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前期破水

無痛分娩での出産

無痛分娩での出産を終えて

おしるしのこと

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前期破水
 

破水か分からなかったら匂いをかいでみて?!

おそろしく恐がりの私です。
陣痛はどうやって来るのか?いつなんだ〜〜ということを毎日のように考え憂鬱になって過ごしていました。よく「赤ちゃんと会えるのが楽しみでわくわく!」なんてコメントを目にしますが、こう言う人はなんて肝の据わった人なんだろう・・と感心していたものです。

38週と4日目の土曜日でした。

ものすごくでっぱったお腹をかかえ、なにごともてきぱきと進まない事にいらいらしていた私です。
しかも自分の予想外に計画分娩になってしまって、なんとなく気分も沈みがち。
どうにかあさっての入院までに、部屋の掃除、お金の計算、引越しの片付けの残り、赤ちゃん用品の準備、洗濯、家での仕事・・たまりに溜まったこれらのことを終わらせてしまいたいと汗だくになって掃除機をかけていました。
夕方近くになって、これらのだいたいのことが終わって、ほこりまみれになったころ、ひとやすみしようと手を洗いに洗面所へ行きうがいをしたときのことです。なんかがちょろっと出た感じ。げっ、おしっこ??と尿漏れかと思いトイレへ。するとこの頃念のためあてていたナプキンが結構濡れている。といってむちゃくちゃ濡れているわけではなく、少しおりものが多いかな〜ぐらいの感じでした。なんだ漏れたんじゃないんだと思ったけど、なんとなくナプキンの匂いをかいでみました。酸の匂いみたいにつんとする匂いがしました。このことでなんか変だなと思いましたが、なんだかよく分からず、トイレを出たあと旦那に「なんかおしっこかと思ったんだけど、なんか水っぽいものが出たからもしかして破水かな??でも、ちょっとだから多分違うよ。」といってしばらくは家にいました。でもなんとな〜く、匂いのことが気になって病院へ電話してみることに。
「特にお腹が痛いわけでもなく、前駆陣痛もなく、いつものとおりだけど、ほんのちょっとおしっこのようなおりもののような水がでたんですけど・・。あさってには計画出産の予定があるんですけど。」
「それだけだと分かりませんから、心配だったら来ていただかないと。もう準備はしてあるんだったらこれから来て見てもしそうだったらそのまま入院すればいいわけだし。赤ちゃんのおむつでもいいからあてて来てください」
ということで病院へ行く事へ。

この時はなにがどうなるんだか、それに今掃除終わったばっかりで超汗だくで、破水だったらこのままお風呂にもはいれないし・・(涙)もしこのまま出産なんてことになったら超最悪・・。
なんてことを考えながらかばんに荷物を詰めてすぐ病院に行く事にしました。
うちには車がないので、この日のためにピックアップしておいたタクシー会社に旦那が電話。だけど、本降りの雨で車は全部出払っているとのこと。他の会社にもかけて見たけどみんなそんな調子。そんなことをしているうちにさらにジョロッと水が出る感覚がありました。でもまだなんだか分からず旦那に「確率的に5分5分かも・・」と言ったのに旦那はものすごく焦ってました。 そんな時たまたま偶然旦那の母親から電話があり、結局義母に病院へ連れて行ってもらうことをお願いすることになりました。
今から考えるとほんとにナイスタイミングでした。
まだ確信のない私はそれから15分後ぐらいに車で迎えに来てくれた義母にも「多分違うと思うんですけどね〜、違ってたらすいません」と言って車に乗りました。
雨で夕方のせわしい時間帯。道が混んでいた為、普段25分ぐらいで着くところ、40分ぐらいかかりました。この間にも特に陣痛といったものはありませんでした。だけど、いつもどおりそれなりにお腹は張っていて、渋滞している間、ジョロッ、と何度か水が漏れる感じがして、この頃にはもしかして破水かも・・、と思うようにもなりました。痛いわけではないけどなんとなく辛くて、後ろの席で半分横になりながらおとなしくしてました。

病院へ到着
病院へ着くと土曜日だったため、他の人はいません。受付で妊娠10ヶ月で破水かもしれないとさっき電話したことを伝えると、看護士さんが車椅子を持ってきてくれて、そのまま産科病棟へ。
看護士さんに促され、分娩準備室の近くの診察室へ。すぐに「当ててきたナプキンを取ってかしてください」と言われ、そのナプキンに破水かどうか(羊水かどうか)を調べる試験紙のようなものを当てられました。「これですぐ分かりますから」の言葉のとおり「あ、破水だ!」とあっさり分かりました。

