車中泊の旅と車の改造

東北

東北の旅


最後に残った東北の旅のサイトアップです。近場の関東は近すぎて写真を撮らなかったので省略します。東北はこ

こ10年、毎年2週間くらいの旅をしています。 東北でも、東日本大震災以降は太平洋沿いには行っていません。

やはり、現地では大変な思いをしている場所なので、足が向きません。震災以前の写真は沢山ありますが 載せて

も今とは大分違ったりするので、止めました。10年も行っていると、名所、旧跡等は殆ど行っていますし、最近は美

味しい食べ物や酒、温泉、景色等を、ピンポイントでその時期に行っています。東北はやはり秋が一番だと思ます

。特に紅葉は最高です。好きな場所は、八幡平周辺、そして秋田から青森にかけての八甲田山周辺の紅葉です。

スケールの大きさ、色合いには、圧倒されます。。その美しさに”息を呑むとは、まさにこの事ではないでしょうか.。

この周辺は温泉の宝庫です。あまりにも有名な温泉が、数多く点在しています。乳頭温泉郷では山の中にある鶴

の湯”をはじめとして、新旧の玉川温泉、八幡平周辺の温泉、千人風呂の酸ヶ湯、ランプの宿の青荷温泉等、まだ

まだ沢山あります。自分は温泉でも歴史があり、古くしなびたような温泉が好きです。車で走っていて、途中によさそ

うな温泉があると入ります。名もない地元の温泉は、少し汚くても地元の人と話をしたりして、情報を仕入れます。言

葉が分からない時も多々ありますが、相手が一生懸命話してくれていると思うと、有り難いです。つい、分からなくて

も うなずいてしまいます。人との出会いが良い思い出となります。ここからは、自分がよく行く所を、紹介します。

 東北には関越自動車道で新潟へ出ます。”新潟ふるさと村”の道の駅でこの日は一泊します。高速道路は早いで

すね。ゆっくり行っても4〜5時間くらいで着きます。この道の駅周辺には、ホームセンターやスーパーマーケット等

の店が点在していて、ここで食料や氷など不足している物を調達します。とても便利です。道の駅の中も広く、色々

なお店が入っています。自分はこの中の魚屋で、握り寿司を買います。ねたが大きく、海も近いので新鮮です。後

酒のつまみになるような物が沢山あり、仕入れます。自分のクーラーボックスはコンビニの板氷で3日間は大丈夫

です。クーラーは安い物はすぐ氷が解けて中の食材が傷みます。キャンピングカー用の直流電気冷蔵庫もありま

すが、何日か滞在していたり、他にテレビやパソコン、夜の照明等を考えればよほど大きなバッテリーか太陽光発

電をしない限り、すぐつかえなくなります。自分は八幡平のキャンプ場に2〜3日滞在します。夜は0度になることも

あるため、山岳用のダウンシェラフを使っていますが、それでも寒いです。この為、消費電力の少ない電気毛布を

使います。毎日、車に乗る人はしつかり充電が出来るので大丈夫だと思います。、又、”新潟ふるさと村”の道の駅

は温泉がないので、それがつまらないです。翌日は朝早くに、出発、通勤ラッシュになる前に、市街地を通り抜けま

す。ここからは、海岸線を北上します。新発田、村上では、新発田城や、さけの博物館、さけ一匹が丸ごと干してある

ような古いお店があります。山形では、出羽三山の湯殿山に登りました。車でも行けるようですが、ふもとに大きい

駐車場があります。この近くにある蕎麦屋がとても美味しいですよ。ここは、庄内平野、映画にでてくる”たそがれ

清兵”のいた海坂藩ではないかと思います。湯殿山神社へは、1〜2時間くらいで登れます。色がはげた古い五重

塔が印象的で、頂上までは大きな木を両側に見て殆ど上りの石段です。奥の細道のような歴史を感じました。又、

このあたりの海岸線の道の駅は温泉が併設されているので、有り難いです。

 余談ですが、数多くある道の駅に泊まる時、どこにするか考えますよね。自分の経験では、温泉が併設されてい

る道の駅は車中泊の人が多いいです。でも、温泉が併設されている道の駅は少ないですよね。そんな時は”道の

駅旅案内全国地図”で道の駅案内図を見て、駐車台数を見ます。そして大型が何台駐車できるかを見て決めます

。大型のトラックが多いいということは、夜間でも車の出入りがあるし、夜間、自分以外には車が居ないということは

、少ないと思います。ただ、寒い時期は大型トラックは一晩中エンジンをかけているので、うるさいです。少し離れて

停めればよいでしょう。良いと思って泊った道の駅、夜になると1台もいなくなる時があります。心細くなりますよね。

そういう時は、一杯飲んで、早めに寝ることです。駐車場の端は避けて、出来れば街灯の下に停めましょう。車中

泊の人が襲われたという話は聞いた事がありません。それよりも、同じ様な人が沢山いて、すぐ友達になりますよ。

中には、自分の改造を見てもらいたくて、一言聞くと、ずーと話をしてくれる人もいて、まいりますけど。良いと思うア

デアは、”いただき”です。

