ホーム>作品>(1)>(2)>(3)>(4)>(5)>(6)(6’)>(7)>(8)>(9)>(10)>(11)>ワインを飲んでしまった女性
「ぶどう酒のグラス」の1番のポイントは、やはりワインをついに飲んでしまった、この女性でしょう。どういう経緯かわりませんが、ついに女性は、ワインを飲んでしまったみたいです。「大丈夫?」と声をかけたくなります。Catch eyeしてみますと、ワイングラスには、全くワインはなく、完全に飲み干した瞬間みたいです。顔はよくわかりませんが、奇麗な顔立ちの女性のように見えます。ワイングラスを持つ腕を奇麗にフェルメールは、描写しています。
マウスポインタを写真の上に載せてみてください。
普通に観られます。
「フェルメールの作品の中で、ワインに酔った女性は悪徳を体現する存在として中心的なモチーフになっている。」(⇒VERMEER・愛の誘惑・31ページ)17世紀当時は、飲酒が姦淫につながるという理由で、女性の飲酒は全面的に禁じられていたそうです。今の時代からは、信じられませんね。
ところで、皆さんは、この「ぶどう酒のグラス」の女性と、「ワイングラスの女性」は同じ女性と思いますか?
私の答は、「NO」だと思います。こちらの女性の方が真面目な女性のように見えます。何事もそうですが、真面目なひとのほうが、だまされやすく、一線を越えやすい気がします。
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