車中泊の旅と車の改造

改造写真

車の改造


初めに、この改造をを見て、自分で改造をしようとする人は、全て自分の

責任で行って下さい。 勿論、このままでは車検は通りません。私の車は

、C25セレナで距離は約5万Km、主に車中泊に使っています。旅に出ない

ときは主に改造を戻して使っています。改造は組み立て式で、全て木を使

いました。木はホームセンターにある2×4の木を使っています。他の木に

比べて安く加工しやすいです。床はコンパネ、家具類は2×4の木とベニ

ヤです。家具類だけニスを塗っています。接合部はほとんどがボルト締め

です。組み立て、壊しが簡単です。組み立ては半日、壊しは3時間で出来

ます。しかし、楽しみながらと掃除を兼ねているので、1日仕事になります

。改造に関しては、キャンピングカーと違い、絶対的な空間が小さい為、何

を自分は優先するかで、改造の方向が決まります。自分の車の容量を考

えて設計しましょう。私は、3つの改造に絞りました。1つは、100V(正弦波

インバーター)が使えること。パソコンや電気毛布に使います。2つめは、ト

イレです。簡易用で上のタンクには水が、下のタンクには薬剤と水を入れ

ます。大小が使えます。3つめは、車内でお湯を沸かせることです。コーヒ

ーやラーメン、タジン鍋を使った料理が出来ます。その為車内の両脇に、

食器、衣類の手製家具、テレビと電気系統(直流12Vと交流100V)のボード

を作りました。

後部ドアをあけ、写真を撮っています。室内の長さは、縦1.90メートル、幅

0.95メートルで畳1枚よりは、広いです。自分の身長が1.68メートルの為、

車の最後部に戸棚をつけています。身長の高い人ならば、、後部戸棚を

外せば、、2.10メートルあるので問題はないでしょう。

 
運転席から後部を撮っています。床はコンパネの板の上に、キャンプで使

うテント用のマットを2枚、その上にダンボールを2枚(湿気を吸収しクッシ

ョンにもなる。)その上にカーペットを敷いています。私は、秋に東北の八

幡平に写真を撮りにいくので、外が凍っている時も、この上に、寝袋で直寝

ても、下からの寒さは、感じません。ただし、寝袋の上には毛布やシート類

をかけます。それでも寒い時は電気毛布を入れます。


後部ドアから見て右側です。戸棚が2つあります。1つは、ガスコンロ、鍋類

、食器、調味料や食材を入れています。2つ目が衣類です。下着類、ズ

ボン、シャツ類、防寒着等が入っており、その棚の上はカゴを据え付け、よ

く使う物を入れています。これは、容量も大きく、重宝しています。右の戸

棚の上には、水平器が取り付けてあります。家具の作成で困るのは、室

内の凹凸が沢山あり据え置く場所によっても違うので、大変です。私はダ

ンボールを室内の面に押し当てながら、その形をトレースしていきます。こ

れでだいたいの形が取れますが、細部は木を大きめに切って当てがいな

がら調整していきます。これが出来れば、あとは楽です。

後部ドアから見て左側です。下側は電源関係です。直流12V(USB端子等

)のソケットと交流100Vのコンセントがでています。又、電圧計やインバー

ターの監視用リモコンパネルがあり、常にバッテリーの監視が出来ます。

上は、テレビと、小物入れ、そして一番上にはLEDの照明と電気スタンドが

全てバッテリー供給です。ここのボードは、2段に分かれています。テレビ

台より上は、下の電源パネルの上にのっているような感じです。


一番後部にある戸棚。この戸棚は重要な役目があります。中には12イン

チのパソコンや本、医薬品等を入れています。それだけではなく、後部ドア

を上げても外から中が見えないし中の物が外に落ちないことです。又、上

の天板は折り畳みでき、パソコンを置いて作業が出来ます。外側はテーブ

ルがボルトで取り付けられており、キャンプ場でのテーブルになります。又

、ネットが取り付けられており、夜、室内の窓ガラスにはめるブラインドマッ

トを収容します。マットは室内から出し入れできるので、雨の日でも濡れま

せん。

後部の戸棚の上部が見えます。又、マットを収容するネットが見えます。

セレナの後部の下は、物入れになっており、結構大きいです。この床ブタ

を外し、中にバッテリーを入れます。両端は隙間ができるのと、上に物を

置けるようにコンパネで台を作りました。又、この上に土台が載ります。


下の青いのがインバーター(700Vの正弦波)です。正弦波インバーターで

ないと、電子機器等の動作に問題を生ずるようです。上の小さい箱は走行

充電器です。車のメインバッテリー端子よりケーブルでここに接続します。

エンジンルームからケーブルを車内に引き込む穴は助手席側の足元のマ

ットをめくると、既設の配線を引き込んでいる所があります。ゴムのパッキ

ンのようで、ここの端をナイフで切って、車内側からケーブルを出します。

これを後部にある走行充電器に接続します。ケーブル類等も含て、ネット

で購入しました。この機器はメインバッテリーの電圧をチェックしていて、余

分な電気を後部バッテリーに充電します。そしてこのバッテリーよりインバー

ターへ配線します。

 
これが走行充電器とバッテリーです。インバーターは走行充電器の下の

箱に入っています。バッテリーは120AHと予備の40AHを積んでいます。

車のエンジンルームにあるメインバッテリーから走行充電器に入り、出力

からこの120AHのバッテリーにつなぎます。今はインバーターへはつない

でいませんが、このバッテリーからインバーターへつなぎこみます。注意す

ることは、プラスとマイナスを間違えないことです。私は、インバーターのプ

ラスとマイナスを間違えて、インバーターのヒューズをとばしました。メーカー

に聞きましたら、おそらく基盤までいっているから買い替えた方が良いと言

われましたが、中を見たところ焼けていないのでヒューズをチェックした所

、切れていました。ヒューズは抜き差しが出来るタイプではなく、基板に

ヒューズを半田付けしており、直すのが面倒でしたが、数万円得しました。


 これが車内に置く土台です。車の最後部、中間、前部です。2×4の木材

です。厚さが5センチあるので、丈夫です。しかも、安いし加工しやすいです

。この木を多く使いました。

 
土台は3台あり、上の丸みがあるのが車内の最後部、真ん中、黄色いチ

ェーンがついているのが、一番前です。台の上部は溝があり、ここに縦の

長い木が入ります。黄色いチェーンは床下の引き出しの飛び出しを防ぐ為

のものです。土台の高さは椅子がある車は、椅子を寝かして得られる最低

の高さ、椅子のない車は、自分で決めてください。土台の高さは木を切れば

低くなります。土台を置いたら、縦の木を入れ、ボルトで固定します。

 一番前の土台に物入れを接続しました。(運転席の椅子と、前の土台の

間にいれます)

