まちづくりの考え方・すすめ方〜個別意向の積み上げによる合意形成

まちづくり研究所 田村孝平 丸山 豊 杉田典夫


長崎市斜面市街地再生事業

 長崎市では、斜面市街地が抱える問題を総合的に解決するため、「斜面市街地再生事業」に取り組んでいる。
 1989年に長崎市で開催された、第1回国際斜面都市会議がきっかけとなり、翌年の長崎住環境整備方針で斜面住環境整備の方向づけが行われ、1991年より地区ごとの取り組みが始まった。
 同事業は、「密集住宅市街地整備促進事業」の導入をはかり、公共の地区施設整備と民間の共同建替え事業の一体的な促進によって、安心して住み続けられるまちづくりをめざしている。
 これまでに、十善寺地区、江平地区、稲佐・朝日地区、北大浦地区、南大浦地区の計5地区が整備計画の大臣承認を受け、2000年度には、さらに2地区で整備計画を策定している。

斜面市街地再生事業位置図