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注ぐ女性

 「牛乳を注ぐ女」の一つのポイントは、やはり注ぐ女性でしょう。この女性については、沢山のコメントがされていますので、いまさらと思ったのですが、Catch eyeしてみると、ひとつ大切なことを見つけました。それが、きちっとした胸もとです。取り持ち女の胸もとのボタンは、外されてました。この女性のは、きちっとボタンがされています。牛乳を注ぐのに腕まくりしたシャツと対照的です。また、フェルメールが意識したかどうかは、別ですが衣装(頭に白のかぶりもの・黄色の服・白の襟)は、「取り持ち女」のそれと似通っています。ボタンひとつかけたことで、印象は、ガラっと変わって来ます。

    

マウスポインタを写真の上に載せてみてください。

普通に観られます。

 「牛乳を注ぐ腕はたくましく、働いてきた手だ。化粧気のない顔は、決して美しいとはいえない。」(⇒お勧め本No.4フェルメールとオランダの旅・立ちつくして見るフェルメール・22ページ)。この文章は、的確に表現されていると思う。


 こういう女性は、身近にいらっしゃるでしょう。家事をよくする女性の手は、段々このようになり、体つきも似通うって来ます。そう、妻を見て、思うことがあります(^-^)。


 実際に観るとこの女性の、清楚さが伝わってきます。そして、上着と腰の黄色と青の色がとても奇麗でした。バランスが良いのだと思います。


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