胃腸外科の診療 胃ガン、大腸ガンの診療 |
伊勢宮胃腸外科では、胃癌、大腸ガン、炎症性腸疾患※を主な対象疾患として診療を行なっています。この他、まれな疾患ではありますが、消化管間葉系腫瘍(GIST)、ガストリン産生腫瘍、偽性腸閉塞症に関しても診療を行ない、地域医療連携にて適切な医療施設などへの紹介も同時に行っています。
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炎症性腸疾患:腸管に繰り返し炎症を起こす難病の総称。長期間にわたって下痢や血便が続く。潰瘍性大腸炎・クローン病・腸管ベーチェット病など。
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胃ガン(胃がん)について |
胃ガン(胃癌)は、欧米に比べて日本人に多く、発症率・死亡率ともに上位を占める癌です。そのため検診システムも発達しており、現在では早い時期にガンが発見される患者さんの割合も高くなってきました。
胃癌の治療は、どのくらい進行したものかによって方針が異なります。早期の癌の状態によっては内視鏡的治療(内視鏡カメラで病巣を取り除く手技)の適応となります。内視鏡的治療の適応外の患者さんは、原則的に手術が必要です。
早期の患者さんは手術で治癒する可能性が高いため、単に治療するだけでなく、これまでの生活の質を極力低下させない術式が求められています。胃を切除した後には、ダンピング症状(食後の冷や汗、動悸、失神など)や、食後の腹痛、胸焼け、下痢、貧血、など種々の症状が起こる場合があります。それらは胃切除後症候群と呼ばれております。この胃切除後症候群を少しでも軽減出来るような術式(幽門保存胃切除術、噴門側胃切除・開腹による胃腸膜切除、部分切除で胃をほとんど残す方法も早期の症例に対して行なっております。
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胃腸外科が行う診療内容 下部消化管疾患について |
胃腸外科が行う診療内容は、従来の外科(一般外科)として診療・研究を行っていた内容を、より専門性を高める形で行うものです。悪性疾患では日本で死亡率の高い胃ガン、そして生活様式の欧米化の影響で増加している大腸癌に対する現在の外科治療なども、従来の医療に比べて格段に進歩しており、胃腸診療の専門性はますます求められています。
難病である炎症性腸疾患の外科治療についても同様ですが、消化器外科専門医として患者さんに出来るだけ情報を提供し、治療内容の選択には患者さんと医師が共に意思決定に参加すること(shared
decision-making)が求められます。消化器外科を標榜する医師として「先進の医学、献身の医療」の精神と「優しく、正確・安全、迅速に」をモットーに、患者さん中心の専門性豊かな最高の医療を提供することを目指しております。 |