で、結局そのまま入院。すぐに分娩準備室へ行き、着衣を着替え、入院となりました・・・。
看護士さんが「よく分かったわね〜」と言ってくれたので、「なんかつんとした匂いがしたんで」と言ったらこれがかなりよいポイントだったらしい。羊水は酸なのでこういう匂いがするそうで、みなさんも破水か悩んだら変だけど匂いを嗅いでみるのはおすすめです。


陣痛というと、うっ!となるのはドラマだけの話とは聞いていたけど、なんとなくそうなることを想定していろいろイメージしていたのに、なんかあっさり思ってもみなかった破水で出産がはじまり、全く違った展開になったなあ、なんて思っていました。でも私としてはなんとなく抵抗のあった陣痛誘発剤を使わずに済んで、赤ちゃんが自分から出ようとする日を選んでくれたような気がしてうれしかったです。しかもその日は私の実母の誕生日でした。

「これに着替えてください。」と渡された着衣はとても病院ぽくて、パンツなんてほんとにテープタイプの紙おむつのきゃしゃなやつみたいなゆるゆるパンツで、出産入院てこんなの着るんだ・・なんて思ったり。本当に全てが初体験でした。

だけど、お腹も大して張ってないし・・と思っていました。が、お腹の張り具合を調べるNSTを着けたら
「ああ、陣痛がもう来てますね」とか言われました。要するに気付かなかったらしい。
その後、剃毛をして、浣腸をしてトイレを済ませて、準備室に戻って、しばらくしたら夕飯になりました。
関係ないですが、それまで剃毛って下の毛を全部剃っちゃうんだと思っていた私。剃るのは会陰付近にある毛だけでした。

NSTを着けても、まだそう強い陣痛ではないため、夕食を取ることになりました。私は初めての入院で、初めての病院食。でも、質素だけど思っていたより全然いける感じ。野菜嫌いの私にはつらいメニューもあるけど、赤ちゃんのためそんなことも言ってはいられない。でも、浣腸やったあとなのにこんなに食べていいんだろうか・・と疑問に思いながらもお腹ぺこぺこだった私はほとんど全部食べちゃいました。
この頃にはお風呂に入れなくてブルーだったことなんてどうでもよくなっていて、準備室にいた旦那や義母も言っていたように、どきどきしているより病院に入院してれば安心だと、私もそうだなと思うようになっていました。

夜になって旦那と義母は帰り、ひとりの時間。初めての入院はなんか変な感じ。すごい暇で、赤ちゃんとお話すること、音楽を聞くことぐらいしかすることがなく、お腹の張りのことや、今までのことをぼんやり考えてました。

看護士さんが様子をみにきてくれ、子宮口の様子も内診しました。sると子宮口の開きは2cmぐらいとのこと。あれ?おとといは4cmだから計画出産をすすめられたのに??ということをたずねると「このぐらいの時期だと収縮するから分からないのよね」とのこと。

この後、無痛分娩のために背中から脊髄に管を通すことをしました。
陣痛がいつ強くきて分娩になるか分からないため、先に麻酔を注入するための管を通しておくのだそうです。
背中からお尻の辺を出した状態で、壁側を向き、横になってひざを抱えるような形でベッドで麻酔科の先生が来るのを待ってました。しばらくすると先生と看護士さんが来て、背中をアルコール消毒。「痛いけど我慢してね」と、麻酔を注入する管を通す処置の前に、その処置の痛みのための麻酔を注射器で刺している様子(だけど背後なので見れない)。この病院の母親学級で無痛分娩の説明を受け、この麻酔が一番痛いです、と聞いていた。
だから、どれ程痛いか覚悟していたけど、 なんというか痛いけどそんなに言うほどでもなかった。
で、管のようなものを入れる作業をしている(らしい)。ただ、身を任せて固まっている私に「我慢強いね」と先生が言っていた。我慢強いっていうか、もうなるようにしかならないよな・・と思ってました。
管を入れるときはなんとなく、ぴりぴりした感じがある。そして管から試験的な麻酔薬を注入している(らしい)ので、なんかひやっとする。「はい、終わりましたよ」と管を脇腹の辺に丸めてテープで貼っておしまいでした。あと、点滴をして、この麻酔薬がまんべんなく身体に行くように何分かごとに右を向いたり、左を向いたりすることを言われて、先生の顔を見ることもないまま、終わりました。
・・ついに麻酔を通す管まで通されてしまって、もうどう考えても出産なんだな(当たり前・・)、すごく入院してる感じ!と思っていたのです。


