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レースを編む手もと
「レースを編む女」を観た時、息をこらえて見つめるのが、女性の手もとのこの部分であろう。Catch eyeしてみると、よく糸が切れないでそこにあると思う。張り詰めた2本の糸は、300年以上前(江戸時代の前期)から、そこにあるのだ。「切れないで、ずっと・・・」と願うのは、私だけでないだろう。
また、この繊細な手の微妙な色合い(光のあたり具合によって変わる)が、実に見事に描かれている。それにしても、器用そうな手だ、細かい作業にむいていそうだ(不器用な自分の手と比べて、特に思う)。
マウスポインタを写真の上に載せてみてください。
普通に観られます。「娘は左手にふたつのポピンを持ち、そこから伸びた糸がV字形をなしている。そのV字型が・・・」(⇒お勧め本No.1フェルメール・レースを編む女性・114ページ)。この文章は名文で、絵のことを本当に過不足なくあらわしている。
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