映 画 |
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禅/ZEN 2009年 監督 高橋 伴明 |
道元 中村 勘太郎 おりん 内田 有紀 北条時頼 藤原 竜也 ティ 龍進 高良 健吾 笹野 高史 高橋 恵子 |
宋で修業し、帰国した道元は、禅の教を広めて行くが、叡山の妨害に合い越前に逃れ、永平寺を開く。また時の執権北条時頼に招かれ教えを説く。 権力者にも、困窮する人にも分け隔てなく、座禅、只管打座(しかんだざ)を教えていく様を淡々と描いていたが、女郎のおりんや、中国の僧を絡め、最後まで格調高く見せてくれた。内田が難しい役を良く演じていた。 B |
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チェ 28歳の革命 2008年 米・仏・スペイン 監督 スティーヴン・ ソダーバーグ |
エルネスト・チェ・ゲバラ ベニチオ・ デル・トロ カストロ デミアン・ ビチル アレイダ・マルチ カタリーナ・ サンディノ・モレ |
カストロと出合ったゲバラが、闘士としてキューバ革命へと突き進んでいく過程を淡々と描いている。 時代背景や、動機の説明も殆ど無く、映画的起伏も少なく、どちらかと言うと綺麗ごとで纏められているため、正しく英雄賛歌の映画となっている。 今回は2部作の前編であるので、止むを得ないところもあるが、何んとも中途半端な映画であった。後編に期待したい。 C |
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007/ 慰めの報酬 2008年 米 監督 デヴィッド・ アーノルド |
ジェームズ・ボンド ダニエル・ グレイグ カミーユ オルガ・ キュレンコ ボスM ジュディ・ デンチ |
愛人を失ったボンドは、彼女を操っていた男を追及するうちに、新たな組織の陰謀を知る。南米の某国の水資源に絡む陰謀であった。 それを阻止しょうとボンドが活躍するのであるが、前作の「007/カジノ・ロワイヤル」に比べ、少し酷すぎた。迫力と緊張感が無く、見せ場のアクションも短いカットの積み重ねと早回しでは白けてくる。ダニエル・グレイグが魅力的なだけに残念であった。 今回で007も22回目も続いているが、質の維持は難しいと感じた。 C |
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チェ39歳/ 別れの手紙 2008年 仏・西 監督 スティーヴン・ ソダーバーグ |
ルネスト・チェ・ゲバラ ベニチオ・ デル・トロ モイセス・ゲバラ カルロス・ バルデム バリエントス大統領 ヨアキム・ デ・アルメイダ |
キューバで武力革命に成功し国際的にも名声を得ていたが、チェは家族と別れ、南米ボリビアに変装して潜入する。 キューバと同様に武力による革命を目指すが、キューバと違い、農民や現地共産党からも見放され、悉く失敗する。そして農民の通報で、ついに囚われて処刑される。 前作チェ28歳の革命が成功の連続で余りにも理想的に描かれていたが、今回はリアルで、状況描写も適切で、良い映画に纏まっている。 B |
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ベンジャミン・バトン/ 数奇な人生 2008年 米 監督 デヴィッド・ フィンチャー |
ベンジャミン・バトン ブラッド・ビット ディジー ケイト・ ブランシェット エイザベス・アボット ティルダ・ スウィントン |
80代の男性として誕生し、そこから徐々に若返っていく数奇な人生を歩むことになるベンジャミン・バトン。 第一次大戦から21世紀まで生き、そして死んでいく。その間の様々な出会い、出来事、そして別れを感動的に描いている。 ブラッド・バトンの老人から子供までもメイキャップが評判どおりの出来であった。バトンの人気ゆえか、今回の映画は若い女性の姿が多かった。 B |
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ワルキューレ 2008年 米 監督 ブライアン・ シンガー |
シュタウフェンベルク大佐 トム・クルーズ ヘニング少将 ケネス・フォン・ オルブリヒト将軍 ビル・ナイ フロム将軍 トム・ ウィルスキンソン |
第二次世界大戦で実際にあったヒトラー暗殺計画を映画化。 戦地で左目を負傷した独軍のシュタウフェンベルク大佐が、祖国の平和回復の為にヒトラー暗殺を画策し仲間を集め実施する。 ワルキューレ作戦は、もともとは反乱軍鎮圧の為に作られたものであったがそれを逆利用した反乱であった。 緊迫した状況下でのクーデター、そして失敗を実に見事に淡々と描いていた。 B |