時々お腹の張り具合を看護士さんが見に来てくれたけど、全然進まない感じなので、ただ横になって陣痛が強くなるのを待ってました。 この頃には破水はどんどん進み、何度もジョバッという感じで漏れていき、病院であててもらったでっかい産褥パッド(ナプキンの超ごっつい版)もびしょびしょになって、「こんなに出ちゃって平気なの??」と思うくらい出続けました。
まだお腹の赤ちゃんの胎動は強くて、本とかには「陣痛が近くなると赤ちゃんの動きは静かになる」って書いてあったのに、これも私の場合は当てはまりません。動けば動くほど羊水は出ちゃうし、ほんとに大丈夫?って思ってました。

この後も何度か看護士さんが来てくれたけど、結局進まずそのうち就寝時間になりました。
その日は雨で看護士さんが言っていたことですが、こういう低気圧の日は陣痛が起こりやすいそうです。

 
 

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無痛分娩での出産
 


おそろしく恐がりの私です。恥ずかしながら、前から「出産=痛い」のイメージが強く、とにかくもしそういうことになったら、少しでも痛くない方法があれば・・と赤ちゃんが出来る前から考えていたのです。
で、わりと近くにあった東京の荻窪にある東京衛生病院での出産を漠然と考えていたため、出産とは関係ない健康診断を受けてみたりして自分に合いそうか行ってみたりしました。
で、その後子供が出来たとわかった時からこちらの病院でお世話になりました。

さて、出産です。
無痛分娩でしたが、やはり痛かったです・・。
しかし出産から4ヶ月経った今となっては具体的に思い出そうたってできないようなもので、人間相当に痛くても耐えられるものなんだな、と思いました。
でも、自然分娩を経験した方の談によると、「もう生んじゃっていいの?!」って思うぐらい楽だったそうです。ただ後にもありますが産後(後陣痛や会陰切開の痛み)の痛みなどは麻酔も切れてしまうわけですから同じなようです。あと、そういう感じで生めるので、体力の消耗も少なくて済むかもしれません。私のお世話になった病院ではわりと2人目とかの方も多くて、私も含め年齢も30は超えてる方がかなり多かった気もします。

こちらの病院で行なっているのは硬膜外麻酔という方法でやっているものです。
前期破水から始まった私の出産ですので、実際は出産前日に入院しました。
この麻酔薬を注入する管を前日に通したまま一晩病院で過ごしました。

夜中も何度か看護士さんについてもらってトイレへ。微弱な陣痛は着ているようだけどむしろ家にいたときとか、先週のほうがもっと「生まれそう!」って感じていたぐらい、静かな夜で、ほとんど何も変わりもないのに羊水は出ている・・。
夜中隣の陣痛準備室にも人がいたのか、何人かの話し声がなんとなく聞こえる。私以外にも陣痛を迎えている人がいるんだと思いながらウトウトして寝てしまいました。
朝方5時すぎ、 やはり隣の人の物音で目覚め、うすぐらい中で、結構寝たな・・なんて思ってしばらくぼんやりしていました。
すると、なんとなくあれ?という感じに、お腹が痛いというか、いつもと違うにぶいような痛みを感じてきたのです。
といってすごい痛いわけじゃないけど、一応看護士さんにナースコールしてきてもらいました。

NSTを着けると、きてました。陣痛です。
妊娠中は陣痛って分かるんだろうか?ってすごく心配だったけど、(入院の時点では分かってなかったけど・・)それらしい状況になればやっぱりいつもと違うからわかるんだなと思いました。
でもやっぱり微弱らしい。まだ朝も早いし、ゆっくりな感じで過ごしました。

