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注がれるミルク
「牛乳を注ぐ女」の一つのポイントは、やはり注がれていくミルクでしょう。Catch eyeしてみると、ミルクが注がれている途中で、少し折れ曲がってるところがあることがわかると思います。実際に、水を注いでみたらわかると思いますが、注ぎ始めた時とか、注ぐ終わりに、よくこのようになります。「注ぐ壷?の傾けかたから、注ぎ始めではないか?」と思います。こういう時は、注意して見ていないと零れることが多いです。当時ミルクが貴重なものかどうかは、よく知りませんが、注ぐ女性が、注意している頃なのです。
実に、フェルメールは注意して観察して、それを丁寧に描いていることがわかります。
マウスポインタを写真の上に載せてみてください。
普通に観られます。「そのままとろとろ流れ続けて、そうやって十七世紀以来三百数十年の歳月が流れた。」(⇒お勧め本No.7フェルメールの眼・流れる無限の時間・33ページ)。このミルクの流れる様子の解説ですが、少しオーバーな感じもしますが、確かにそうなのかもしれません。
実際に観た感想としては、零れるようなミルクが美味しそうでした。奇麗に描かれており、流れ出しそうでした。近づくと確かに絵なのですが、少し離れると、流れているようでした。
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