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「手紙を書く婦人と召使い」は、女主人と召使いの三作品の中のひとつです(⇒作品共通項目リストNo.5)。作品が作られた時期は、ほぼ同じですが、この作品が1番遅いみたいです。この絵は、アイルランドのダブリンの国立美術館にあります。そのホームページも見てみましたが、Vermeerのことは、記載されてありましたが、作品は発見できませんでした。
この絵は、三つの中では真ん中の大きさです(⇒フェルメール全作品大きさ比較)。他の二つの作品が、女主人と召使いの間で、アイコンタクト(目と目が会う)があるのに対して、この作品では全くありません。二人の登場人物で、双方ともが相手を全く見ず、違う方向を見る、フェルメール作品は珍しく、面白い構図だと思います。
見落とさないでほしいのは、女主人の座ったテーブルの床の、印章?と手紙です。この手紙は、受け取ったものでしょうか?それとも、書くのを失敗した手紙でしょうか?気になります(⇒新しい発見が見つかる可能性)。
そういうことを考えながら、「手紙を書く婦人と召使い」をCatch eyeしてみましょう。
私は、この絵はフェルメールの、色んな変化があらわれた作品(進化しつつある作品)だと思います。
次は、同じく一人で手紙を書いて、こちらを見ている「手紙を書く女性」について述べてみようと思います。
(2002年7月4日作成 9月8日作成)
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