その日はもう麻酔をすることが決まっているので朝食も取れません。
朝8時ぐらいにはだんだん陣痛は強くなってきました。
でも、不規則に来ているので、出産につながるようなものでもありませんでした。痛いときはきゅーっと痛い感じがしました。痛い時はお腹をくのじにまげて痛みをこらえていました。
朝9時ぐらいに実家の母が来てくれました。陣痛室には1人入れるので、ずっと近くにいてくれました。
私としてはかなり痛かったのですが、あまり痛いようには見えなかったようで、陣痛の波が強い時でもおかまいなしに一方的にいろいろしゃべっていました。そしてしばらくしてだまって、お祈りしているようなポーズをとっているので、私の痛みに気付いてくれたのかと思いきや、寝てました。あとで聞いた話ですが、陣痛と言えば「痛い〜!!」と声が出てしまうのが通常のようで、私は出産中も1度も痛いと口にしませんでした。しかもあまり顔にも出ないたちなので、全然痛くないのかと思い安心して寝てくれたようです。まあ、ずっと心配してるよりはいいかもしれませんが。
陣痛は来ますが、規則的には感覚が狭まってきません。
そのうち看護士さんから陣痛促進剤についての話がありました。前日にも陣痛促進剤については説明がありました。あまりお産がすすまないので、使うことを提案されましたが、陣痛促進剤は突然に強い痛みが来ると、本などで読んだことがあり、非常に不安でした。そのことを伝えると、促進剤の量は徐々に増やすのでそれはないとのことでした。
そして、陣痛促進剤を使うことを決め、最初はごく少量から点滴しました。
最初はなんともありませんでしたが、しばらくすると定期的に痛みが来る感じになってきました。また、痛み自体も少し強くなってきました。
血圧やNSTなどの様子から、少し点滴の量を多くしていきました。そしてしばらく経った頃には相当に陣痛らしい、定期的なものになってきて、合間にはしゃべれても陣痛が来ている間には思わず顔をしかめてしゃべれないほどのものになってきました。陣痛の強さが数値で出る装置があるんですが、それも相当の数値になってきて、痛みもかなりズキンズキンとくるような強いものになりました。

陣痛促進剤で定期的な陣痛が来て、やっと本格的なお産のはじまりになりました。
痛みの強さもある程度の強さになって、冷や汗が出るぐらいになってから、背中のチューブから麻酔を入れることになりました。
我慢できない痛み、というわけではないけど、今まで体験したことのない痛みであることは確かで、麻酔を入れてもらってからは15分ぐらいでだんだん痛みがおさまってきました。
しゃべれないぐらいだった痛みが、どうにかしゃべれるような痛みになって、あえいでしまいそうなつらさからは解放されました。といってもまったく痛くないわけではなく、波がくるのは分かります。でも、それまでの強い痛みに比べたらラクになって、表情も変わるぐらいに痛みも軽くなりました。

その後、お産は順調に進み、赤ちゃんも下がり、子宮口もだんだん開いてきました。でももっと早くに開くかと思っていたので、なかなか開かないもんだなと思いました。

呼吸法も最初は通常の呼吸で吐くのを中心にしたもので痛みを逃していましたが、そのうちヒーヒーフーウンという呼吸になりました。家で多少練習しましたが、助産師さんがその場で教えてくれ、一緒に呼吸してくれて、ほんとにこころ強かったです。
ただ私は夢中で気付きませんでしたが、助産師さんの呼吸法の声がとても特徴的でうちの母はなぜか大うけ。笑いをこらえるのが必死だったそうです。(ていうかこっちのが必死だっていうのに・・)
助産師さんは立会い出産について、どうなっているかを聞いてきました。あらかじめ、意思確認があるのですが、流れでそうなるご夫婦も多いらしく、直前でも大丈夫なようですが、うちは旦那がはじめは拒否していて、私は出来れば立会いしてくれればという希望があったのですが、結局結論の出ぬまま出産になってしまいました。旦那は平日だったため、仕事に行っていて、でもだいたい助産師さんに聞いたらお昼〜14:00ぐらいの出産になるんじゃないか、との読みで、それを旦那に実母が伝えていたため、午前の仕事が済んだら来ることになっていました。
しかし、結構いいペースでお産が進んだため、出産に間に合うか微妙な感じになってきました。

子宮口を見てもらうとだいぶ開いてきているとのこと。
「旦那さんは何時ごろ来られるの?」「電話連絡したほうがいいよ」と何度も言われました。
多分、助産師さんは(気持ちとして)立会い出産をさせたく、また進み具合から間に合うか気が気じゃなかったようです。 私はだめだったら仕方ないや、ともうあきらめていたので、それより無事赤ちゃんが生まれることに専念しようと思っていました。

旦那はまだ来ませんでしたが、子宮口を見てもらうとついに赤ちゃんの頭が見えてきているとのこと!
といっても極端に痛くなるとかいうことはありませんが、確かになにかぐっと下がってきているのは分かりました。

