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「ワイングラスを持つ女」のひとつのポイントは、このテーブルの上の白いデカンダと果物でしょう。明らかに何かを暗示するものです。Catch eyeしてみると、白のテーブルクロスの上?(向こう?)にあるデカンダは、娘の赤い服と対照的になり、目立ちます。テーブルに普通にひかれた紺色のクロスも入り、色配置は、巧みで見事です。
マウスポインタを写真の上に載せてみてください。
普通に観られます。
デカンダは、「デルフト・ホワイト」といわれて日常で使われていたものらしい(⇒フェルメールとオランダの旅・骨董店で教わったこと・69ページ)。ただ、今はほとんどなくなり手に入れるのも困難だそうです。白いデカンデは、フェルメールの作品の中では、意味深に結構でて来ます(⇒フェルメール作品の共通点G)。また、テーブルの上の果物(レモン?)も、イヴの堕罪の意味があるかもしれません。
白いデカンダの存在は、その奇麗な白い色とともに、作品のなかで強い印象を与え続けています。
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