 上の写真を、横から見たところです。中は大きいペットボトルが4本と両

側に小さいペットボトルが6本入ります。その他、食材を入れています。

 上の写真を、室内より見たところです。何故、これにこだわっているかと

いえば、これが旅行中に重宝するんです。料理やお湯を沸かすとき水を取

り出したり、しまったり、酒も同様、又食材を出したりと室内から全て出来

るので、大変便利です。ただでも狭い室内に、物を出しておくと邪魔で、車

内が余計狭くなります。

 これがトイレを入れる箱です。このトイレは、前にも書きましたが、上部は

水が入り使用後は水で流せます。下のタンクは薬を入れてあり、車内での

臭いはありません。私は夜間の小だけに使っています。3週間位は使えま

す。捨てる時は、下のタンクが外れるのでトイレに流せます。又、心配してい

た車の揺れ等でこぼれることは、ありませんでした。


 トイレのふたを開けたところです。助手席側に、開きます。 トイレはある

程度、しっかりしたものを、買いましょう。通販でもありますよ。

 話は変わりますが、車中泊の車は道の駅で泊まる時、競うようにトイレ

の前の場所に駐車します。夜間のお手洗いはわかりますが、道の駅は、

車中泊の人のためだけではありません。地元の人や観光バスがしきりに

入ってきます。そういう人たちの為に、トイレの近辺は開けておきましょう。

マナーです。又、しきりなしに駐停車するので、音がうるさいです。又、キャ

ンピングカーの人は、自分の車にあるトイレを使ってください。時々、トイレ

の前にキャンピングカー駐車しているのを見ると、人間性を疑いたくなりま

す。

トイレの上は、板張りにしています。通常、この上にクーラーボックスをおき

ます。走行中でも動くことはありません。中に置いておけば、夜、一杯やる

時とか食事の時など、便利です。


 
これが愛用のクーラーボックスです。3回、買い替えました。前にも書きま

したが、電気のクーラーボックスは走行しているときは良いのですが、キャ

ンプ場など何日か滞在する時は、バッテリーがあがってしまいます。他に、

パソコンやテレビ、夜間の照明、充電等々で電気を使います。だから自分

はコンビニで売っている板氷で3日持つのですから、これにいきつきました。

これは、釣り具メーカーのシマノで出している全面真空パネル+ウレタン断

熱です。メーカーでは、4日もつと書いてありますが、蓋の開け閉め等で、

実用は3日くらいです。参考にしてください。

 ドアを開けたところにあります。床下収納庫みたいなものです。大きい引

き出しと小さな引き出しが、車の両側にあります。食料等を入れておきます

。小さい方はコンロのガスや、ビール等を入れています。走行中に飛び出

さないようにチエーンをかけています。


 引き出しの前は、温泉グッズ置き場です。温泉から帰ってくると洗面道具

が濡れているので、ここに置いておきます。出かける時も、これを持ってい

けばよいので、助かります。この下に走行充電器の電線が通っています。

これが土台の上にコンパネの床を置いて、ボルト締めした状態です。土台

がしっかりしているので、大人が2. 3人載ってもしっかりしています。家具

類がないと、広く感じます。この状で長さは2.1メートル、幅が1.3メートルあ

ります。

 土台に縦の長い木をはめ込み、ボルト締めした状態です。土台、縦の木

には穴が開けてあり、位置を合わせてボルトを差し込み、締めるだけなの

で調整等はありません。

 後部のドアを開けた状態です。床の下の左側には、バッテリーが、右側

は今は物入れになっています。後部の戸棚がみえます。戸棚にテーブル

のボードが取り付けられており、ネジ2本ですぐに外せます。又、室内のブ

ラインドマットを入れるネットが見えます。

 物が置いていないと、広く感じます。旅に出る時は、小さいキャンプ用の

低いテーブルを持って行きます。秋には、寝袋はコールマンの綿と山用の

ダウンと2個持っていきます。綿の寝袋の中にダウンの寝袋を入れて寝ま

す。暖かいです。これが、後部の戸棚と、衣類を入れる戸棚のスキ間に入り

ます。このため、後部の戸棚は幅を短くしています。なるべく物がかたずく

ようにしています。車中泊の旅では、同じ様に改造した車を沢山見ます。