ここまで来たら、麻酔は切られます。
この時点での麻酔のかかり具合を見てもらい、私の場合は下半身はまだぐたっとした感じでした。
しばらく、すると少し下半身の感覚が出てきたので(といってもそれ程力も入りませんでしたが)、 軽くいきんでみることをしました。助産師さんと一緒にお腹に力を入れていきみます。
正直、いきむのは分娩室に入ってからだと思っていたので、陣痛室でいきむとは思っても見ませんでした。
麻酔がまだきいているのでうまくいきめませんでしたが、いきむのってほんとにむずかしかったです。
家ではいきむ練習は要らないだろうと思いしませんでしたが、腹筋を鍛えたりすることはもっとすればよかったと後悔しました。数度いきんだら、赤ちゃんの頭が出てきているとのことで、「じゃあ、いくよ」とついに分娩室にいくことになりました。
ずっと陣痛はありましたが、まだ麻酔がきいていたし、もうここまで来たら、痛いとかいうことより、赤ちゃんも出よう出ようとしているのが伝わってきて、あまり細かいことは考えられませんでした。
ただうちの赤ちゃんは妊娠中から胎動が非常に激しく、胃もよくキックされたりで、思わず私が「ウッ」と声が出てしまうほどだったのですが、この時点でもまだ胎動がありました!分娩室に向かうベッドの上でもまだ胎動があったんです。本には生まれるころになると胎動は減ったり、なくなったりすると書いてあったのに。これにはびっくりしました。
分娩室に入るとき、母に行ってくるね〜、と言ったのですが、私が余りに普通の感じだったので、無痛分娩はすごいなと思ったらしいです。

分娩室に入ると当然のことながら分娩台があります。で、ベッドから分娩台には自力で移ります。はっきりいってこれがつらかった。赤ちゃんがもう降りてきているので、お腹の辺にも力が入らず、ごろんという感じでどうにか分娩台に乗りました。
手術台らしい、すごい照明・・。なんかすごいことになってるな〜と思いました。
この時、尿を管で採ってもらいます。そして足など、消毒してもらいます。また、ハンドルのような部分を握ることなどの説明もあります。それらが終わり、いよいよ出産です。

陣痛室で行ったいきみをまた行いました。呼吸法をしながら、いきみました。
背中の枕を助産師さんが押してくれて、ぐっと足に力を入れて。なんですが、どうにも足に力が入らす、なかなかうまくいきむことができません。

そして次のいきみを行う時、ばたばたと手術着を着た旦那が入ってきました。
「どうにか間に合ったね〜」ということで、旦那が助産師さんにかわって背中の枕を押すことに。呼吸法に合わせてぐっと押してくれました。
数度これを繰り返しましたがなかなかうまくいかず、赤ちゃんがなかなか出てきません。数回のいきみで出産する人もいるというのに私のばあい、10回は軽く超えても赤ちゃんがなかなか出てくれず、そのうち雰囲気が変わってきました。
先生が状況を見て、助産師さんと、こそこそ話をしたりして、私も大丈夫かな、とほんとに不安になりました。
赤ちゃんの心拍数がかなり低くなってきていて、危険な状態になってきているらしく、あまり長引かせるとほんとに大変なことになりそうでした。
私も何度もいきんで、ほんとにぐったりでしたが、赤ちゃんが大丈夫か心配で仕方なかったです。
途中から、助産師さんが私の上に体重をかけて腕を着き、いきみと同時にお腹を押すようになりました。はっきりいって陣痛よりもこれのが辛かったです。こんなに押してよく人間大丈夫だな・・と思うほどの力で押すので、ほんとに驚きでした。なにより私のいきみの力が足りないせいで、こんなことになりました。これもまた何度もやっているうちに、私は気持ち悪くなって(胃が圧迫されるため)吐いてしまいました。それでも、どんどん赤ちゃんの心拍数は低くなるので、がんばらないとと思いました。あとで知ったことですが、赤ちゃんの肩のあたりがかなりでにくかったようです。もう、あまり長くお産に時間をかけることはできなくなり、吸引もいきみにあわせて行われました。また、それでもなかなか出ず、カンシも同時に使うことになりました。もうなにがなんだか状態になりましたが、いきみと同時に、「はい、がんばって!」と赤ちゃんをぐっと先生が引っ張っているのが良く分かりました。
そのうち旦那が「おおっ!」と声を上げました。赤ちゃんの頭が出てきたのです。私もなんともいえない不思議な感覚を味わいました。途中まで赤ちゃんが出てきていて、動いているんです!「はい、もうひといき」と言われてもう1回、それでも出ませんでしたが、「最後は自分の力でがんばって!」と言われて、私も全力でいきみました。すると、赤ちゃんが出てきて、ものすごい大きな声でおぎゃー!と泣いたんです。
感動というか、ものすごいことだなと思いました。赤ちゃんは軽く拭かれた後、私のお腹の上に乗せられました。ほんとにちっちゃい、いままで会ったこともない、大切な自分の赤ちゃんです。涙は出ませんでしたが、なんともいえない充実感というか、すごいことをしたという思いがありました。
私は妊娠中、この子のことをお豆ちゃんと呼んで、語りかけをしていたので、「お豆、よく生まれてきたね、よろしくね」と言いました。
かわりに泣いていたのは旦那で、私の背後にいる旦那の方は振り向きませんでしたが、 「がんばったよ」といって涙声でした。
そしていちばんにだっこできるのは立会いをした旦那です。ちっちゃな赤ちゃんにこれからよろしく、といってました。