 道の駅、”岩城”では、お赤飯の”ささげ”の代わりに甘い煮豆が入っているご飯を食べました。又、地元の人の作

った大きい”ゆべし”はこれだけ食べてもお腹がいっぱいになります。”おはぎ”もありますよ。甘党の人にはお勧め

です。秋田県に入り男鹿半島を一周しても良いです。入道崎の灯台や近くに”なまはげ館”もあります。男鹿半島に

行くと、大潟の農産物直売所に寄ります。地元の人に教わったカボチャを買います。東京には売っていません。さ

らに北上し青森県に入ると、海岸線に有名な”不老不死温泉があります。風呂が海岸の岩場にあって海の中にい

るようです。夕日が綺麗だと思います。津軽半島では、五所川原市にある太宰治の生家、記念館があります。十

三湖を抜けると、津軽半島の最先端”竜飛岬”に着きます。灯台周辺と階段国道があるので、時間があれば見るの

も良いと思います。海の向こうには、北海道が、霞んで見えます。夜になると、海ではイカ船が沢山出て、その灯り

がとても綺麗で酒がすすみます。こういう景色を見ながらの一杯は格別です。この景色を独り占めしている感じです

。道沿いでイカの一夜干しを売っています。2枚買って、1枚は焼いてもらいます。肉厚のイカはうまいです。これだ

けで腹が一杯になります。もう一枚は、キャンプ場で焼いて、一杯です。下北のキャンプ場で、イカを焼いていたら、

カラスに持っていかれました。彼らは、木の上で見ていて、スキあらば持っていきます。近くのテントの人は、ラーメ

ンとお菓子を食い散らかされました。

 青森市では、三内丸山遺跡、棟方志功の記念館があります。一度は見ても良いと思います、青森市内は県庁が

あり道が広く、車線が多いいし交通量もあり 走りずらいです。気おつけてください。ここより下北半島に向かいます

。半島の付け根に、野辺地町があります。ここの街中には、モールのような場所があり、そこで食料やガソリンを仕

入れます。下北半島に入ってもガソリンスタンドはけっこうあります。自分はここで、”南部せんべい”を買います。こ

こらあたりが南部せんべいの発祥の地なのでしょうか?。少し走ると道の駅”よこはま”があります。自分はここでよ

く泊まります。温泉は併設されていませんが、近くに地元の温泉があります。下北半島は津軽半島と違い、一周す

るとなるとけっこう時間がかかります。朝早く出発し、北上して道の駅”わきのさわ”へ向かいます。ここには、日本

サルの写真が沢山あり、雪の中で撮ったさるの赤い顔を思い出します。ここから先の道は、11月近くになると通行

止めになりますので注意してください。少し走ると、眼下に仏ケ浦の奇怪な岩が連なって見えてきます。道の端に見

晴台があるので、駐車して見ましょう。自分は少し手前の漁港から船で仏ケ浦の船着場に下り、奇怪な岩の合間を

縫って歩きました。死んだ人の魂がここを通るような話を聞いていたので、いやだけど見て見たかったんです。船

に乗らなくても 少し手前に下に下りていく道があり、駐車場もあります。ここから下の海岸まで30分位階段を下り

て行かなくてはなりませんから、帰りは疲れます。

 下北半島の最先端は大間崎です。海の中の岩場に灯台があります。足元の水際はボラが沢山いました。大間

は日本で最も有名なマグロ漁の町です。マグロを食べさせてくれるところもありますよ。休みの日は人が並んでい

ます。近くに海産物を売るお店が沢山あります。道の駅ではありませんが、駐車場が広い為、車中泊をしている人

もいます。トイレもあります。写真を撮る人は、ここからの夕日が良いと思います。夕日に海鳥が飛んでいる光景は

何とも言えず 感動します。ここから南下して途中、薬研渓谷に入ると、河童の湯や国営のキャンプ場、そして恐山

があります。全部見て、このキャンプ場に泊まっても良いと思います。国営なので高くはないです。自分が行ったと

きは、カナダ人の男性が自転車で日本一週をしているとのことで、リンゴをあげたら、とても喜んでくれました。旅行に

出ると、よく外国人と一緒になります。

 余談ですが、北海道では、台湾人、ドイツ人と一緒になりました。キャンプ場周辺にヒグマがいるので管理塔近く

に移動するように言いに行きましたが、私は大丈夫と言って、ドイツ人は、”ウオー”と大声を出して クマが来ても

逃げると言って移動しませんでした。ドイツにはヒグマがいるんですかね。九州では、カナダ人の女の子がやはり

自転車旅行、四国では、イギリス人が”通しのお遍路さん”等で英語が話せたらもっと楽しいのになーと思った次第

です。
 下北半島の東に行くと尻尾崎があります。ここは、灯台周辺の散策と、馬が放牧されています。牧草地です。

南下して、自衛隊の三沢基地を通り道の駅”おがわら湖”へ。ここの道の駅”は農産物直売が大きく、自分はここ

で”ニンニク”を買います。ここら辺りは、ニンニクの産地で、七戸の道の駅の農産物直売でも売っています。小川

原湖は大きいですが、周回の道が途中までしかありません。ジョギングには良いかもしれません。ここから近くに”

