劇団THE風・FOU歴史

Presented by s-makky@bb.wakwak.com

             
第1回公演「青空バイヤー」
1986年11月29日
柏崎市産業文化会館
文化ホール
旗揚げ公演
第2回公演「色白美人殺人事件」
作・演出/猪俣哲夫
1987年6月20日
青少年ホーム2F
特設小劇場
第3回公演「名医先生」より4つのお話し
ニール・サイモン/作
1987年9月26日
青少年ホーム2F
特設小劇場
第4回公演「恋愛プロデュース・カンパニー
作・演出/猪俣哲夫
1987年12月26日
エネルギーホール makky初参加
'95再演。
第5回公演「鏡の中のメビウス
作/中村修一//演出/猪俣哲夫
1988年5月21日
エネルギーホール
第6回公演「ゆき姫盛衰記
作/大橋むつお//演出/猪俣哲夫
1988年12月3日
エネルギーホール
第7回公演「あの空は夏の中
作/伊藤茂昭//演出/猪俣哲夫
1989年3月18日
エネルギーホール
小千谷市成人式公演ゆき姫盛衰記
1989年5月3日
小千谷市民会館 市外初公演、小千谷市の新成人に楽しんで?
もらう。
第8回公演「夏のおもいで
作/市堂 令//演出/猪俣哲夫
1989年8月26日
青少年ホーム2F
特設小劇場
柏高小国分校公演「夏のおもいで」
1989年10月29日
柏高小国分校
体育館
第9回公演「海から来た男
作・演出/猪俣哲夫
1990年3月10日
エネルギーホール
第10回公演「伝 染
作/竹内銃一郎//演出/猪俣哲夫
1990年8月25日
柏崎市市民会館
第1会議室
市民会館での初公演。
柏高小国分校公演「名医先生」より3つのお話し
ニール・サイモン/作
1990年10月28日
柏高小国分校
体育館
第11回5周年記念公演「半 神
作/萩尾望都//脚本/野田秀樹//演出/猪俣哲夫
1991年6月1&2日
柏崎市産業文化会館
文化ホール
5周年記念公演。
今回の公演から2日間、2公演、有料となる。
第12回公演「アンネ伝説 1989
作・演出/猪俣哲夫
1991年12月22&23日
柏崎市市民会館
第1会議室
ダンボール箱をベルリンの壁にする。
'96再演。
第13回公演「風の嵐(テンペスト)
原作/W・シェイクスピア//脚本・演出/伊藤茂昭
1992年6月27&28日
柏崎市産業文化会館
文化ホール
第14回公演「寿 歌
作/北村 想//演出/紫 奈
1992年12月5&6日
柏崎市市民会館
第1会議室
第15回公演「パパお帰りなさい
作・演出/猪俣哲夫
1993年6月26&27日
ワークプラザ柏崎 スキヤキを食べるおいしいお芝居でした。
'98再演。
第16回公演「12人の優しい日本人
作/東京サンシャインボーイズ//演出/品田正伸
1993年12月4&5日
柏崎市市民会館
第1会議室
3方向を客席とする、初のスリーサイド・ステージを試みる。
第17回公演「沙菜乃翼
作・演出/伊藤茂昭
1994年7月16&17日
柏崎市市民会館
第1会議室
第18回公演「猫ふんぢゃった
作/別役 実//演出/猪俣哲夫
1994年12月3&4日
ワークプラザ柏崎
第19回公演恋愛プロデュース・カンパニー'95
作・演出/猪俣哲夫
1995年2月25&26日
柏崎市産業文化会館
文化ホール
第1回柏崎アマチュア演劇フェスティバルに参加
'87初演。
第20回公演「夜をのぞいてみた顔
作・演出/伊藤茂昭
1995年7月22&23日
柏崎市市民会館
第1会議室
第21回公演アンネ伝説 1989
作・演出/猪俣哲夫
1996年2月10&11日
柏崎市産業文化会館
文化ホール
第2回柏崎アマチュア演劇フェスティバルに参加
'91初演。
長岡公演「アンネ伝説 1989」
1996年2月18日
長岡市立劇場
小ホール
久しぶりの市外自主公演。
第22回公演「思い出せない夢のいくつか
作/平田オリザ//演出/猪俣哲夫
1996年7月20&21日
柏崎市市民会館
第1会議室
'02再演。
特別公演「すきとおった風宮澤賢治朗読会」
構成・演出/中村朝子
1996年12月21&22日
柏崎市市民会館
第1会議室
宮沢賢治生誕100年記念
第23回公演「フラッシュ・バック
作・演出伊藤茂昭
1997年3月8&9日
柏崎市産業文化会館
文化ホール
第3回柏崎演劇フェスティバルに参加
第24回公演「熱海殺人事件
作/つかこうへい//演出/品田正伸
1997年7月19&20日
ワークプラザ柏崎 座長の夢の実現
第25回公演「パパお帰りなさい
作・演出/猪俣哲夫
1998年2月21&22日
柏崎市産業文化会館
文化ホール
第4回柏崎演劇フェスティバルに参加
'93初演。
第26回公演「ライバル
作・演出/猪俣哲夫
1998年7月18&19日
柏崎市市民会館
第1会議室
第27回公演「人間の証明
作/佃 典彦//演出/猪俣哲夫
1999年2月14日
柏崎市産業文化会館
文化ホール
第5回柏崎演劇フェスティバルに参加
第28回公演「不登校治します。家庭教師のレッツ
作・演出/猪俣哲夫
2000年1月29&30日
柏崎市産業文化会館
文化ホール
第6回柏崎演劇
フェスティバル
に参加
第29回公演「お勝手の姫」長岡公演
作/小川未玲//演出/猪俣哲夫
2000年11月4日
長岡リリックホール
第1スタジオ
長岡シアターゴーイング2000に参加
第29回公演「お勝手の姫」柏崎公演
作/小川未玲//演出/猪俣哲夫
2000年11月11&12日
柏崎市市民会館
第2会議室
第30回公演「眠っちゃいけない子守唄
作/別役 実//演出/猪俣哲夫
2001年2月4日
柏崎市産業文化会館
文化ホール
第7回柏崎演劇フェスティバルに参加
第31回15周年記念公演「召 命
作/畑澤聖悟//演出/品田正伸
2001年12月15&16日
柏崎市市民会館
第1会議室
15周年記念で豪華客演陣を迎える。
第32回公演「思い出せない夢のいくつか
作/平田オリザ//演出/猪俣哲夫
2002年3月16日
柏崎市産業文化会館
文化ホール
第8回柏崎演劇フェスティバルに参加
'96初演。
第33回公演「変な女の恋
作/北野ひろし//演出/猪俣哲夫
2003年1月19日
柏崎市産業文化会館
文化ホール
第9回柏崎演劇フェスティバルに参加
第34回公演「ちゃんとした道
作/小川未玲//演出/イケダ
2004年1月17日
柏崎市産業文化会館
文化ホール
第10回柏崎演劇フェスティバルに参加
第35回公演「サミュエル
作/松本邦雄//演出/猪俣哲夫
2004年7月31日&8月31日
柏崎市市民会館
第2会議室
久しぶりの夏公演
第36回公演「酔・待・草
作/竹内銃一郎//演出/猪俣哲夫
2005年1月16日
柏崎市産業文化会館
文化ホール
第11回柏崎演劇フェスティバルに参加
第37回公演「蜻 蛉
作/松田正隆//演出/猪俣哲夫
2006年2月26日
柏崎市産業文化会館
文化ホール
第12回柏崎演劇フェスティバルに参加
第38回20周年記念公演「盲導犬
作/唐 十郎//演出/品田正伸
2006年11月25&26日
柏崎市市民会館
第1会議室
20周年記念で豪華客演陣を迎える。
第39回公演「熱海殺人事件
作/つかこうへい//演出/猪俣哲夫
2007年2月25日
柏崎市産業文化会館
文化ホール
第13回柏崎演劇フェスティバルに参加
第40回公演「結 婚
作/ゴーゴリー//演出/イケダ
2008年2月24日
柏崎市産業文化会館
文化ホール
第14回柏崎演劇フェスティバルに参加
第41回公演「遭 難、
作/本谷有希子//演出/猪俣哲夫
2009年1月18日
柏崎市産業文化会館
文化ホール
第15回柏崎演劇フェスティバルに参加
第42回公演「動物園物語
作/エドワード・オールビー//演出/猪俣哲夫
2009年7月4&5日
游文舎 劇団THE風・FOU久しぶりの夏公演。今はなき
市民会館第一会議室を哀惜しつつ、新たな拠点
を求めて文化の殿堂「游文舎」へ進出する。
第43回公演「その受話器はロバの耳
作/土田英生//演出/猪俣哲夫
2010年1月16日&17日
柏崎市産業文化会館
文化ホール
第16回柏崎演劇フェスティバルに参加
第44回公演「初級革命講座 飛龍伝
作/つかこうへい//演出/猪俣哲夫
2011年1月15日&16日
柏崎市産業文化会館
文化ホール
第17回柏崎演劇フェスティバルに参加
第45回公演「しあわせな男
作/阿藤智恵//演出/猪俣哲夫
2012年2月18日&19日
柏崎市産業文化会館
文化ホール
第18回柏崎演劇フェスティバルに参加
特別公演「しあわせな男
作/阿藤智恵//演出/猪俣哲夫
2012年4月29日
游文舎 公演と作家によるトーク
小劇場でもう一度・・・・・
第46回公演「絢爛とか爛漫とか
作/飯島早苗//演出/猪俣哲夫
2013年2月16日&17日
柏崎市産業文化会館
文化ホール
第19回柏崎演劇フェスティバルに参加
第47回公演「マッチ売りの少女
作/別役 実//演出/猪俣哲夫
2014年2月15日&16日
柏崎市産業文化会館
文化ホール
第20回柏崎演劇フェスティバルに参加
第48回公演「父と暮せば
作/井上ひさし//演出/猪俣哲夫
2015年2月14日&15日
柏崎市産業文化会館
文化ホール
第21回柏崎演劇フェスティバルに参加
第49回公演「片づけたい女たち
作/永井 愛//演出/猪俣哲夫
2016年2月13日&14日
柏崎市産業文化会館
文化ホール
第22回柏崎演劇フェスティバルに参加
第50回公演「あの、大鴉さえも
作/竹内銃一郎//演出/猪俣哲夫
2018年2月10日
柏崎市産業文化会館
文化ホール
第23回柏崎演劇フェスティバルに参加
第51回公演「寿歌・U
作/北村 想//演出/猪俣哲夫
2019年2月9日
柏崎市産業文化会館
文化ホール
第24回柏崎演劇フェスティバルに参加
第52回公演「表に出ろいっ!
作/野田 秀樹//演出/猪俣哲夫
2020年2月8日&9日
柏崎市産業文化会館
文化ホール
第25回柏崎演劇フェスティバルに参加
第53回公演「にしむくさむらい
作/別役 実//演出/猪俣哲夫
2021年2月13日&14日
柏崎市産業文化会館
文化ホール
第26回柏崎演劇フェスティバルに参加
第54回公演「楽 屋
作/清水邦夫//演出/猪俣哲夫
2022年1月29日&30日
柏崎市産業文化会館
文化ホール
第27回柏崎演劇フェスティバルに参加
第55回公演「ドアを開ければいつも ―FOUR SISTERS―
作/阿藤智恵//演出/猪俣哲夫
2023年1月28日&29日
柏崎市産業文化会館
文化ホール
第28回柏崎演劇フェスティバルに参加