旦那は外に出て、赤ちゃんもしばらくして外に連れて行かれました。次に対面できるのは新生児室で処置が終わってからとのこと。
私はまだ、分娩台で、処置を受けていました。お腹を冷やし、先生が残っている胎盤を出し、会陰の縫合をしているようでした。 すべてが嵐のように終わって、ひとりで分娩台にいると、夢のようで、なんだか呆然としてしまいました。その様子をみて看護士さんたちが大丈夫?と声をかけてくれましたが、特に体調が悪いでもなく、呆然としてしまっただけでした。
産後の処置は結構の時間がかかりました。20〜30分ぐらいかかりました。吸引、カンシ分娩を行ったため、相当に大変なことになったようでした。
縫合は麻酔が効いているため、引っ張られたりする感覚はなんとなくありますが、痛みなどはありませんでした。
出産の際の汚れなどもきれいにしてもらい、 処置が済むとそのまままたもとの陣痛室に戻りました。
ベッドに載せられたまま、お腹を冷やして包帯(布?)でぐるぐる巻きにされ、そのまま部屋に入りました。

そこにはすでに旦那と母が居ました。二人とも結構興奮していて、なんだかひとしごと終えたような顔をしていまいした。
また、実家から姉とその子供が来てくれましたが、(ちょうど私が分娩室に入る頃に来たらしい)子供は2歳すぎだったため待合室までしか入れず、顔が見れたのは通常の病室に向かう時でした。

外で待っていた親類達は、分娩室の中から赤ちゃんの大きな産声が聞こえて、喜んだそうです。
また、あまり私の声など、音が聞こえなくてどうなっているのかと心配していたそうです。

で、赤ちゃんはというとまだ新生児室で、1時間ぐらいのうちにはその部屋につれてきてもらえるということで、そこでは親類も間近に赤ちゃんを見ることができるというので、みんなで待っていました。
でも、なかなか来ず、ちいさ目で生まれた赤ちゃんだったし、生まれる時もなかなかなおおごとだったので、大丈夫かなと少し心配でした。

30分ぐらいしたころ、やっと新生児室のスタッフの方が、赤ちゃんを産着に包んで連れて来てくれました。
透明の新生児用のケース(ベッドのようなもの)に入ってきた赤ちゃんはほんとにちいさく、帽子もかぶせられていましたが、帽子に埋もれてしまいそうなか弱さで、こんなに小さな赤ちゃんを見るのはもちろん初めてでした。
横になったままの私の腕の間に赤ちゃんを置いてくれて、ほんとに間近に赤ちゃんを見ました。そして初乳、といってもまだ出ていませんでしたが、はじめて私の乳首をくわえさせました。
わたしのおっぱいもぎこちないし、赤ちゃんは寝ているのか起きているのか、でも一応口の中に入ったかな・・というぐらいでしたが、とても新鮮で、素敵な体験でした。


つづく・・

 
 

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おしるしのこと
 

いまだになぞですが・・

おしるしというものがなんなのかあまりよくわかっていなかったので、ネットで調べたりしました。

破水する2週間ぐらい前のことです。
おりものに血のようなものが混じってるのを発見。
これがネットで調べたおしるしか!でもなんかたまたま血がでたみたいな感じ。
しばらくするともっとドロっとして、しかもピンク色っぽいのが出ました。姉が以前教えてくれた、いちごジャムみたいという言葉にかなり近いものでした。

