ホーム作品(秀作と作者)(10)(11)(12)(13)(14)(15)(16)(17)作家と秀作(18)

手紙を書く婦人と召使い

 手紙を書く婦人と召使い」は、女主人と召使いの三作品の中のひとつです(⇒作品共通項目リストNo.5)。作品が作られた時期は、ほぼ同じですが、この作品が1番遅いみたいです。この絵は、アイルランドのダブリンの国立美術館にあります。そのホームページも見てみましたが、Vermeerのことは、記載されてありましたが、作品は発見できませんでした。


 この絵は、三つの中では真ん中の大きさです(⇒フェルメール全作品大きさ比較)。他の二つの作品が、女主人と召使いの間で、アイコンタクト(目と目が会う)があるのに対して、この作品では全くありません。二人の登場人物で、双方ともが相手を全く見ず、違う方向を見る、フェルメール作品は珍しく、面白い構図だと思います。


 見落とさないでほしいのは、女主人の座ったテーブルの床の、印章?と手紙です。この手紙は、受け取ったものでしょうか?それとも、書くのを失敗した手紙でしょうか?気になります(⇒新しい発見が見つかる可能性)。


 そういうことを考えながら、「手紙を書く婦人と召使い」をCatch eyeしてみましょう。

手紙を書く女主人と召使い


この絵では、今のところ3箇所Catch eyeしました。探してみてください。

答(手紙を書く婦人と召使い)

 私は、この絵はフェルメールの、色んな変化があらわれた作品(進化しつつある作品)だと思います。


 次は、同じく一人で手紙を書いて、こちらを見ている「手紙を書く女性」について述べてみようと思います。


(2002年7月4日作成  9月8日作成)



ホーム  戻る  次へ