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ウォッチ・メン 2009年 米 監督 ザック・ スナイダー |
シルク・スペクター マリン・ アッカーマン Dr.マンハッタン ビリー・ クラダッブ 初代シルク・スペクター カーラ・ グギーノ オジマンディアス マシュ・ グード |
ケネディ暗殺、ベトナム戦争、キューバ危機等世界で起きた数々の事件を見守ってきたウォッチメン(見張り)。その男達が次々と殺されていく中で、世界を揺るがす壮大な陰謀が展開して行く。 と、壮大な構想の中で描かれたSFミステリーとなっている。アメリカのアラン・ムーア原作の同名のグラフィック・ノベルの映画化である。 如何にもアメコミ映画らしい展開で、楽しめる映画となっている。なおザック・スナイダーは、秀作「300」の監督であった人だ。 B |
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ザ・バンク 堕ちた偶像 2009年 米 監督 トム・ティクヴァ |
ルイ・サリンジャー クライヴ・ オーウェン エレノア・ホイットマン ナオミ・ワッツ アーミン・ ミューラー ブライアン・ オバーン |
ルクセンブルグに拠点を置く国際巨大銀行IBBCの不審取引情報を掴んだインターポール(国際刑事警察機構の通称)捜査官のサリンジャーとニューヨーク検事局のエレノアは、本格的な捜査に乗り出すが、核心に迫る度に関係者が消されていく・・・ 国際情勢の裏に潜む陰謀を描く社会派エンターティンメントとなっており、最後まで楽しめる映画となっている。 監督は「パフュームある人殺しの物語」、「パリ、ジュテーム」等を作ったトム・ティクヴァで、犯罪スキャンダルで実際に破綻した実在の銀行BCCIがモデルとなったこの映画を骨太く纏めている。 クライヴ・オーウェンの渋い演技が映画を引き締めていた。 B |
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レッドクリフPartU −未来への 最終決戦− 2009年 監督 ジョン・ウー |
周瑜 トニー・レオン 孔明 金城 武 曹操 チャン・フォンイー 孫権 チャン・チャン |
part1から続く、赤壁の戦いのクライマックスだ。西暦208年、孫権軍と劉備軍との連合軍が圧倒的な曹操の大軍に立ち向かう様を御馴染みのエピソードを交えて、ダイナミックに描いていく。 三国志ファンにとって、正に血湧き肉躍る場面である。あれだけ有名な原作(大作)を限られた時間内に纏めていくのは難しいが、周瑜、孔明を中心に要領よく纏められている。 B |
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天使と悪魔 2009年 監督 ロン・ハワード |
宗教学者ラングドン トム・ハンクス 科学者ヴィットリア アイェレット・ ゾラー カメルレンゴ ユアン・ マクレガー リヒター隊長 ステラン・ スカルスガル |
映画「ダ・ヴィンチコード」の続編。ローマで400年の時を越えて蘇った秘密結社イルミナティによるヴァチカンへの復讐と、それを阻止しようとする宗教象徴学の教授ラングドンと科学者ヴィットリアの活躍をスリリングに描いている。 17世紀、ヴァチカンで科学者の粛清という名目で、胸に十字の焼印を押し4人の科学者を惨殺する。イルミナティはカトリック教会の教義や見解に異を唱える科学者で組織された秘密結社であった。 歴史を背景に、ヴァチカンを舞台にした宗教対科学の問題を絡めて、スピード感あるミステリー作品となっており、充分楽しめる映画となっている。 B |
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グラン・トリノ 2008年 米 監督 クリント・ イーストウッド |
ウォルト・コワルスキー クリント・ イーストウッド タオ・ロー ビー・ヴァン スー・ロー アーニー・ハー ヤノビッチ神父 クリストファー・ カーリー |
クリント・イーストウッド主演・監督作品。妻に先立たれた元軍人のウォルトは、車メーカーの仕事を引退し単調な年金生活を送っている。そんなある日、大事にしている愛車グラントリノが盗まれそうになる。犯人は、アジア系移民である隣の家の少年タオであった。理由が解り、やがて二人の間に奇妙な友情が芽生え、それをきっかけに運命が大きく変わっていくことになる。 と、一見平凡な展開であるが、実に良く練れたシナリオで、ぐいぐいと引き込まれ、胸を打つ映画となっている。秀作。 A |