道の駅 しちのへ”があります。農産物直売所も大きく、隣にはイオンモールがあるので、食材等の補給にはもって

こいです。温泉の併設はありませんが、5分位の所に地元の温泉があります。そういう点では良いのですが、自分と

しては、ここに泊まることを好みません。泊まる人は気おつけましょう。何度もi嫌な思いをしました。ここから、奥

入瀬、十和田湖へ向かいます。。奥入瀬の紅葉は遅く、10月下旬から11月だと思います。八甲田山や八幡平周

辺とは、紅葉の時期がずれる為、奥入瀬や十和田湖の紅葉は見れませんが、中には、少し紅葉しているところもあ

ります。

  青森県には、現存12天守の1つ、弘前城があります。天守は小さいですが、堀を中心に庭がとても綺麗で広い

です。桜の名所と言われていますが、その時期には来たことがありませんが、創造できます。又、特に驚いたのは

、津軽家の菩提寺、長勝寺です。33の曹洞宗のお寺が、500メートルの間に両側に立ち並び、最奥の突き当り

に長勝寺があります。長勝寺には、歴史を感じます。中を見るには、拝観料を払いますが津軽家藩主の遺品が沢

山あり、中は暗く、床を歩くときしむ音がして、昔にタイムスリップしたようで、少し怖いです。女性の方が案内してく

れます。

青森市から八甲田山系は近いです。八甲田雪中行軍遭難は、明治35年1月に日本陸軍第8師団の歩兵第5連隊

が青森市街から八甲田山の田代新湯に向かう雪中行軍の途中で遭難した事件です。訓練への参加者210名中19

9名が死亡しました。そのことを感じさせないくらい、山々は紅葉になると綺麗です。八甲田山系周辺は見渡す限り

の平原、林、山々、温泉等、自然がいっぱいで、特に紅葉の時期は、”この世のものとは思えないくらい”素晴らし

いです。スケールが違います。又近くには、千人風呂で有名な酸ヶ湯温泉があります。湯は、白く濁っていています

。酸が強いので傷をしていると、痛いです。中は大きい混浴の風呂ですが入口は、男性と女性は別です。ここ酸ヶ

湯辺りは、日本で雪が一番深いところです。山を下りると黒石温泉郷があります。黒石は 「日本の道百選」にも選

ばれた伝統的建造物が残る中町通りの「こみせ」は、藩政時代から今に残るアーケード状の通路です。雪が降って

も歩道には積もらないように屋根があります。いかにも雪国といった感じです。町並みは古く、建物などは歴史を感

じます。

 弘前から少し南下したところに、道の駅”いかりがせき”があります。東北に来たときは、ここをベースに移動しす

。この道の駅は温泉が併設され、農産物直売所や食堂、そして、道の反対側にコンビニ、15分ぐらいの場所にス

ーパーマーケットもあり、便利です。又、隣にプールもあり、何より良いのは、必ず車中泊の人がいます。そのくら

い この道の駅は人気があります。幹線道路に面していますが、夜は静かです。お薦めの道の駅です。道の駅”か

づの”で思い出すのは、近くに、地元の人の朝市のような場所があります。珍しい物を売っているわけではありませ

んが、畑で採れた野菜や、山のキノコ、ぶどう、リンゴ等ですが、売っている人達を見て、心が惹かれました。ある

店の前に立つた時、”兄ちゃん、これ買ってくれ”と言われたときの老婆の顔が忘れられないです。色が黒く深いし

わの奥から何とも言えない目で、こちらを見ています。少しぞーっとしましたが、見るとやせた枝豆を一つかみ100

