ホーム>フェルメール作品>(1)>(2)>(3)>(4)>(5)>(6)(6’)>(7)>(8)>(9)>(10)>テーブルの奥の男性
「ワイングラスを持つ女」のひとつのポイントは、このテーブルの奥に座っている男性でしょう。彼は、起きているのか、寝ているのか、それもわかりません。Catch eyeしてみると、男性の目は閉じられています。酔って寝ているのか、そのふりをしているのかもしれません。女性の方を思いはかる気配は感じられません。内心はドキドキかもしれませんが、・・・。
マウスポインタを写真の上に載せてみてください。
普通に観られます。
「絵の後方に、愛に恵まれない不幸な男か、・・・」(⇒フェルメール・婦人と二人の紳士・58ページ)と、書かれてます。また、別の本では、「その後に横向きに腰を下ろしている紳士のために、・・・」(⇒VERMEER・ワイングラスを持つ若い女・33ページ)。色々の本の解説では、このテーブルの男性が、ワイングラスを持つ女性に興味があり、自分が不器用なため、言葉たくみな年配の男性に頼んで、くどいてもらっているというのが、一般的な解釈らしい。そう考えると、この男は大変なさけない男となる。
私が思うには、「娘さん、身近な人物を判断する時に、(ワインを飲むよう勧める)、甘い言葉をかける人物より、頑固で無口な人物に、目をむけるべきだよ。」というメッセージではないかと勝手に判断しました。多分、私の解釈は違うと思います。でも、あまり評判の良くないこの人物のみかたになりたいのです。
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