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女主人と召使い

 「女主人と召使い」の1番のポイントは、やはり驚いて?召使いを見たこの女主人と召使でしょう。シターンを座って弾いていた女主人のもとに、召使いが入って来て、手紙を渡します。女主人が手紙を受け取った後に、召使いが「○○さんからです。」と告げました。それを聞いて、「ええっ。」と女主人が振り向いた。そのような、感じでしょうか?


 また、女主人が着ている「黄色のコート」は、フェルメールの作品では良く出てきます(⇒フェルメール作品共通項目No.4,5,6)。今までコメントした作品のなかでは、真珠の首飾りの女の女性が着ています。きっと、フェルメールの身近な女性(妻カタリーナ?)が、よく着ていたと考えるべきだと思います。


 やはり、まだ封印されている手紙の内容が気になります。この送り主は、誰なのでしょうか?



マウスポインタを写真の上に載せてみてください。

普通に観られます。

 「わかっているというような目つきをふたりが交換しているところからして、わずかに共犯的な雰囲気がある」(⇒フェルメール・恋文・110ページ)やはり、女主人への密会への誘いの手紙でしょうか?


 ところで、皆さんは、この召使いをどう思われますか?「見上げる視線と見下ろす視線。そこのは、もう身分とは別の、情報を握ったものの優位さがあらわれている。」(⇒フェルメールの眼・交差する視線・10ページ)という解説もあります。貫禄のある召使いに、若い女主人は、弱みを握られたのでしょうか?


 フェルメール作品において、作品の中に描かれていない人物が気になることがあります。この作品の場合は、手紙の送り主です。ベッカムのようなハンサムなナイトだったりして((^-^))。


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