ホーム>作品>(11)>(12)>(13)>(14)>(15)>(16)>(17)>(18)>(19)>こちらを見る女主人
「手紙を書く婦人」の1番のポイントは、なんと行っても「こちらを見る女主人」だと思います。
この絵を観る人は、この女主人に、間違いなくCatch eyeされてしまうのでしょう。二つの瞳は、300年以上もの間輝き続けてます。口元は、何かを言いそうです。それとも、笑っているのでしょうか?
マウスポインタを写真の上に載せてみてください。
普通に観られます。
「彼女は、真珠の耳飾りと、髪にはチョウ形に結んだリボンをつけている。リボンはあたかも後光のように彼女の顔をきわださせている。」(⇒フェルメール・手紙を書く女性・86ページ)確かにこの真珠の耳飾りは輝き、リボンは顔にマッチして愛らしい。これは、フェルメールにしか描けない女性だと思う。「家にいるのにこんなに奇麗にする必要はないだろう。」と思われる人もいるかもしれない。しかし、フェルメール作品の中では、時として、家でもファッションショーを開かなくてはいけないのだ。それが、フェルメールだと思います。
そう考えると、このエレガントな黄色のマントも納得できる。左肩の皺や毛の部分など、実に奇麗に描かれている。
(平成14年7月8日作成)
ホーム 戻る