円で売っていました。そのザルの中には、5つかみぐらいしか無く全部売っても500円くらい。他に何も持っていなか

ったです。その時は買わずに帰りましたが、後になり旅の間中、おばあさんのことが気になりました。”朝早くからき

ているのかなー”とか。--- そして、自分の心の狭さを感じました。

 かづの(鹿角)を南下すると、八幡平へ登る道があります。自分は毎年、途中にある後生掛キャンプ場に2〜3泊

します。前に大沼があり、池の周りを木道が走っています。一週するのに30分以上はかかります。ここで紅葉の写

真を撮ります。このキャンプ場は車中泊できます。安いです。そして、キャンプ場の設備を使えます。温泉はありま

せんが、温泉の割引券をくれます。近くに後生掛温泉があります。”馬で来て足駄で帰る後生掛”と言われる位、

古く、湯治客もいて多いいです。打たせ湯、泥湯、首だけ出して体は木の箱の中等の湯があります。オンドル部屋

というのがあります。聞いたことのない名前なので、一度、泊まることにしました。オンドル部屋とは、床に温泉が通

っている部屋のことだそうです。しかし、このままでは、床に熱くてねむれません。聞いたところ、ダンボールを床に

敷いて下さいと言われ、”えっー”そうなの”と驚きです。床に敷きましたが、それでも熱かったです。

 田沢湖周辺には乳頭温泉郷があり、その中でも、”鶴の湯”は有名です。湯は乳白色でそれでこの名前がついた

のかは分かりませんが、白く濁っています。下は、小さい石で、隙間から温泉が湧いています。温泉だけの人は、

土日を外した方がすいてて良いと思います。風情があって良い温泉だと思いますが、ただ混んでいるので、そのつ

もりで。又近くに角館があります。武家屋敷が有名です。通りの両側に何件か武家屋敷を見せてもらえます。勿論

、拝観料は取られますが、昔の上級武士の屋敷なので、興味のある方は見てください。

 道の駅”天童温泉”は、温泉が併設されていません。足湯だけです。又、温泉は8キロくらいの所に地元の温泉”

ゆぴあ”があります。大きくて食事、農産物直売もあり、温泉の質は別にして、安いし、地元の人が沢山来ます。

この道の駅”は市街地にある為、、金、土、祝日は混んで夜間は駐車できない時もあります。裏にもう一つ駐車場

があるので、そちらにおけるかも。前に大きなスーパーマーケット等があり、便利です。又、近くに 山寺”立石寺”

があります。山寺は古くから名刹として知られ、松尾芭蕉も奥の細道で訪れています。道の山側には、石仏や洞、

碑等が点在していて、殆ど登りです。上まで1時間くらいはかかると思います。旅の終わりは、道の駅”喜多の郷”

です。喜多方市内からは少し離れていますが市営の駐車場があります。ここは喜多方ラーメンが有名ですよね。

市内には、古い町並みが残っています。蔵の町ともいわれているように、あちこちにあります。又、自分はラーメン

を食べると、腹の調子が悪くなるので、1回は覚悟で食べましたが、記憶に残るほどではありませんでした。道の駅

”喜多の郷”は温泉が併設されています。前にはため池があり、渡り鳥がいました。周囲は畑で、ジョギングには、

気持ちが良いです。今まで、色々書きましたが、写真をみるたびに色々なことを思い出します。話にまとまりが無く

余談ばかりでしたが、東北を旅する時の参考になれば幸いです。

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