劇団THE風・FOUのホームページ

makkyのホームページ


これより下記の説明文は、各公演で配布された「演劇展望」各号より、抜粋したものです。


4.「恋愛プロデュース・カンパニー」のあらすじ (1987.12.26)

会場:柏崎エネルギーホール
恋愛プロデュース・カンパニーは5年前に、20人で始めた、恋愛仕掛人集団。他人の恋を盗んで、他人にむけさせる というもの。
そこへ、「夢に出てくる男を捜してほしい」という女が現れた。なんと、その女が指名したのはメンバーの恭平だった。
ライバル社のドリーム・プロデュース・カンパニーの動きが気になるところだ。
一方、メンバーのトマトは、明日見合いだ、という。そんなのは粉砕しようとレストランへ乗り込んだメンバーたち。
ドタバタの中に、青春のドラマは展開する。

スタッフ

作・演出 猪俣哲夫
照明 牧岡 敏・佐藤 孝
効果 吉井 靖
小道具・メイク 猪俣舞子・渡辺朋子

キャスト

          
大介 中村修一 夢千代 中村朝子
サチ 池田晴美 トマトのおば・タツ 黒崎加代
恭平 伊藤茂昭 星尾見太郎 猪俣哲夫
トマト 今井さゆり ドリームプロの女たち 持田智恵子・柳沢浩子・桑原宏江・坂井律子・松井千恵子

歴史のページの先頭へ

1995年再演の「恋愛プロデュースカンパニー」

5.「鏡の中のメビウス」のあらすじ (1988.5.21)

    会場:柏崎エネルギーホール
「これでいいのか」と悩む若者が送る毎日。
影が、ある日、突然勝手に動き出したとします。影が話しかけてくるんです。「おまえの秘密を喋られたくなかったら、
言うことを聞け」って。影を殺してしまったら。影が独立して新しい自分になったら。これは不思議です。
影をなくした人が狂いだしました。
影って何? 人の心ってなんなの? 何故にあるの?
若者があゆむ、人の彷徨と葛藤が展開します。

スタッフ

中村修一
演出 猪俣哲夫
照明 牧岡 敏・佐藤 孝
効果 吉井 靖
大道具協力 平田 孝
小道具他 今井さゆり・黒崎加代・小林範仁

キャスト

俊介 伊藤茂昭 カオル 猪俣舞子 恭子 池田晴美
中村朝子 坂井律子 警部 蓮池純夫
刑事 三宅敦子 ニュースキャスター 柳沢浩子 レポーター 桑原宏江
教授 中村修一 助手 猪俣哲夫 コーラス 石井幸子
ダンス 持田智恵子

歴史のページの先頭へ

6.「ゆき姫盛衰記」 序 (1988.12.3)

会場:柏崎エネルギーホール
いつのころか もはや定かではない 気の遠くなるような時の彼方
そこが はるかな未来なのか 過去なのか 青い地球でのことなのか
赤い灼熱の太陽の下でのことなのか 誰にもわからない 戦国の世
だれもが 自由に 蝶を追う子供のように 夢を追い求めることが できた
そう ほんのひと握りに等しい
勇気さえあれば 強さを持てれば・・・・・

スタッフ

大橋むつお
演出 猪俣哲夫
舞台監督・装置 蓮池純夫
照明 牧岡 敏・佐藤 孝
音響 吉井 靖
小道具 水野京子

キャスト

殿様 猪俣哲夫 殿様の妻 池田晴美
殿様の妹 黒崎加代 殿様の弟 伊藤茂昭
殿様の母 中村朝子 侍女の千代 坂井律子
女学生1 桑原宏江 女学生2 柳沢浩子
隣の殿様 中村修一 ゆき 今井さゆり

歴史のページの先頭へ

7.「あの空は夏の中」 (1989.3.18)

会場:柏崎エネルギーホール
ぼくは未来少年コナン。ラナを救い出し、太陽塔に駆け上がった。その夏を無視した眩しさは、とんでもない九月一日 を思い出した。
始業式だというのにランドセルを忘れて、登校したぼくは先生に怒られて夏休みの宿題帳をとりに行った。
片道十四万八千光年の道のりを恨めしいほど残暑の空の下走ります。
もう少年の短い夏は終ってしまったというのに、太陽だけは串のような陽射しを忘れてはいない。そんな陽射しに刺し ぬかれて、
少年は白い闇を見たんです。




白い闇に取り残されて、ぼくは動けなくなった。白い闇ばかりだ。白い闇ばかりだ。

スタッフ

伊藤茂昭
演出 猪俣哲夫
照明 牧岡 敏・中村朝子
音響 中村修一
道具 桜井 恵・砂塚哲也・持田智恵子・猪俣舞子・坂井律子

キャスト

          
未来少年コナン・少年4・小林アキラ 伊藤茂昭 助手・二十面相・フリント・未来の追跡者 柳沢浩子
アジャセ・少年5 桑原宏江 少年1・ブリキ 今井さゆり
魔女・王妃・小林姫子・未来の科学者 池田晴美 少年2・ライオン 水野京子
明智小五郎・ジョンシルバー・未来の追跡者 蓮池純夫 少年3・かかし 黒崎加代

歴史のページの先頭へ

8.「夏の思い出」 (1989.8.26)

会場:柏崎市青少年ホーム2階特設会場
「夏の思い出」は劇団青い鳥の代表作です。青い鳥は女性だけの劇団で、創立して既に17年。若者に圧倒的に支持を得ている人気劇団です。
芝居の作り方は、今でこそいくつかの劇団が同じ方法を取り入れていますが、一貫して集団製作を続けています。
つまり全員で考えを持ちよって、ストーリー・演出を決めていくという方法です。
市堂 令のペンネームも、芝居が終ったあとの役者紹介に続いて、「作・演出、一堂、礼」と全員で頭を下げるあいさつから来ています。

さてこの作品は、高校生やアマチュアグループの間でも多く上演されており、ポピュラーなうえに、おもしろさでも定評のある芝居です。
内容は、少女達の授業風景を中心に展開していきます。楽しかった夏休みが、どれだけ彼女らにとって大きなものをもたらすか、自らの体験にも重ねて、
ノスタルジックな気持ちにひたることができます。
また、夏を終え登校した少女たちが、まぶしいくらいに大人びて見えるその様子が、目に浮かぶようでもあります。
夏の思い出は誰にとっても、なつかしく、そして、いとおしい大切な宝に違いありません。そんな思いにさせてくれる物語です。

スタッフ

市堂 令
演出 猪俣哲夫
照明 牧岡 敏
音響 小林勇人
舞台監督 伊藤茂昭
衣裳 水野京子
スタッフ 桑原宏江・押見はじめ・下妻 功・千野 正

キャスト

   
菊池紀子 池田晴美 木下静江 猪俣舞子
桂木秀子 坂井律子 藤池朋子 黒崎加代
斉藤妙子 柳沢浩子 酔っぱらい 持田智恵子
伴 礼子 中村朝子

歴史のページの先頭へ

9.「海から来た男〜三年目のパーティー」 (1990.3.10)

会場:柏崎エネルギーホール
数年前、沖縄である男性が発見されましたが、よく調べてみると、3年前に西山町の石地で行方不明になった男の人だった
という事件がありました。
なぜこれが事件かといえば、男の人がなぜ沖縄に来たのか、どうやって来たのか、3年間どこでどうしていたのか全く覚えて
いない、と言ったからです。
当時、いろんなうわさが飛びかいましたが、結局、真相はわからず、そのまま人の記憶からも消えてしまいました。
これをモチーフに使って芝居をつくりたいと思っていましたが、久しぶりのオリジナルでそれが実現しました。