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ハゲタカ 2009年 日 監督 大友 啓史 |
鷲津政彦 大森 南朋 劉一華 玉山 鉄二 三島由香 栗山 千明 芝野健夫 柴田 恭平 |
投資家から募ったファンドで徹底した合理主義を貫き、企業を買い叩く「ハゲタカ」の異名を持つ鷲津は、閉鎖的な日本のマーケットに絶望して、海外生活を送っていた。そこへ、旧友の芝野が現れ、日本有数の自動車メーカーを巨大ファンドによる買収の危機から救って欲しいと依頼される。 相手は、中国系ファンドでそのファンドマネージャー劉一華と壮絶なマネー戦争を展開して行く。 現代日本の経済危機を背景に、実に良いテンポで話が展開し、思わず引き込まれていく面白い映画となっている。大森、玉山、そして柴田がそれぞれの役回りを格好良く決めていた。 B |
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真夏の オリオン 2009年 日 監督 篠原 哲雄 |
イー77潜水艦艦長 倉本孝行 玉木 宏 イー81潜水艦艦長 有沢義彦 堂珍 嘉邦 倉本いずみ 有沢 志津子 米駆逐艦副長 ジョセフ・フリン ジョー・レヨーム |
第二次世界大戦末期、日本海軍はアメリカ海軍の燃料補給路を叩く為、最後の潜水艦を配備し、タンカー撃沈に向かう。 日本の潜水艦と米国駆逐艦バーシバルとの駆け引き、頭脳的戦いをエピソードを上手く交え、ドラマティックに描いている。 今時、何故太平洋戦争映画と思ったが、見事に期待を裏切られた秀作であった。池上司原作の「電撃深度十九・五」を、大胆な脚色でまとめ、映画として見応えのあるものとなっていた。 A |
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劒岳/点の記 2008年 日 監督 木村 大作 |
陸軍参謀本部陸地測量部、柴崎芳太郎 浅野 忠信 山案内人、宇治長次郎 香川 照之 日本山岳会小鳥鳥水 仲村 トオル 柴崎妻、葉津よ 宮崎 あおい |
明治40年、日本地図完成のために未踏峰の立山連峰、劒岳への登頂に挑む陸軍測量手の柴崎ら7人の測量隊は山の案内人長次郎と頂上への上り口を探す・・ 初登頂を狙って日本山岳会のメンバーと、軍上部より初登頂を命じられた測量隊との交流を交え、ドラマとしても盛り上がりを見せているが、何よりも実写による山の景色が圧巻で感動的であった。 山の案内人を演じた香川が見事であった。 A |
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アマルフィ/ 女神の報酬 2009年 日 監督 西谷 弘 |
外交官黒田康作 浅野 忠信 矢上紗江子 天海 祐希 藤井昌樹 佐藤 浩市 外務省研修生安達 戸田 恵梨香 |
クリスマス目前のローマ。矢上紗江子は亡夫との思い出の場所を、目の手術前の娘に見せておこうと歩くうちに、娘が誘拐されてしまう。 日本の外務大臣の警護で来ていた外交官黒田は、ひょんなきっかけから誘拐された娘の父親に成り、犯人との交渉にあたることになる。外務大臣を迎える準備に追われる日本大使館の内幕や現地警察の動きを絡め、実に面白く纏めてある。 オールイタリアロケで展開される映像が特に見応えがあった。題名になったアマルフィ海岸が綺麗に撮影されていた。 A |
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HACHI 約束の犬 Hachiko: A Dog's Story 2008年 米 監督 ラッセ・ ハルストレム |
パーカー教授 リチャード・ギア 妻ケイト ジョーン・アレン アンディ サラ・ローマー ケン ケイリー=ヒロユキ ・タガワ |
アメリカ郊外の小駅。寒い冬の夜、迷い犬を保護したパーカー教授は、妻の反対を押し切って犬を飼うことなる。ハチと名付けた子犬は教授に懐き、駅まで送迎を行うようになる。 しかし、教授が急死。事情を知らないハチは、その後も帰らぬ主人を駅頭で待っていた・・・ と、御馴染みの物語。渋谷駅で主人の帰りを待っていた忠犬ハチ公物語をアメリカに移した映画であるが、違和感無く、感動的に描かれている。 犬が可愛らしく、リチャード・ギアとの演技も素晴らしかった。 B |
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ハリー・ポッターと謎のプリンス 2008年 米 監督 デヴィッド・ イェーン |