これは絶対おしるしだと思い、入院支度も入念になってきて、病院にも一応問い合わせの電話を入れました。だけど、おしるしだけでは陣痛は来ないから様子をみてくださいとのこと。
近々お産になると思いながら数日、そして1週間が過ぎていきました・・。

そして次の検診にまでなってしまい、結局不正出血だったんじゃないか、ということになりました。
でも、どうみても私にはおしるしに見えたんだけどな・・。

ただ、その出血があったころ、私にはまだやりたいことやらなければならないことが山積みでした。
ほんとは出てくる予定だったのを、赤ちゃんが先延ばしして、やることをやらせてくれる余裕を与えてくれたように思えました。
実際、私がやりたいと思っていたことを終わらせたころ、破水したので。

おしるしの数日後にはお産というのは、絶対当てはまるものじゃないようです。
 
 

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無痛分娩での出産を終えて
 


現在息子は7ヶ月半で育児の真っ最中。

正直もうひとりとか私はそんな余裕のある母親にはなれていません。

でも赤ちゃんはかわいい。
もともと子供があまり好きじゃないというか、あんまりみていてもかわいいとか思わなかった私。
子供と接するのもなんとなく苦手(なのにいじりやすいのか寄られるタイプ・・)だし。
なんだか女性は子供が好きなもんだと思っている方も多いようだけど、そうじゃない人もいる。私みたいなひと。お友達にも保母さんになりたかった、とかいう人って結構いたけど、私はどうしてそんなことがやりたいのか全然理解できなかった人。

でも生まれてみて、赤ちゃんはかわいい。

妊娠中も多少は他の赤ちゃんにも目がいくようになって、かわいいこは少しはかわいいな、なんて思ったりしたけど、自分の子となると全然別次元です。

で、現在はもうひとり欲しいとか思う余裕もなかなかありませんが、もしまた子供ができたら、きっと今回お世話になった東京衛生病院で産みたいと思います。
私は妊娠中引っ越して、少し遠くなってしまい、6ヶ月検診のころには住まいの近くの産院で検診を受けたりもしましたが、やっぱり全然衛生病院の方がいいな・・と思っています。

産科の入り口はきれいになったけど、まあ産科の通院中の設備自体はそこそこかなって感じはしますが、出産中(入院中)はとても安心して過ごすことができました。
また、私が利用した病室はいちばん安価な部屋で6人部屋(でも実際は4人でいることが多かった)でしたが、最近よくあるキレイな病室ってわけにはいってませんが、入院中の広さとしては十分だし、たいていカーテンを閉めてるのでそれなりに気楽だし、シャワーとかも共同だったけど、満杯で使えないなんてことはほとんどないし、不自由はしませんでした。食事も全然地味だけど、素朴でヘルシーで野菜嫌いの私でもなんか健康的で結構気に入りました。もし、余裕があるなら個室だったら、より快適かなとは思いますが。

こちらの病院はなにより看護士さんたちスタッフの意識が高いのがとても評価できます。対応がとても細やかで、いい加減な感じがしません。これは非常に安心できる材料です。
新生児室の奥の授乳室はもう少し広いといいかな・・とは思いますが、新生児室のスタッフの方も親切だし、とても熱心です。

よいことばかり書くのも信憑性にかけるので、いまいちな点も書くと、

通院中はほんとに混みます。1時間待ちは早いほうで、2〜3時間、下手したらもっと待つことも当たり前です。それでもこちらがよくて来る人がいるわけですけど。
電話や来院したときに3回分ぐらいだったか、先の予約を取れますが、それでも待ちます。時間を潰すアイテムは必須です。

10ヶ月に入ると医師が変わります。
それまでは自分で希望した医師の予約をとるようにすれば同じ医師に診てもらうこともできますが、(予約がとれれば)10ヶ月以降はその先生方とは違う医師になります。10ヶ月以降専門というか。
私もずっと診てもらっていた医師は9ヶ月の中ごろまででした。
まあ、これは総合病院だから仕方ないかもしれませんが、個人産院のような雰囲気とは少し違いますね。
私はそれ程気にしてはいませんでしたが、義母に言ったら驚いてました。

診察代、出産費用が高いです。
これも最初から他の標準的なところの1.2〜1.4倍ぐらいは覚悟しておいたほうがいいです。お安いところに比べると倍近い検査代のものもありました。また、出産費用も私の場合(前日夕方入院+初産なので出産日を入れて5日入院=全6日)全体で60万円ちょっとかかりました。安い産院に比べたら驚きの価格です!でも個室ではないです。知ってなかったらほんとに驚きでしょうね・・。
今後費用のページを追加する予定ですので、そちらに詳しくは書くことにしますね。