スタッフ

作・演出 猪俣哲夫
照明 牧岡 敏
音響 小林勇人
スタッフ 渡辺朋子・猪俣舞子

キャスト

     
イケダ・レポーター1 池田晴美 カホル・サイン会主催者 持田智恵子
トモコ・レポーター2 中村朝子 ラン・斉藤由貴・週刊誌売り 黒崎加代
クワバラ・レポーター3 桑原宏江 イノウエヨウスイ・イトウシゲアキ 伊藤茂昭
ヤナギサワ・レポーター4・司会者 柳沢浩子 葵純三 中村修一
ユキエ・夕刊売り 坂井律子 刑事・イノマタ 猪俣哲夫

歴史のページの先頭へ

10.「伝 染」 の解説 (1990.8.25)

会場:柏崎市市民会館 第1会議室
この物語はレミというひとりの女をめぐる三人の女、母親、妹、恋人の愛憎劇と
おばさん、妊婦、老婆と三変化する別の三人の女の他愛の無い会話を縦糸に
児童文学の名作「家なき子」と中島みゆきの歌の断片を横糸に
織り上げた女たちのドラマである。

さまざまな女たちは、何を求め、何を待ちつづけたのか?
胎児のように眠りこける女たちは、何を夢見たのだろうか?
この舞台を観るあなたも『家なき子』のひとりなのかもしれない。

スタッフ

竹内銃一郎
演出 猪俣哲夫
照明 牧岡 敏
音響 小林勇人
制作 伊藤茂昭

キャスト

女1・レミ 池田晴美
女2・アリサ 渡辺朋子
女3・レミの母・少年 黒崎加代
女4・マサ江 持田智恵子
女5・おばさんA 今井さゆり
女6・おばさんB 柳沢浩子
女7・おばさんC 中村朝子

歴史のページの先頭へ

11.「半 神」のあらすじ (1991.6.1-2)

会場:柏崎市産業文化会館 文化ホール
物語は、ラセン方程式 1/2+1/2=2/4 をつくった老数学者が、神話世界に迷い込み、記憶喪失になってしまう。
迷いこんだほころびからシュラとマリアが抜け落ちて、スフィンクスたち神話一味がそれを追ってくる。
行方不明のおじいさんを捜す低血圧の家庭教師はシュラたち双子の家にやってくる。隣の家には実は神話の一味
である色っぽい未亡人と、そのマセた息子がいる。
「愛したり恋したり」と、家庭教師はシュラに人生を語り、
「えぶり寝具、ごいっしょに」と、マーメイドは家庭教師をベッドに誘う。
双子を追う神話たちは、亀の甲世界のそれぞれ六つの果てにいる化け物集団となり、化け物たちは風呂場から出入りする。
その風呂場からマリアは自分の生んだなぞを追って、ラセンの亀の甲世界へと降りていく。
そして、六つの果てのひとつ、孤独の果てをめぐって化け物と双子がラセン方程式をめぐってせめぎ合うクライマックスへ ともりあがっていく。

スタッフ

萩尾望都
脚本 野田秀樹
演出 猪俣哲夫
舞台監督 阿部 智
照明 牧岡 敏・佐藤 孝・平田 孝・楠 康子・中村朝子・鬼山千里
音楽 小林勇人
音響操作 小池 匡
振付 池田晴美
衣裳 柳沢浩子・中村朝子・黒崎加代
小道具 今井さゆり・渡辺朋子・柄沢直子・会田君江
美術 鈴木友子・内山映子・灰野恵子
お手伝い 明 真奈美
制作 伊藤茂昭

キャスト

ジョーカー 猪俣哲夫 老数学者・老ドクター
1枚目のA 池田晴美 シュラ
2枚目のA 今井さゆり マリア
カードの2 小林知明 スフィンクス
カードの6 柄沢直子 ゲーリューオン
カードの7 今井和代 ハーピー
カードの8 柳沢浩子 左子・マーメイド
カードの9 持田智恵子 右子・ガブリエル
カードのJ 伊藤茂昭 先生
カードのQ 渡辺朋子
カードのK 小林勇人
その他のカード 会田君江・内山映子・鈴木友子

歴史のページの先頭へ

12.「アンネ伝説 1989」 について (1991.12.22-23)

会場:柏崎市市民会館 第1会議室
2年前、ベルリンの壁が壊された。まるでイベントを報道するかのようなテレビのノリの中で、僕は多少複雑だった。
東西冷戦の終りを告げる大きな動きの序章となった喜びの一方で、やっぱり社会主義はダメだったかという淋しさが
心のどこかにひっかかっていた。
そりゃあソビエトのやり方も東ドイツのやり方も好きじゃなかったし、社会主義なんてったって全体主義じゃねえか、と
何度も思ったものだが、それでも理想の社会のような気がずっとしていた。それがついに目に見える形でくずれていくと、
それなりに生きる支えを変えていかなくてはと、マジに思ってしまうのだ。
じゃあそれは何かというと、マスコミがちゃんと提示してくれていた。「環境問題」という奴である。資本という共通の攻撃
目標が薄らいだ今、資本の論理に取り込まれた消費文化そのものを問い直そうというのである。しかしこれがくせもので、
資本までちゃっかりその環境問題を商売に使っているように思えるのである。だから、僕は今もって、この運動には乗れ
ないでいる。有無を言わせないような感じが好きになれない。もうだまされないぞ、とまるでダダッ子だ。つまり、誰かに
よって与えられた指標を信じてはいけないということをベルリンの壁に学んだような気がするのだ。
そんなわけで、壁とゴミの話である。(哲)

物語

舞台は1989年の12月。清掃ボランティア、クリーンガッチャマンの3人組は、楽しく、明るく街をきれいにしていた。
そこで事件がまき起こる。
壁の崩壊を前にしたベルリンでくりひろげられる、愛と勇気と伝説のドラマである。

スタッフ

作・演出 猪俣哲夫
照明 牧岡 敏・若月史子
音響 小林勇人・下妻 功
舞台監督 中村朝子・柳沢浩子
制作 伊藤茂昭・鈴木友子

キャスト

清掃忍者隊クリーンガッチャマン 白石 丈 猪俣哲夫
ガンタ 小林勇人
クルミ 今井さゆり
コーカミ・ショージ 伊藤茂昭
つみきみほ 柄沢直子
アンネ・フランク 池田晴美
高野悦子 中村朝子・柳沢浩子

歴史のページの先頭へ

1996年再演の「アンネ伝説1989」

13.「風の嵐」テンペスト (1992.6.27-28)

会場:柏崎市産業文化会館 文化ホール
シェイクスピアは売れっ子の劇作家。グローブ座の役者達と組んでの芝居は売れに売れていた。
そんなある日、「真っ赤な顔をして、子どもが泣きわめいているのにその産声が聞こえない」という
夢をきっかけに奇妙な事が起こり始めた。
巡業から帰ってきたナポリ座長は、いま巷でシェイクスピアがもう一人いるという噂が広まってると聞き込んでくる。
凱旋パーティーに興じていた役者は、変な電文を受け取る。そして、編集部のリチャードはW.Sのサインが
入った差出人不明の原稿
を持ってくる。
その原稿の内容はなんと、現在シェイクスピアが執筆中の物語とそっくり同じだったのだ。そればかりか、まだ書かれて
いない先の部分まで書かれていて、まるでシェイクスピアが盗作しているような錯覚に陥るのだった。
物語は、マグレ・サーカス団を弟の裏茶亜奴に奪われた幕兵衛が復讐をする話。
編集部のリチャードの勧めでグローブ座の役者に手伝ってもらい、シェイクスピアはその謎の原稿どうりに芝居をして
いくと、物語は意外な方向に進んで行くのだった。
シェイクスピアの観た夢は何を語ろうとしているのか、シェイクスピアのよからぬ噂は何を意味しているのか、謎の
原稿は誰が書いたものなのか、幾重にも絡んだ謎のあやつり糸をほどいていったシェイクスピアが出会ったものは・・・。

スタッフ

原作 W.シェイクスピア(小田島雄志 訳) 振付 池田晴美
脚本・演出 伊藤茂昭 衣裳 中村朝子・谷 涼子
舞台監督 阿部 智 小道具 今井さゆり・佐藤 弓
照明 牧岡 敏・平田 孝 美術 谷 涼子
音楽 小林勇人 メーク協力 猪俣舞子
音響操作 下妻 功 舞台助手 吉井 靖・外山英紀

キャスト

ウィリアム・シェイクスピア 伊藤茂昭 間暮幕兵衛(サーカス元団長)
ジュリエ(シェイクスピアの娘) 今井さゆり 乙女(幕兵衛の娘)
オクサン(シェイクスピアの妻) 池田晴美 あん(幕兵衛の妻)
リチャード(出版社の男) 猪俣哲夫 裏茶亜奴(幕兵衛の弟)
グローブ・ナポリ(グローブ座座長) 小林勇人 日暮里理事長(日暮里財団理事長)
ベニス(ナポリ座長の妻) 谷 涼子・柄沢直子 紅子(理事長の妻)
ゴンザーロー(シェイクスピアの友人) 小池 匡 権三郎(サーカス団の後見)
ガリバー(グローブ座役者1) 柳沢浩子 クラウン(サーカスの道化1)
ペロ(グローブ座役者2) 中村朝子 ピエロ(サーカスの道化2)
エリエル(グローブ座役者3) 若月史子・加藤美帆 エリ(サーカスの綱わたり)
ラン(グローブ座役者4) 佐久間透江 蘭(サーカスの空中ブランコ)

歴史のページの先頭へ

14.「寿 歌」HOGIUTAについて (1992.12.5-6)

会場:柏崎市市民会館 第1会議室
世界核戦争で人類がほとんど全滅してしまった直後の日本を、リヤカーを引いて旅していく生き残りの男女の芸人の前に
しょぼくれた「乞食」のようなキリストが現れ、しばらく一緒に旅を続けるものの、やがて彼らはまた別れて、離れ離れの旅を続ける、
というドラマである。上方漫才のような旅芸人たちの関西弁に、キリストの標準語がからむ。
シリアスな主題を、まるで冗談のようなかろやかな主題を無限の大気でくるんだ感性が好もしい。パンを無限に増殖させて
民衆に配るキリストの奇蹟は、ここでは大道香具師風の見世物、「物品引き寄せの術」(!)として演じられるのだ。
(扇田昭彦「現代演劇の航海」より)

