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「水差しを持つ女性」は、とても魅力的な作品である。この絵を所有するのは、アメリカの巨大美術館「メトロポリタン美術館」である。そして、そのホームページを見てみると、確かに記されていた(メトロポリタン美術館の中の水差しを持つ女性)。やはり、メトロポリタン美術館の中でも、この作品は大切な作品なことが、よくわかる。
「水差し」=節制の寓意として捕らえる紹介も多い(⇒VERMEER・良い模範に導かれて・62ページ)。だが、ここに描かれている女性は、奇麗すぎると思う。「恋する女性」の部類に入り、「牛乳を注ぐ女」・「レースを編む女性」とは明らかに違う気が、私にはします。女性を描くことに、長けたフェルメールが、この女性を仕事をする女性として描いている気が、私にはしないのです。
では、気になる名作「水差しを持つ女性」をCatch eyeしてみましょう。
私には、この絵は、規律を守りながらも、そとの世界に飛び出そうとしているように思えました。作品には、それを、非難することなく、見つめるフェルメールの眼があると思います。
次は、「兵士と笑う女」について述べてみようと思います。
(2003年6月12日作成 9月4日加筆)