計画出産をすすめられることが多いらしい・・
はっきりとしたことは言えませんが、入院中同じ病室にいてお話した人(入れ替わりも含めて)5人中4人が計画出産をすすめられていました。
計画出産とは、文字通りですが、自己の都合のほか、出産リスク(妊娠中毒症、子宮口の開きが大きいなど)が高い場合医師にすすめられるようです。
私も9ヶ月までは1度蛋白がプラスに出たことがありましたが、次には戻り、血圧も特に問題なかったのですが、10ヶ月に入り医師が変わりほんとに突然計画出産をすすめられました。
要因には妊娠中毒症ぎみ(血圧が高めというか高くなってしまうときがある、とか蛋白のこと)であること、週数がすすんでいる割に胎児の体重が増えていないこと、子宮口が大きく開いて胎児が降りてきていることでした。
ただ、私の中では先週検診にきたときには一切なにも言われず問題ないということだったし、子宮口の開きも1cmで胎児もあまり降りてきていないと言われたのに(前の医師)、医師が変わったとたん、「ハイ今日入院して明日出産ね」と言われたことにはどうしても納得いかず、それでも胎児に危険が及ぶとかこの1日の違いで胎児が死んでしまった人もいたなんて話を聞かされ、悩みに悩みましたが、もともと自然な陣痛を望んでいたため、結局計画でも数日先にしてもらい、心の整理をしようと思い、その日の入院はやめました。
でも、たまたま破水した日が計画出産予定日の前日で入院することになり、その時で子宮口の開きは2cmと言われ、それも1要因で計画出産を考えたのに、すごく???でした。
で、たまたま出産後同じ病室の人と話したらそんな話になりました。その中で実際計画出産した人は2人だけでしたが、こちらの病院はよく計画出産をすすめるらしい、という話をききました。
これは計画出産をすすめた医師が言っていたことですが、計画だと昼間の時間帯になり、スタッフもそろっていてリスクの多い場合も対応しやすい、と。
ここの産院は出産数がとても多く、とても人気のある産院です。私が入院中も大部屋には3回ぐらい入れ替わり立ち代りで、私と同じように出産を終えた人が入ってきました。また、無痛の実績も多いです。このことから、自然分娩のように不定期な出産は扱いづらいと考えられているのかな・・と私は思いました。
実際のところは分かりませんが、計画出産をすすめられる例は確かに多いようなので、自分のプランをきちんともって、要因となるようなことについても詳しく説明を受けて考えるべきです。
同じ病室の方も2度断ったと言ってました。その方は経産婦さんでしたのでそういう対応もできたのでしょうが、私なんてはじめてのことでいきなり入院なんていわれて、すごくおろおろして、もしこの判断が間違っていたらとか、長い間夫や実母や姉に電話しまくって悩みましたから。まあ、相手も突然のことに驚いてましたけど。


いろいろ書きましたが、今後また出産することになったら無痛を選んじゃいそうです。
だってやっぱり怖いから・・。

でも赤ちゃんはかわいいし、今具体的に痛みを思い出せっていっても無理です!っていうぐらい出産の痛みは忘れちゃってます。それより産後の体の方がつらかった・・。
これを読んでるのがプレママさんでしたら、私のようなヘタレなひとでも赤ちゃんが生めましたので、心配することないですよ。無痛であること自体が私は安心材料になったので、そういう人にはいいかもしれません。
ただ、無痛分娩によって起こるリスクもありますので、その辺もよく理解したほうがいいです。私の場合はいきみがうまくできなかったことで吸引になったことですが、麻酔を脊髄に入れるわけですからその危険性もあります。産科、麻酔科の実績、医師数や対応などはよく調べたほうがいいです。

でももし私が若くて、もう少し強くて、何人か子供が欲しかったら 自然→無痛 の順に生んだに違いないです。
無痛→自然 だときつそうだから・・。
病室で一緒だった経産婦さんは今回が2人目で無痛を選択したそうで、今回の無痛分娩は「え?こんなんでもう生んじゃっていいの?」と思って驚いたそうです。産後の体は無痛でも関係なく同じようにきついらしいですけど。
ただ、体力の消耗度はかなり違うので、高齢の方にはいいかもですね。私も高齢に近く生んだし、もともと体力もないので、良かったかもしれません。

 
 

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