スタッフ

北村 想
演出 紫 奈
照明 牧岡 敏・下妻 功・佐藤 弓・若月史子
音響 小林勇人
舞台監督 中村朝子
小道具製作 柳沢浩子・鈴木友子・金子さゆり

キャスト

ゲサク 猪俣哲夫
キョウコ 池田晴美
ヤスオ 伊藤茂昭

歴史のページの先頭へ

15.「パパお帰りなさい」 (1993.6.26-27)

会場:ワークプラザ柏崎
わっはっはははは、ゆかい、愉快。
わしか、わしはな、倉田正太郎じゃ。昔は小学校の校長をしておったんじゃ。といっても頭の固い先生なんかじゃないぞ。
「あなた、芝居のあらすじを説明するんじゃないの」
わかっておる、横から口を出すな。今のは、うちの家内での、ナツというのじゃ。何でナツという名前かというと、作者がちょっと
前に書いた芝居に、「春よ来い」というのがあってな。その主人公がハルというばあさんだったんだな。それで今回もばあさんを
出すということで、ハルの次のナツにしたということだな。
「あなた」
わかっておる。え・・・と、どこまで話をしたかな・・・?
おっ、そうそう、今日はな、久しぶりに息子の公平が家族を連れて、わしらの家に帰ってくるんじゃ。日本中、皇太子ご成婚の
ニュースで持ちきりのこの日にな。でも、そんなことはどうでもいい。同じ都内に住んでいながら、仕事が忙しいと言っては、
帰ってこん公平がくるんじゃからの。
「あなた、みさきちゃんも来るのよ」
おっ、そうか、みさきも来るのか。目に入れても痛くない孫とは、まさにあの娘のことじゃ。さぞや、愛らしくなったんじゃろうのう。
「ずっと、いてくれればいいのにね」
うんうん、うん?しかし、おい、幸せすぎないか。
「なんです、急に変なことを言って」
いや、予感がするんじゃ、イヤな予感がな。何か絶対にきてほしくない客も来そうでな。
「誰のことです」
女じゃ。娘じゃ。
「あなたまさか、また外に女でもつくったの」
ばかなことをいうな。娘の桃子に決まってるだろう。それにまたタケオ君も連れてな。
ドキッとしたとき、ドラマが始まる。わっははは、愉快愉快。

スタッフ

作・演出 猪俣哲夫
照明 牧岡 敏
音楽製作 小林勇人
音響・制作 伊藤茂昭
舞台監督 佐藤 弓
舞台助監督 林 浩子
制作 鈴木友子・金子さゆり・野上隆一
宣伝美術 前沢 稔

キャスト

倉田公平 猪俣哲夫 倉田明子 柳沢浩子
倉田みさき 若月史子 倉田正太郎 小林勇人
倉田ナツ 池田晴美 倉田桃子 中村朝子
タケオ 下妻 功 刑事 小池 匡
春日先生 柄沢直子

歴史のページの先頭へ

1998年の再演の「パパお帰りなさい」

16.「12人の優しい日本人」 (1993.12.4-5)

会場:柏崎市市民会館 第1会議室

さて、陪審員控室では・・・

12号 :ここ換気扇だけで、空調はないんですね。
7号 :夜勤明けでどうせ眠れないから、来てみたけどここも暑いね。
8号 心の声源太君、今頃お昼だなあ。
2号 心の声良子、おまえが悪いんだ。
3号 バイトの子、注文間違えたりしないかなあ
9号 歯の悪そうな奴が、ひとり、ふたり・・・
10号 せっかく出てきたんだから、外食して帰ろう
1号 腹が出てきたなあ、体育教師が運動不足なんてシャレにならねえな
5号 陪審員の会議ってこんなところでするのかあ、間取りをメモしようっと
11号 柔ちゃん、松田とくっつくだろうなあ、もう一回読み直そう
4号 あんなに綺麗で優しそうな人が人殺しなんて、できるわけがない
と、その時部屋の扉が破れそうな勢いで内側に開いた。
6号 :ああ、間にあった。あれ、まだ始まってないの?
12号 :みんな、あなたが来ないで始められなかったんですよ。
6号 ちぇっ、待ってないで先にやってりゃあいいのに
続いて、守衛が部屋に入ってきた。
守衛 今日の陪審員は、長引きそうな顔ぶれだなあ
:さっ、みなさん、こちらの部屋に移動してください。陪審会議は、こちらの部屋です。
ぞろぞろと人々は、会議室へと歩みだした。
そのころ、軽快にバイクで風切るピザの配達をする青年は、
青年 :今日の配達は、近いところばっかりでついてるなあ。くれぐれも、変なところから注文が来ませんように。

スタッフ

東京サンシャインボーイズ
演出 品田正伸
照明 牧岡 敏・佐藤 弓
AD 若月史子
音響 林 浩子
小道具 中村朝子・柄沢直子
メーク 猪俣舞子
制作 伊藤茂昭・丸山敏子・金子さゆり

キャスト

1号 小林勇人 8号 柳沢浩子
2号 小池 匡 9号 中村修一
3号 猪俣哲夫 10号 池田晴美
4号 吉井 靖 11号 伊藤茂昭
5号 矢崎晴美 12号 渡辺和裕
6号 蓮池純夫 守衛 久保田茂夫
7号 小林知明 青年 下妻 功

歴史のページの先頭へ

17.「沙菜乃翼」 (1994.7.16-17)

会場:柏崎市市民会館 第1会議室
私は沙菜です。
香港の水上村に住んでいました。夢は、宇宙飛行士になることです。
ある日、私の夢を叶えてくれる人に会わせてあげる、と香港警察の刑事が現れました。
十三妹と名乗ったその女の人に、私は九龍塔に案内されました。
かつて魔の巣窟と恐れられた九龍城が取り壊されて、新たに建設されたのがこの九龍塔で、世紀末香港のバベルの塔と呼ばれています。
そこで私は、宇宙ロケットを打ち上げるという司馬大人に会いました。彼は、香港きっての大富豪で、私をそのロケットに乗せてくれるという
のです。
感謝しながらも、戸惑いを覚える私の手を、突然の停電の中、力強い手が急にひっぱった。
波瀾万丈と名乗るそのペテン師さんは、私にこう言いました。
「君の夢は、ぼくが叶えてあげよう」
私は・・・・

キャスト

作・演出 伊藤茂昭
舞台監督 林 浩子
衣裳 丸山敏子
照明 牧岡 敏・柄沢直子
メーク 猪俣舞子
音楽監督 小林勇人
音響 矢崎晴美
製作 佐藤 弓・下妻 功・金子さゆり

キャスト

沙菜 若月史子 波瀾万丈 伊藤茂昭
十三妹 中村朝子 洪金宝 小林勇人
神龍 柳沢浩子 十三妹 中村朝子
魔道 小池 匡 華蓮・スコット 池田晴美
司馬 炎 猪俣哲夫

歴史のページの先頭へ

18.「猫ふんぢゃった」 (1994.12.2-3)

会場:ワークプラザ柏崎
ある夫婦がジョギングをしてくると、電柱の近くにござを敷いた茶の間が出現する。ついでだからと休んでいると近くの
公衆電話に電話がかかってくる。恐る恐るでてみると「ブッシュ大統領を誘拐した」という。
困っているとそこの主人が帰ってきて身代金の準備を始める。妻も帰ってきて、てんやわんや。ときどき顔を出すおま
わりさんも妙だ。さて、さて。

スタッフ

別役 実
演出 猪俣哲夫
舞台監督 林 浩子
照明 牧岡 敏
音楽監督 小林勇人
音響 矢崎晴美
メイク 猪俣舞子
制作 佐藤 弓・下妻 功・金子さゆり
宣伝美術 前沢 稔

キャスト

男1 小林勇人 男2 柳沢浩子
男3 伊藤茂昭 男4 猪俣哲夫
男5 渡辺妙子 女1 中村朝子
女2 池田晴美

歴史のページの先頭へ

19.「恋愛プロデュースカンパニー」 (1995.2.25-26)

会場:柏崎市産業文化会館 文化ホール
初演は1987年、エネルギーホール。THE風・FOUの4作めにあたり、速いテンポと軽いノリで好評を博した。
この作品から有料にふみきる前の第11回公演まで、ほぼエネルギーホールを常小屋とする。
初演の役者陣で光ったのは中村修一。その後退団し、一昨年「12人の優しい日本人」で客演、今フェスティバルでは劇研に参加
している。名優関野和裕が去ったあとで、その穴をどうするか、芝居が続けられるかと心配だった時だけに、大きな収穫だった。
中村朝子、柳沢浩子、牧岡敏がこれより参加。池田晴美はシネ・ウィンドスタッフ、鈴木良一さんから「怪優」の称号が与えられた。
音響は吉井靖。そのころ、まだ小林勇人、下妻功は友達想いの一観客であった。

物語

恋愛プロデュースカンパニーは恋愛コンサルタント。一人の女がやってきて、夢の男を探してほしいという。
なんとその男はメンバーの一人恭平だった。
一方、メンバーの一人トマトは明日見合いだという。それをぶちこわそうと立ち上がった三人だったが、はたして
どうなったやら。
いくつもの恋が花咲く痛快ドタバタラブコメディー。