つい話がはずんでしまいます。良いと思った改造は、いただきです。旅先

では、軽自動車からキャンピングカーまで様々です。みんなそれぞれが工

夫して、来ています。大きい車が良いのではなく、今ある車で自分で工夫

して、まず、旅に出て見てください。どんな車でも、不便は当たり前と思って

行けば、それ以上に今まで自分が経験したことのない素晴らしい大自然

が、待っています。その中に身をゆだねて過ごせば、本当の自分が取り戻

せます。

 
食器棚を開けた状態です。ガスコンロは種類が沢山ありますが、私はイ

ワタニの小さいコンロを使っています。小さくても火力は十分です。コンロ

の上には鍋、ヤカンとコーヒーカップ、魚焼きの網、右側はタジン鍋とザル

等を置いています。見えませんが、右側も入れる事ができ、まな板や食材

を入れています。コンロはトイレの上のボードが木で作ってあるので、そこ

で使います。念のため、ドアを少し開けておけば、酸欠にはなりません。

自分は毎朝、コーヒーを沸かして飲みます。又、各種のスープの素をお湯

に溶かして飲みます。これがパンと合うんですよ。

 食器棚の上部は調味料やハシ類を入れています。

 
衣類用棚を開けた状態です。下着や靴下は見えませんが上部に入ります

。ここはズボンやシャツ類、防寒着等を入れています。いつも失敗するのが

、着るものを沢山持っていつてしまうことです。持って行った物の半分は着

ていません。長い旅では洗濯がたまると、キャンプ場に泊まりそこの洗濯

機で洗いと乾燥をします。それ以外はコインランドリーに行きます。どうして

も着るものがなければ、旅先で買えば良いのですから。旅先の商店街を

散策するのは、とても楽しいです。特にここでしか食べられないものとか、

ご当地名物は、旅をしているからこそ味わえるものです。私の旅の一つは

これが楽しみなんです。そして知らない街を歩くとその街の生活感とか、人

の表情とかを感じます。

 衣類棚の上の、水平器です。駐車時、床の水平を見ます。なるべく水平

な場所に車を止めます。人間の感覚より、機械の方が正確ですよね。(頭

が下にならないように)。家では床は水平と決まっていますが、駐車場で平

な所は、まずありません。水はけの問題があるからで、駐車したときに、な

るべく水平な所が良いですよね。人間の感覚はあてにはなりませんから。

 配電盤です。直流の電圧と電流計とインバーター用のリモコンパネルや

100Vのコンセント類です。これで、バッテリーの状態を監視しています。

下に、12VのソケットとUSB端子があり、スマホの充電が出来ます。

 テレビ台です。交流でしたが、直流に改造しています。直流から交流へ

の変換は変換ロスがある為、バッテリーの消費が増えます。出来るだけ直

流を使いましょう。右は小物入れ、一番上は見えませんがLEDの照明とLE

Dのスタンドがあります。

これが後部ドアより、前方を見たところです。左にテレビや電気類、又後

部戸棚の折りたたみ天板が見えます。


助手席後ろの、カーテンです。このカーテンはネットで買いました。又、そ

の他は家にあるものを使いました。、ポールは左右のドア上部にを渡して

下げています。取り付けは、シートベルトの取り付け金具や、家具の上部

にひもで留めて使っています。このポールは、ホームセンターにある伸縮

自在のものですが、走っていると中の芯と干渉して、カタカタと音がします。

結構、気になります。出来れば、1本ものが良いです。

 助手席と運転席の間にある、コンソールボックスです。一番上がカーナビ

のリモコンや携帯を置いています。前方にペットボトルが2本入ります。さら

にその前に12VとUSB端子が出ています。

 一段目の板を上げると、電池や小銭などの小物類が入ります。

 三段目が、カメラをいれます。右が本体と広角ズーム、左は望遠、その

両サイドに電池、予備のメモリー等が入ります。


 
これが後部戸棚のネットにブラインド用のマットをセットしたところです。

後部ドアが閉まっていても、中から取り出せます。

  以上、色々書いてきましたが、今は、ほとんど改造をしていません。基

本的なものは、終わったようです。又、これらの改造は、狭い車内をいか

に有効に利用するかを自分なりに考えたものです。皆さんも、自分なりの

車を作って楽しい旅をして下さいね。