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「婦人と召使い」は、女主人と召使いの三作品の中のひとつです(⇒作品共通項目リストNo.5)。作品が作られた時期は、ほぼ同じですが、この作品が1番早いみたいです。私は、三つの作品の中では、この作品が1番すきです。理由は、召使いが優しそうで、女主人によく仕えていそうだからです(^-^)。この絵は、「兵士と笑う女」・「中断されたレッスン」とともに、ニューヨークのフリック・コレクションにあります。そのホームページも見てみました。確かに記されていました(フリック・コレクションの中の「婦人と召使い」)。
この絵は、比較的大きく、三つの中では1番大きいです(⇒フェルメール全作品大きさ比較)
この作品も、女主人に召使いが手紙を渡す瞬間を見ているわけですが、書かれている内容がとても気になります。
そういうことを考えながら、「婦人と召使い」をCatch eyeしてみましょう。
私は、この絵はフェルメールの、本当にフェルメールらしい絵だと思います。「ああ、これはフェルメールですね。」と、シロウトの私でも迷わず思えます。フェルメールらしい、淡い黄色とブルーと濃紺が使われてます。テーブルクロスのブルーは、「青衣の女」のものと同じ色感じがします。コートの皺まで詳細に描かれてます。
これだけ、完成された絵なのに、この絵には、未完成の作品では?、という疑いがあるそうです。フェルメールは、どこまで追及するつもりだったのでしょうか?彼は、一つの作品を納得できるまで、描くタイプだったことは、間違いありません。
次は、同じ設定ながら、アイコンタクトがない「手紙を書く婦人と召使い」について述べてみようと思います。
(2002年7月4日作成 9月7日加筆)
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