スタッフ

作・演出 猪俣哲夫
舞台監督 林 浩子
照明 牧岡 敏
音響 下妻 功
衣裳 丸山敏子
メイク 猪俣舞子
制作 金子さゆり・月橋直子・渡辺妙子・小島晃代

キャスト

サチ 中村朝子 トマト 若月史子
恭平 小林勇人 大介 猪俣哲夫
夢千代 柳沢浩子 トマトのおば 池田晴美
星尾見太郎 伊藤茂昭 ファンタスティック
ドリームのメンバー
金子さゆり・丸山敏子・渡辺妙子小熊 慎・中村孝幸

歴史のページの先頭へ

1987年初演の「恋愛プロデュースカンパニー」

20.「夜をのぞいてみた顔」 (1995.7.22-23)

会場:柏崎市市民会館 第1会議室
東京の隅田川のほとりに林立する雑居ビルのひとつ、その最上階に管理人「アズマ光太郎」の部屋はあった。
彼の人柄を映したような、生活感のない部屋。
彼の唯一の楽しみは、紅茶をたしなみながら夜の東京の街並みを見下ろすことだ。
急に向き直って、彼はあなたを見つめ、喋りだした。

みなさん、始めまして。
私は、アズマ光太郎です。どうぞ、お間違えのないように。
今夜は、私達の部屋にようこそ、心から歓待しますよ。
私は、物静かに孤独を愛する性格ですが、決して人嫌いじゃない。ただちょっとシャイでね、誤解を受けやすいのかな。
えっ、好きなものですか・・・夜の闇かな。掃き溜めのような東京の街を黒一色に染め上げてくれるから。
この蒸し暑い中、今夜も隅田川の縁日に人々が群れ集まってますね。ご苦労なことですね。
こんな夜に限って、予期せぬ客が訪れるものです。特に不愉快な客がね。いえいえ、みなさんのことでは、ありませんよ、決して。
ほら、古いリノリウムの廊下に靴音が響いている。
今夜、特別にみなさんだけに、私たちの部屋で起きる事件をお見せしましょう。
どうぞ、ごゆっくり、最後までご覧ください。
アズマ光太郎でした。
くれぐれも他の人と私をお間違えのないように。

スタッフ

作・演出 伊藤茂昭
演出補 林 浩子
衣裳 丸山敏子
メイク 猪俣舞子
照明 牧岡 敏
音楽監督 小林勇人
音響 下妻 功
小道具 金子さゆり
制作 月橋直子・小熊 慎・中村孝幸・桑原利充

キャスト

長野里美 小島晃代 竹下亜矢 池田晴美
日下五月 柳沢浩子 成井めぐみ 若月史子
高泉初音 渡辺妙子 北島こず恵 中村朝子
西村雅彦 小林勇人 猪俣哲夫
先生 伊藤茂昭

歴史のページの先頭へ

21.「アンネ伝説1989」 の手引き (1996.2.10-11柏崎/1996.2.18長岡)

柏崎/会場:柏崎市産業文化会館 文化ホール   長岡/会場:長岡市立劇場小ホール
◇ベルリンの壁
東西ベルリンを分断し、亡命者をなくすために作られたコンクリートの壁。しかし1989年東欧諸国から西側への亡命者が多くなり、
東西ドイツ統一の前に壊された。
◇アンネ・フランク
第二次大戦中、ナチスの弾圧政策のなかで隠れ続けたユダヤ人の少女。死後、彼女の日記が出版され「アンネの日記」として
読みつがれている。
◇高野悦子
1969年自殺した立命館大生。学生運動の中で自己をつづった「二十歳の原点」は70年代の学生にとって青春の書であった。
◇ネルソン・マンデラ
南アフリカの黒人開放指導者で現在の大統領。30年近く刑務所で暮らしながらアパルトヘイト(黒人弾圧政策)に反対し続けた。
◇地球ジグザグ
数年前まで放送されたTBS系の若者海外体験ルポ番組。司会は鴻上尚史、つみきみほ(前は相原勇)
◇牛乳パック回収運動
森林資源保護のため牛乳パックを回収する運動。
◇科学忍者隊ガッチャマン
アニメの主人公。悪から地球を守る忍者隊。

スタッフ

作・演出 猪俣哲夫
舞台監督 林 浩子
照明 牧岡 敏・月橋直子
音響 渡辺妙子・小林勇人
小道具 金子さゆり
メイク 猪俣舞子
制作 月橋直子・丸山敏子・下妻 功・小熊 慎・桑原利充

キャスト

白石 丈 伊藤茂昭 クルミ 若月史子
ガンタ 小林勇人 アンネ・フランク 池田晴美
高野悦子 柳沢浩子 ネルソン・マンデラ 中村孝幸
鴻上尚史 猪俣哲夫 つみきみほ 中村朝子

歴史のページの先頭へ

1991年初演の「アンネ伝説1989」

22.思い出せない夢のいくつか (1996.7.20-21)

会場:柏崎市市民会館 第1会議室
94年、劇団「青年団」初演。今年、文学座で再演。
「銀河鉄道の夜」を下敷きにした物語。今は落ち目の歌手由子、付き人貴和子、マネージャー安井が織り成す、はかなくて、
あたたかい会話。三角関係のようでもあり、信頼しあう三人のようでもあるその会話は、人生の深さと、悲しさを感じさせてくれる。

平田オリザ

1962年東京生まれ。高校へは行かず、3年間、自転車で世界中を旅する。大検合格の後、国際基督教大学卒。
学生時代より劇団を結成し、現在、劇団「青年団」主宰。 95年「東京ノート」で岸田戯曲賞受賞。日本劇作家協会理事。
静かな演劇の旗手で、そのスタイルは日常場面の延長のような舞台をめざす。演劇が真善美や道徳、あるいはいかなる
イデオロギーからも離れ、ただ世界や人間を直接的に表現する手段になるべきだと主張する。したがって演劇で主義主張
せず、素材をそのまま提示することに心がけている。その結果役者が後向きで演技することや、同時多発的にしゃべることもあり、
それが平田演劇の特徴となっている。

スタッフ

平田オリザ
演出 猪俣哲夫
演出補 中村朝子
舞台監督 柳沢浩子
照明 牧岡 敏
音響 若月史子・小林勇人
ピアノ演奏 池田安絵
メイク 猪俣舞子
制作 月橋直子・林 浩子・丸山敏子・下妻 功・伊藤茂昭

キャスト

由子 池田晴美
貴和子 渡辺妙子
安井 猪俣哲夫

歴史のページの先頭へ

2002年の再演の「思い出せない夢のいくつか」

特別公演.すきとおった風〜宮澤賢治朗読会 (1996.12.21-22)

会場:柏崎市市民会館 第1会議室
構成・演出/中村朝子

十年ほど前、東京にいた頃、小さな喫茶店で開かれたチャリティの朗読会を観に(聞きに)行ったことがある。
その時の、朗読の内容はほとんど覚えていないが、ただ、耳から入ってくる声だけで、自分の中にどんどん物語の景色が広がっていた。
そのことに、とっても感動したことを覚えている。
今年は賢治誕生百周年ということで、日本中の誰もが、何らかの形で、賢治に触れたのではないだろうか?
私も三十代になって賢治の生き方に触れる機会があった。そして、もっと知りたくなった。とりあえず、賢治の作品を読んでみた。
子どもの頃には、何だかわけのわからない暗いお話だなあと思っていたことが、同感できたり、教えられたり、今の自分をすくってくれた
りした。
今の忙しい日々の中で、つい流されてしまいそうだが、そんな時ふっと立ち止まらせてくれる。そんな効能が賢治のお話にはあるようだ。
賢治誕生百年の年の終わりに、劇団THE風・FOUで朗読会をすることになった。
劇作家の別役実氏によれば、賢治の童話は独特の擬音が使われていたりするので、声にだして読むほうがいいとか。
百年前にイーハトーブに生まれた賢治が、虹や月明かりからもらった物語。
"この朗読会のおしまい、おはなししたちいさなものがたりの幾きれかが、あなたのすきとおったほんとうのたべものになることをどんなに
ねがうかわかりません"・・・・・・・・・・中村朝子

公演写真

読み手 スタッフ
池田晴美 猪俣舞子
伊藤茂昭 下妻 功
猪俣哲夫 月橋直子
小林勇人 林 浩子
中村俊毅 牧岡 敏
中村朝子 丸山敏子
柳沢浩子 渡部妙子
若月史子

歴史のページの先頭へ

23.Flash Back〜フラッシュ・バック (1997.3.8-9)

会場:柏崎市産業文化会館 文化ホール

「おい、あんた、起きる時間だよ」

交通事故死したアザミが、目を覚ますとなんとお迎えがきていた。
でも、自分が何者だったのか、何で死んでしまったのかを思い出せないアザミは、過去に戻って自分の死んだ訳を知ろうとする。

将棋界では、新タイトル「竜人」をめぐって、プロ棋士たちのトーナメント戦が始まろうとしていた。
しかし、それは将棋連盟のタキガワとテンドウの策略で、本当のねらいは名人タツマの失脚にあった。自分たちが密かに英才教育した
女流棋士アザミと戦わせ負かし、名人タツマの評価を落とそうというものだった。

だが、そんな陰謀の届かぬところで、名人タツマとアザミは、めぐり会っていた。それがすべての始まりだった。

公演案内公演写真

スタッフ

作・演出 伊藤茂昭
舞台監督 柳沢浩子・今井さゆり
照明 牧岡 敏
音響 林 浩子
メーク 猪俣舞子
制作 月橋直子・丸山敏子・下妻 功

キャスト

アザミ カゲミ 若月史子
カリン 記者2 渡部妙子
タツマ 記者1 猪俣哲夫
サエキ 記者3 伊藤茂昭
テン 記者4 佐藤直子
シロガネ 記者5 小林勇人
タキガワ 中村俊毅
テンドウ 池田晴美
バッチャン 中村朝子