ハリー・ポッター ダニエル・ラドクリフ ロン・ウィーズリー ルバート・グリント ハーマイオニー エマ・ワタソン ダンブルドア校長 マイケル・ガンボン |
シリーズ第6作。ハリー・ポッターと仲間達が、邪悪なヴォルデモート卿との最終決戦に向け、彼の弱点や過去を探っていく。 1,2作を見て、後は敬遠していたが、やはり敬遠すべきであった。余りにも冗長な展開であった。個々のシーンでは目を引くものがあっただけに惜しまれる。 救いは成長した主人公達の活躍であろうか。 C |
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3時10分、 決断の時 2007年 米 監督 ジェームズ・ マンゴールド |
ベン・ウェイド ラッセル・クロウ ダン・エヴァンス クリスチャン・ベイル 長男ウィリアム・エヴァンス ローガン・ラーマン 妻アリス・エヴァンス グレッチェン・モル |
借金を返せずに、地主からの嫌がらせで、馬小屋に火を放たれた牧場主のダン一家。生活が苦しく、家族との溝が深まっていた時、強盗団のボス、ベン・ウェイドが逮捕され、3日後の3時10分初の汽車で刑務所に連行されることになる。 その護送の手伝いを200ドルで引き受けたダン。しかしベンの部下達の執拗な追跡に、最期は一人になりながらも、危険な護送を行う。 ダンの妻と子供、そしてダンとベンの葛藤が、実に上手く描かれている。久しぶりの西部劇であったが最期まで堪能できた。 なお、この映画は、1957年公開の「決断の3時10分」のリメイク版である。 A |
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火天の城 2009年 日 監督 田中 光敏 |
棟梁・岡部又右衛門 西田 敏行 妻・田鶴 大竹 しのぶ 娘 福田 沙紀 大庄屋甚兵衛 緒形 直人 他 石橋 蓮司 夏八木 勲 笹野 高史 |
信長から5層の天守を持つ安土城建設を命じられた、熱田の宮番匠の又右衛門。名だたる番匠たちとの図面、模型等による指図争いに勝ち、総棟梁として城を築くまでを壮大なスケールで描いている。 又右衛門と妻・田鶴を演じた西田敏行と大竹しのぶは、予想通り素晴らしかったが、木曽に檜を調達に行き、山中を捜し歩くシーンと、甚兵衛(緒形直人)との絡みも良かった。 ただ、外国人受けを狙った様なサービス過剰なシーンが2,3あり、少し残念であった。折角の題材であるので、脚本にもう一工夫欲しいところであった。 B |
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TAJOMARU 2009年 日 監督 中野 裕之 |
畠山直光、新多襄丸 小栗 旬 阿古姫 柴本 幸 旧多襄丸 松方 弘樹 足利義政 萩原 健一 |
阿古姫という許婚がいて将来も約束されている畠山家の次男・直光は陰謀により家を追われてしまう。阿古姫を連れて逃避行の時、山中で盗賊の多襄丸に襲われる。 芥川竜之介の藪の中が原案で、黒澤明監督の映画「羅生門」を意識した脚本が実に良く出来ており、最後まで楽しめた。特に、兼光が多襄丸の名を継ぐくだり(件)や盗賊を味方に付ける件は見事であった。 松方弘樹と萩原健一の演技が際立っており、映画全体を締めていた。「羅生門」での三船敏郎の多襄丸も良かったが・・ A |
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南極料理人 2009年 日 監督 沖田 修一 |
調理担当・西村 堺 雅人 西村妻・みゆき 西田 尚美 タイチョウ・気象学者 きたろう 本さん、雪氷学者 生瀬 勝久 |
海上保安庁勤務の西村は、南極の昭和基地からも遠く離れた陸の孤島、南極ドーム基地に料理人として突然派遣される。 ドーム基地で、単身赴任生活を送る8人の越冬隊員の胃袋を満たす為に、限られた条件下で工夫して行くさまを、隊員たちとのエピソードを交え、ユーモラスに描いていく。 脚本が良く練れており、淡々と笑いを誘いながら、最後まで、楽しく見ることが出来る映画となっている。B |
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沈まぬ太陽 2009年 日本 監督 若松 節郎 脚本 西岡 琢也 |
恩地元 渡辺 謙 行天四郎 三浦 友和 妻・恩地りつ子 鈴木 京香 国見新会長 石坂 浩二 小山田 美沙 嘉川 照之 加藤 剛 宇津井 健 |