歴史のページの先頭へ

24.熱海殺人事件 (1997.7.19-20)

会場:ワークプラザ柏崎

作/つかこうへい

第18回岸田戯曲賞受賞作品。昭和48年('63)12月号の「新劇」に掲載。同名の戯曲集に収録。初演は同年11月26日〜12月2日に
文学座アトリエで藤原新平演出により上演された。
つか事務所の上演は、昭和50年('65)9月、VAN99ホールにおいて、
A・・・部長−坂本長利、刑事−平田 満、犯人−あがた森魚
B・・・部長−須長克彦、刑事−三浦洋一、犯人−加藤健一
C・・・部長−三浦洋一、刑事−平田 満、犯人−加藤健一(ハナ子役はいずれも井上加奈子)
の3班で行なわれた。紀伊国屋ホールに進出してからはずっとC班のままであったが、昭和55年('70)から、部長、三浦洋一から
風間杜夫、昭和56年('71)には、ハナ子、井上加奈子から角替和枝にそれぞれ代わっている。

[あらすじ]
警視庁にその人ありとうたわれた木村伝兵衛部長刑事が、富山県警から来た熊田刑事とともに、熱海で女工を殺害した工員を、
ありきたりの犯人から、どこに出してもはずかしくない、より優れた犯人に仕立てあげようと努力する、愛と感動の物語。

公演案内公演写真

スタッフ

演出 品田正伸
照明 牧岡 敏
舞台監督 中村朝子
音響 小林勇人
小道具 若月史子
制作 柳沢浩子・中村俊毅・金子さゆり・林 浩子

キャスト

木村伝兵衛部長刑事 小林知明
熊田刑事 猪俣哲夫
ハナ子 池田晴美
若い男 渡辺和裕

歴史のページの先頭へ

25.「パパお帰りなさい」 (1998.2.21-22)

会場:柏崎市産業文化会館 文化ホール
老人が二人で暮らしている。そこに久しぶりに息子夫婦が帰ってきて、にぎやかに夕食が始ろうとしていた。しかし、ちょっとした
会話から関係がギクシャクし始め、つい実態がさらけ出されてしまった。なんと帰ってきた息子家族は、別々の他人で構成された
レンタル家族だったのである。
レンタル家族とは子供のいない老人夫婦などを対象に疑似家族を派遣し、一定時間家族のふりをして楽しんでもらおうというサービス
である。今回派遣された息子役の男は、やはり妻と中三の娘がおり、この会社とは専属契約を結んでいる。妻役は姑をいびるパートの女。
娘役は成績はさほど悪くないものの、いじめにあっているのか学校へ行ってない中学生。それぞれ自分の問題を抱えながらも、老人
夫婦のためにここへやって来たのだ。
ところが物語は意外な方へ展開していく ・ ・ ・ 。

公演案内公演写真

スタッフ

作・演出 猪俣哲夫
照明 牧岡 敏
舞台監督 林 浩子
音響 小林勇人・渡部妙子
メイク 猪俣舞子

キャスト

倉田正太郎 中村修一 倉田ナツ 池田晴美
倉田公平 猪俣哲夫 倉田明子 柳沢浩子
倉田みさき 若月史子 桃子 金子さゆり
刑事らしき男 小林勇人 春日先生 中村朝子

歴史のページの先頭へ

1993年初演の「パパお帰りなさい」

26.ライバル (1998.7.18-19)

会場:柏崎市市民会館 第1会議室
女1はスピードスケートの選手である。ここ二、三年で世界のトップに近づいてきたが、最近調子を落としている。
今まで履いてきた靴が古くなってきたせいもあるが、世界中を席巻してきたスラップシューズを使っていないせいである。
近くにせまってきたオリンピックの代表になるためにどうしたら成績をあげられるか悩んでいる。
一方、女2はかつて世界の頂点にも立ったスプリンター。長いスランプから抜け出して、みたびオリンピックに挑む。
今までの苦しみを乗り越えて、楽しく滑りたいという。そして女1には絶対負けられないと強く誓う。
女3はかつてのメダリスト。女1の成長を誰よりも願っている。
女三人の会話の中から、しだいに三人の関係が明らかになっていく。

公演案内公演写真

スタッフ

作・演出 猪俣哲夫
舞台監督 柳沢浩子
照明 牧岡 敏
音響 小林勇人
メイク 猪俣舞子
制作 林 浩子

キャスト

女1 若月史子
女2 金子さゆり
女3 池田晴美

歴史のページの先頭へ

27.人間の証明 (1999.2.14)

会場:柏崎市産業文化会館 文化ホール
舞台は春の公園。さくらがまぶしい季節だが、この季節特有のなまあたたかい風も吹いている。
ひと組みの男女と老婆がどうやらここで誰かを待っているらしい。彼らはそれぞれ身体の一部が欠落しているかのようでもある。
ホームセンターへ向かう男が通りかかり、律義にも彼らの頼みを聞き入れはじめると、なかなか開放してもらえない。というより
むしろ積極的に彼らとの関わりを楽しんでいるかのようでもある。
そして彼らはこの公園でピクニックをはじめる。そこへデンマーク帰りの男が現われるが、どうやら女の夫を知っているらしく、
夫との関係をしきりに聞きたがる。
やがて桜は散り、春風が吹きはじめる。

佃 典彦プロフィール

名古屋の劇団B級遊撃隊を主宰、作・演出を担当。96年、第2回劇作家協会新人戯曲賞、第4回読売演劇大賞優秀作品賞受賞。
流山児★事務所、ラサール石井などにも積極的に作品を提供している。

公演案内公演写真

スタッフ

佃 宜彦
演出 猪俣哲夫
舞台監督 林 浩子
照明 牧岡 敏
音響 小林勇人
メイク 猪俣舞子
制作 柳沢浩子

キャスト

女1(つながった女) 今井和代
男1(つながった男) 猪俣哲夫
老婆(つながった老婆) 金子さゆり
男2(岡島) 若月史子
男3(吉田) 池田晴美

歴史のページの先頭へ

28.不登校治します。家庭教師のレッツ (2000.1.29-30)

会場:柏崎市産業文化会館 文化ホール
中学二年生の香が突然いなくなった。
あわてて母親が学校へかけ込んだが行方はわからない。
母親と教師とのやりとりで家庭内の事実が明らかとなる。
香はどこへ行こうとしているのか・・・・・。

公演案内公演写真

スタッフ

作・演出 猪俣哲夫
演出助手・舞台監督 林 浩子
照明 牧岡 敏
音響 小林勇人
メイク 猪俣舞子
協力 月橋直子・若月史子

キャスト

金子さゆり
母親 池田晴美
先生(渋谷) 津軽正晴
家庭教師(草笛) 猪俣哲夫
相談員 柳沢浩子

歴史のページの先頭へ

29.お勝手の姫 (2000.11.4長岡/2000.11.11-12柏崎)

長岡会場:長岡リリックホール 第1スタジオ   柏崎会場:柏崎市市民会館 第2会議室
   
舞台は古びたレストラン。ひと組の男女がお見合いをしているが、男は気乗りうすな様子である。そこへ派手な
ドレスの女性とタキシードの紳士が現れる。女性は自分を姫だと思いこみ、また今日が自分のお見合いの日だ
と勘違いしたことから珍事がまきおこる。
さらに来なくてもいいおばさんまで現れて大混乱。

小川未玲プロフィール

1967年、神奈川生まれ。女子美術短期大学卒業。96年、テアトル・エコーにて佳作入選作「深く眠ろう死の手前ぐらいまで」を上演。

公演案内公演写真

スタッフ

小川未玲
演出 猪俣哲夫
舞台監督 林 浩子
照明 牧岡 敏
音響 小林勇人
スタッフ 若月史子・林 美穂・小田綾子・月橋直子・猪俣舞子

キャスト

津軽正晴 池田晴美
ギャルソン 吉井 靖 七ツ森 猪俣哲夫
柳沢浩子 叔母 金子さゆり
健太 中田太郎

歴史のページの先頭へ

30.眠っちゃいけない子守唄 (2001.2.4.)

会場:柏崎市産業文化会館 文化ホール
一人の男のもとに家政婦が現れる。男はその家政婦を見て「トシ子かい?」とたずねるが、女はトシ子ではなく、
また男にとってトシ子が何者なのかもわからない。
会話が進むにつれ、女の生活も明らかになるが、しかし男の過去は依然として、謎につつまれたままである。

作者の別役実とは

1937年生まれ。66年、「マッチ売りの少女」「赤い鳥の居る風景」で岸田戯曲賞を受賞。一貫して不条理な作品
を書き続け、すでに作品は100作を超える。
劇団 THE風・FOUでは94年に「猫ふんぢゃった」を上演。電信柱に明かりが灯ることの感動を体験した。

公演案内公演写真

スタッフ

別役 実
演出 猪俣哲夫
舞台監督 林 浩子
照明 牧岡 敏
音響 小林勇人
スタッフ 津軽正晴・池田晴美・若月史子・柳沢浩子・月橋直子・林 美穂・小田綾子・猪俣舞子

キャスト

男1 猪俣哲夫 女1 金子さゆり

歴史のページの先頭へ

31.召  命 (2001.12.15-16)

会場:柏崎市市民会館 第1会議室
舞台は近未来のある中学校。亡くなった校長の後任を決めるために職員が集まってきた。
かつては教育委員会が決めていた校長も教職員の互選で決める時代となっている。そして今では
校長は命がけの職種のひとつであり、誰もなりたがらないポストとなっていた。
背筋の寒くなる挿話やばかばかしいギャグの裏に、深い真理と救いがかくされている心あたたまる
物語である。

公演案内公演写真

スタッフ

畑澤聖悟
演出 品田正伸
舞台監督 林 浩子
照明 牧岡 敏
音響 小林勇人
スタッフ 金子さゆり・柳沢浩子・猪俣舞子

キャスト

安達 賢治 小林 知明 平 等 猪俣 哲夫
本居 飴 中村 修一 蓑田 千秋 若月 史子
仰木 伸也 渡辺 和裕 小宮山 咲子 小田 綾子
遠山 てるみ 池田 晴美 清田 明生 津軽 正晴
長崎 誠 吉井 靖

歴史のページの先頭へ

32.思い出せない夢のいくつか (2002.3.16)

会場:柏崎市産業文化会館 文化ホール
94年、劇団青年団で初演。96年、文学座で再演。
劇団THE風・FOUでは96年に上演、今回が再演となる。「銀河鉄道の夜」を下敷きにした物語。
今は落ち目の歌手由子、付き人貴和子、マネージャー安井が織り成す、はかなくて、あたたかい会話。
三角関係のようでもあり、信頼しあう三人のようでもあるその会話は、人生の深さと、悲しさを感じさせてくれる。

平田オリザ

劇作家、演出家、劇団「青年団」主宰、駒場アゴラ劇場支配人、桜美林大学助教授、日本劇作家協会理事・事務局長。

1962年生まれ。16歳で高校を休学し、自転車で世界一周旅行を敢行し、26ヶ国合計2万キロを走破する。
ICU(国際基督教大学)在学中に初の戯曲を執筆。劇団「青年団」を結成し活動を始める。1995年、代表作「東京ノート」で
第39回岸田國士戯曲賞を受賞。2000年には「東京ノート」をフランスで制作、上演するなど海外での活躍が注目を集める。

静かな演劇の旗手で、そのスタイルは日常場面の延長のような舞台をめざす。演劇が真善美や道徳、あるいはいかなる
イデオロギーからも離れ、ただ世界や人間を直接的に表現する手段になるべきだと主張する。したがって演劇で主義主張
せず、素材をそのまま提示することに心がけている。その結果役者が後ろ向きで演技することや、同時多発的にしゃべる
こともあり、それが平田演劇の特徴となっている。

公演案内公演写真

スタッフ

平田オリザ
演出 猪俣哲夫
舞台監督 林 浩子
照明 牧岡 敏
音響 小林勇人
スタッフ 池田晴美・柳沢浩子・若月史子・猪俣舞子

キャスト

由子 金子さゆり 安井 津軽正晴 貴和子 小田綾子

歴史のページの先頭へ

1996年初演の「思い出せない夢のいくつか」

33.変な女の恋 (2003.1.19)

会場:柏崎市産業文化会館 文化ホール
1995年、劇団ONLYクライマックス初演。売れないシナリオライターの車の前に、突然、女が現れ尻餅をついた。女はただ
尻餅をついただけなのに要求をどんどんエスカレートさせ、ついに結婚をせまる。男は気が弱いのか、女に惹かれたのか
わからないが、なんとなく要求を受け入れていく。男の妻も妙な女でこの変な女に会いたいという。変な女と妙な女と気弱
な男のとりあわせ。少しずつずれた人物たちがくりひろげるスラプスティックコメディー。

北野ひろし

劇作家、演出家、劇団ONLYクライマックス主宰。

公演案内公演写真

スタッフ

北野ひろし
演出 猪俣哲夫
舞台監督 林 浩子
照明 牧岡 敏
音響 小林勇人
スタッフ 林 美穂・猪俣舞子

キャスト

猪俣哲夫 池田晴美
金子さゆり 義父 津軽正晴
女給・ボーイ 小田綾子 弁護士・不動産屋 若月史子
平野 柳沢浩子

歴史のページの先頭へ

34.ちゃんとした道 (2004.1.17)

会場:柏崎市産業文化会館 文化ホール
「五百円玉一枚であなたの不幸な話を聞きます。」夏の夕暮れ、とある田舎の駅前公園のベンチで、女は風変わりな
営業を始め、そこへ次々とおかしな人間達がやってくる。二代目の頼りない医者、自殺願望の女、ジョギングに精を
出すダンサー、老婦人に紳士など、なぜか彼女の前に出ると人々は人生を語りだすのであった。
そして、ついに彼女自身が語り始めた。

作者 小川未玲

1967年、神奈川県生まれ。女子美術短期大学卒業。96年、テアトル・エコー戯曲募集において「深く眠ろう死の手前ぐらいまで」
で佳作入選。他の作品に「お勝手の姫」「やっかいな楽園」。

公演案内公演写真

スタッフ

演出 イケダ
舞台監督 林 浩子
照明 牧岡 敏
音響 津軽正晴
スタッフ 柳沢浩子・小田綾子・猪俣舞子

キャスト

 
金子さゆり 紳士 猪俣哲夫
駅員 小林勇人 不幸な女 矢島亜矢子
ダンサー 五十川直子 婦人 池田晴美
医者 今井和代 若い女 若月史子

歴史のページの先頭へ

35.サミュエル (2004.7.31-8.1)

会場:柏崎市市民会館 第2会議室
狭いアパートの一室を舞台に展開する男と女の恋の物語。司法浪人五郎の部屋に大学の後輩小春が飛び込んできた。
一緒に暮らす恋人の金城とけんかをして逃げてきたのだ。五郎はかつての思いを小春に伝えるが、小春は金城を呼び寄せる・・・・・・。
自己啓発セミナーの誘いにくる後輩の米倉、マイペースの女ともだち道子など、登場する人物はいずれもどこか抜け落ちていて、
微妙にずれている。ありふれた日常会話とドラマの果てのラストがいとおしくも切ない。

松本邦雄

劇作家。演出家。兵庫県西宮市生まれ。尼崎、宝塚、箕面を転々とする。京都の同志社大学でジャーナリズムを学ぶ。
在学中より映画制作を始め、8ミリ短編『SEX』がよみうりテレビにて放映。卒業後、放送局でラジオのディレクターとなる。
1999年、退社。 2年間、東京でシナリオと映画制作を学ぶ。2003年2月、フレンチブルドッグのBONと同居。
2004年、「サミュエル」で第15回テアトロ新人戯曲賞佳作受賞。


公演案内公演写真

スタッフ

演出 猪俣哲夫
舞台監督 林 浩子
照明 牧岡 敏
音響 小林勇人・金子さゆり
スタッフ 池田晴美・柳沢浩子・小田綾子・猪俣舞子

キャスト

 
町田 五郎 小林勇人
小湊 小春 行田麻依子
金城 信彦 長沢智信
長谷川道子 若月史子
米倉 宿毛 津軽正晴

歴史のページの先頭へ

 

36.酔・待・草 (2005.1.16) 

会場:柏崎市産業文化会館 文化ホール
田舎道、一本の木。夕暮れ。木のまわりには宵待草の花が咲いていて、その花に取り囲まれるようにして少女がひとり、
死んだように眠っている。いや、あるいは、眠るように死んでいるのかもしれない。
この殺人事件を追いかけているのは、刑事ブッチとサンダンスである。
被害者カスミを発見したカオル先生と目撃者チャーリーの話は微妙にずれており、真実はあくまで霧の中である。
被害者の姉ヒムロはあくまでカスミは生きていると言い張る。夕暮れせまる田舎道でホシはあがるのか。

作者 竹内銃一郎

1947年、愛知県生まれ。早稲田大学・第一学部中退。81年、「あの大鴉、さえも」にて、第25回岸田戯曲賞。
96年「月ノ光」にて第47回読売文学賞(戯曲・シナリオ賞)。 現実と虚構を織り交ぜた戯曲は魅力的で、映画的手法も冴える。
現在、岸田戯曲賞選考委員。

公演案内公演写真

スタッフ

 
演出 猪俣哲夫
舞台監督 林 浩子
照明 牧岡 敏
音響 小林勇人
スタッフ 若月史子・柳沢浩子・小田綾子・猪俣舞子

キャスト

 
第一発見者・カオル先生 行田麻依子 刑事・ブッチ 津軽正晴
刑事・サンダンス 猪俣哲夫 目撃者・チャーリー 長沢智信
被害者の姉 池田晴美 被害者・カスミ 金子さゆり

歴史のページの先頭へ
 

37.蜻 蛉 (2006.2.26) 

会場:柏崎市産業文化会館 文化ホール
未来のことなのか、過去のことなのか・・・・・・。都会の中の朽ちかけた木造の下宿屋。
高校教師の浅倉深雪は三学年の期末テストの採点に忙しい。部屋には大学時代の同級生須永がいるが、
何気ない会話から、二人の関係、現在の立場が明らかになる。そこへ妹の夫慎吾が訪ねてきた。慎吾は深雪がかつて愛した男である・・・・・・。

作者 松田正隆

1962年生まれ。長崎県出身。立命館大学文学部卒業後、1990年、劇団「時空劇場」を設立し、作・演出を手掛ける。
長崎を舞台に、静かな日常を描くことを得意とする。1994年「海と日傘」で第40回岸田國士戯曲賞、1998年「月の岬」
で第5回読売演劇大賞最優秀作品賞、1999年「夏の砂の上」で第50回読売文学賞戯曲・シナリオ賞をそれぞれ受賞。
1997年に同劇団を解散し、フリーの劇作家として活躍してきたが、2004年「マレビトの会」を結成し、再び演出を
担当している。京都造形芸術大学助教授。日本劇作家協会所属。

公演案内公演写真

スタッフ

 
演出 猪俣哲夫
舞台監督 林 浩子
照明 牧岡 敏
音響 小林勇人
スタッフ 柳沢浩子・猪俣舞子

キャスト

 
深雪(姉) 若月史子 佳代(妹) 行田麻依子
須永(姉の男) 津軽正晴 梶井(妹の夫) 猪俣哲夫
真理(生徒) 陶山悠子(劇団わるだくみ)
中沢(その兄) 長沢智信 晴美(須永の妻) 金子さゆり