国民航空の労働組合委員長として活躍した恩地は、懲罰人事で海外勤務を命じられ、10年後にやっと本社復帰を許される。 帰国すると、ジャンボ機墜落事故が起き、救援隊として現地に行き、様々な悲劇を目の当たりにし、組織の建て直しを図るべく就任した国見新会長のもとで、会社の腐敗と戦っていく・・・ 山崎豊子の同名長編小説の初映画化である。内容の濃い原作を、途中休憩を入れて、3時間23分に纏め上げた脚本に先ず敬服する。最後まで、緊張感を持って、社会悪に迫る展開はなかなか見応えがあった。 A |
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さまよう刃 2009年 日本 監督・脚本 益子 昌一 |
被害者の父・長峯 寺尾 聰 刑事真野 伊東 四郎 刑事織部 竹野 内豊 |
中学生の一人娘が車で拉致され、強姦の上殺害し捨てられる。偶然犯人の住所と名前を知った父親長峯は犯人の少年の一人を殺害。後日もう一人の犯人を追う長峯から、殺害の自供と、現行の少年法への憤りを綴る手紙が警察に届く・・・ 現行の少年法と正義の狭間で、命の意味を問いかける重厚な内容となっている。寺尾總の難しい役どころの演技が光っていたが、脚本にもう一工夫欲しかった。 B |
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ゼロの焦点 2009年 日本 監督 犬童 一心 |
鵜原禎子 広末 涼子 室田佐知子 中谷 美紀 田沼久子 木村 多江 室田儀作 鹿賀 丈史 |
結婚式から7日後、仕事の引継ぎで金沢に向かった夫・鵜原が予定日に連絡も無く帰ってこなかった。妻の禎子は金沢へ行き、夫の消息を追って行くと、不可解な連続殺人事件が起き、その被害者がすべて夫と関わりのある人物ばかりであった。 2009年に生誕100周年を迎えた松本清張原作の再映画化である。昭和30年代が舞台であるが、良くその雰囲気を伝えていた。 今回はシーンの一つ一つが丁寧に作られ、見応えのある映像となっている。また、広末、中谷、木村の三者三様の競演となったが、共に良い味を出していた。 B |
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2012 2009年 監督 ローランド・ エメリッヒ |
リムジン運転手 ジョン・ キューザック − キウェテル・ イジョフォー − アマンダ・ ビート − ダニー・ グローヴァー |
マヤ暦による2012年12月の地球滅亡を目の前にして、なすすべの無い人々が逃げ惑う姿を描くSF。 2009年、リムジン運転手が、子供達と旅行を楽しんでいる時、偶然、湖底に沈む巨大研究施設を知り、地球が滅亡に向かっていることを知る。 家族を守る為に多くの人は奔走する。他方、地球滅亡を知り、極秘に対策を練る大統領とその側近や各国の首脳の活躍を効果的に入れ、厚みのある作品としている。 大地震、地割れ、火山大噴火、大津波と、最新CGによる迫力満点の映像の連続で、最後まで楽しめる作品となっている。 A |
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マイケル・ ジャクソン/ THIS IS IT 2009年 監督 ケニー・オルテガ |
マイケル・ジャクソン |
2009年6月に急逝したマイケル・ジャクソンによって、死の数日前まで行われていた何百時間にも及ぶコンサート・リハーサルを、一本の映画として纏めたもの。 1ヶ月後のロンドンでのコンサートを前にして、照明、美術、ステージ上で流れるビデオ画像の細部までにこだわり、スタッフと演奏や歌、踊りの猛特訓は迫力満点であった。さすがマイケル・ジャクソンである。 アンコール上映にも関わらず、大勢の観客が押し寄せていた。観客の層も若い人から老人までと幅広い年齢層であった。 B |
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パブリック・ エネミーズ 2009年 監督 マイケル・マン |
ジョン・デリンジャー ジョニー・デップ メルヴィン・パーヴィス クリスチャン・ベイル ビリー・フレシェット マリオン・ コティヤール |
1933年、大恐慌時代のアメリカで、ジョンは紳士的な態度と爽やかな手腕の銀行強盗として注目を集めていた。ある日、クラブのクローク係りのビリーを知り、FBIに追われながらの逃亡生活に入る。 当時、実在した伝説のアウトロー、ジョン・デリンジャーの逃亡劇を描いたもの。 当時のアメリカを丁寧に再現し、見事な構成で最後まで楽しませてくれる映画であった。 B |
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