歴史のページの先頭へ

38.盲導犬 (2006.11.25-26) 

会場:柏崎市市民会館 第1会議室

物語『盲導犬』

 銀杏の夫は南に向かう朝、銀杏のかつての「いい人」との仲を心配して、
過去のラブレターを330のコインロッカーに入れて、鍵を持ちさる。中身を
失効させないために、銀杏は毎日百円を払いに通う運命となってしまった。
その夫は、バンコックの安キャバレーで、ダンサーから一発の銃弾を打ち込まれて死んでしまう。
 一方、銀杏の前にかつての恋人タダハルが突然現れる。銀杏の父から「いい人」とまで言われた男だ。
しかし、今は盲導犬学校の研修生として銀杏のことを忘れようとしている・・・・・。

作者 唐 十郎

 1940年生まれ。明治大学卒業後、演劇の新テーゼ「特権的肉体論」を提唱して、1963年に劇団「状況劇場」を旗揚げ、
作・演出・出演を努める。1967年、新宿・花園神社に紅テントを建て、『腰巻お仙』等の公演で話題を呼び、アングラ演劇の
旗手となる。1970年『少女仮面』で岸田國士戯曲賞受賞。小説家としても活躍、『佐川君からの手紙』で芥川賞を受賞。
状況劇場を解散して1988年に劇団「唐組」を旗揚げする一方、1997年10月には横浜国立大学、近畿大学などで教える。
70年代以降の演劇に圧倒的な影響を与え、今なお最前線を驀進中である。

公演案内公演写真

スタッフ     

演出

品田正伸

舞台監督

林 浩子

照明

牧岡 敏・牧岡 潤

音響

小林勇人

舞台

あんかー・わーくす

スタッフ

吉井 靖・猪俣舞子

キャスト

影破里夫 中村修一 フーテン少年 渡辺和裕
婦人警官サカリノ 池田晴美 銀杏あるいはトハ 行田麻依子
犬屋の主人 金子さゆり 刑事

津軽正晴

先生 小林知明 タダハル

猪俣哲夫

研修生 小池 匡・長沢智信・小田綾子 中村朝子・若月史子

歴史のページの先頭へ

39.熱海殺人事件 (2007.2.25)

会場:柏崎市産業文化会館 文化ホール

物語「熱海殺人事件」

警視庁にその人ありとうたわれた木村伝兵衛部長刑事が、富山県警から来た熊田刑事とともに、熱海で女工を殺害した工員大山金太郎を、
ありきたりの犯人から、どこに出してもはずかしくない、 より優れた犯人にしたて上げようと努力する、愛と感動の物語。

つかこうへい

1948年、福岡県生まれ。慶應大学文学部中退。73年文学座アトリエで上演した「熱海殺人事件」で第18回岸田戯曲賞を史上最年少で受賞。
74年劇団「つかこうへい事務所」を設立し、「ストリッパー物語」「蒲田行進曲」などを上演。82年小説「蒲田行進曲」で直木賞を受け、
以後小説に専念したが、89年に再開し、その後も精力的に活動を続けた。97年1月に柏崎演劇フェスティバルにて講演。残念ながら2010年7月
肺ガンのため死去した。

公演案内公演写真

スタッフ

演出

猪俣哲夫

舞台監督

林 浩子

音響

小林勇人

照明

牧岡 敏

宣伝

若月史子

スタッフ

小田綾子・猪俣舞子・牧岡 潤

キャスト

部長刑事(くわえ煙草伝兵衛) 猪俣哲夫
刑事(熊田トメ子) 池田晴美
婦人警官(ハナ子) 金子さゆり
若い男(大山金太郎) 津軽正晴

歴史のページの先頭へ
 

40.結 婚 (2008.2.24)

会場:柏崎市産業文化会館 文化ホール
結婚を題材とした小説、詩歌、戯曲は古今東西を問わず書かれており、その数は極めて多い。また、フランス小噺やイタリアンジョークなど
のちょっとした話のネタにも使われている。それだけ結婚という行為は多くの人にとって魅力的であり、不思議であり、あるいは苦痛だったり
するのである。
 ゴーゴリの「結婚」は、結婚を望む男たちと女の話。少しでも自分の価値を高く見せようとする男たちの姿は滑稽でもあるが、そうやって
自分を売り込み、妻を得ようとする姿はほほえましい。また、女は少しでも自分を幸せにしてくれそうな男を選択しようと必死である。
さらに、男女のそれぞれを過剰に宣伝して結びつけようとする世話焼きの婆さんもいたりしておもしろい。
 登場人物も、ずばりセワーヤキン、クズーキンなど、ロシア独特のユーモラスな名前で登場!
 劇団THE風・FOUが送るドタバタロシア喜劇「結婚」をどうぞお楽しみに。

作者 ニコライ・ゴーゴリ

ニコライ・ヴァシーリエヴィッチ・ゴーゴリは、1809年ウクライナ生まれのロシアの小説家・劇作家。ペテルブルクを舞台にした『ネフスキー大通り』
や『狂人日記』『外套』『鼻』等の短編を書いた。1836年に発表した『検察官』によってその名は広く一般に知られるところとなるが、その皮肉的
な調子は非難の対象となり、それを避けてゴーゴリはローマへ発った。ゴーゴリはその残りの人生の大部分をドイツとイタリアで過ごし、1852年
に没した。
 彼はロシア的凡庸さ、愚鈍さや腐敗を鋭くとらえ、下層庶民の悲喜劇を苦い笑いのうちに、皮肉と哀感をこめて描いた。それらの作品によって、
ヨーロッパ文学の模倣が終わり、ロシアにおける批判的リアリズムの道が拓かれた。

公演案内公演写真

スタッフ 

 
演出 イケダ 舞台監督 林 浩子
照明 牧岡 敏 音響 牧岡 潤・小林勇人
チラシデザイン 峰村恵利子 スタッフ 猪俣舞子

キャスト

 
アガーフィア 行田麻依子 メタマーヤキン 猪俣哲夫
フョークラ 金子さゆり カミーツキー 小池 匡
グズーキン 若月史子 ステパン・ドゥニャーシャ 津軽正晴
セワーヤキン 池田晴美

歴史のページの先頭へ
 

41.遭 難、 (2009.1.18)

会場:柏崎市産業文化会館 文化ホール
 放課後の職員室。数週間前に自殺未遂をはかり今も意識不明となっている生徒の母親は、自殺の原因はそれを担任の責任だと言い張り、
毎日学校に乗り込んできては教師たちを責めていた。
 母親は、「息子が書いた相談の手紙を隠蔽したはず」と担任の江國に詰め寄るが、江國は知らないと泣き出す。それをかばうのはもう一人の
教師里見だが、実は人格者と評判の彼女こそ、誰にも知られてはならない秘密を隠していた・・・・・・。

作者 本谷有希子

 1979年、石川県生まれ。高校卒業後、大人計画などに出演し、00年9月に「劇団、本谷有希子」を旗揚げ。作・演出を手掛け、06年に上演した
『遭難、』で第10回鶴屋南北戯曲賞を最年少で受賞する。
 また、小説家としても活動し、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(講談社)で三島由紀夫賞候補に、『生きてるだけで、愛。』(新潮社)で
芥川賞候補にノミネートされるなど、演劇以外の活動も注目されている。

公演案内公演写真

スタッフ 

 
演出 猪俣哲夫 舞台監督 林 浩子
照明 牧岡 敏 音響 小林勇人
スタッフ 若月史子・今井和代・猪俣舞子・牧岡 潤

キャスト

 
里見 池田晴美 石原 猪俣哲夫
江國 金子さゆり 不破 津軽正晴
仁科 行田麻依子

歴史のページの先頭へ
 

42.動物園物語 (2009.7.4-5)

会場:游文舎
 ニューヨークのセントラルパーク。夏のある日曜日のひるさがり。
夫と娘たちに囲まれて幸せな主婦へレンと、どこにも所属できない疎外感を抱え、それ故に他者とのつながりを希求する異邦人ジェリーが
公園のベンチで出会う。ヘレンはジェリーに問われるまま、家族や夫の仕事のことを話す。ジェリーは自分のアパートの様子、生い立ち、
管理人の飼っている犬のことを話し続ける。やがて饒舌なジェリーに辟易したヘレンは公園を立ち去ろうとするが・・・。大多数が共有する
中産階級的安逸感覚を突き崩す衝撃的結末が待っていた。

作者 エドワード・オールビー

 1928年ワシントン生まれ。デビュー作「動物園物語」(1958)は、現代社会のコミュニケーションの欠落を書いた斬新な作品。
ブロードウェイ・デビューとなった「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない」(1962)はたいへんな評判となり、現在も世界中で上演されている。
「デリケート・バランス」(1966)、「海の風景」(1975)、「幸せの背くらべ」(1991)で三度ピュリツアー賞に輝いた、現代アメリカで最も偉大な
劇作家の一人である

公演案内公演写真

スタッフ 

 
演出 猪俣哲夫 舞台監督 金子さゆり
照明 牧岡 敏 音響 小林勇人 津軽正晴
スタッフ 池田晴美・若月史子・猪俣舞子・牧岡 潤

キャスト

 
へレン 行田麻依子 ジュリー 猪俣哲夫

歴史のページの先頭へ  
 

43.その受話器はロバの耳 (2010.1.16-17)

会場:柏崎市産業文化会館 文化ホール
 小さな島、ヘソ島。ここに「ミキマツ製菓」のお客様相談室が移された。  リゾート気分の暇な部署。社内ではここに配属されることは
“島流し”と呼ばれていた。
 そんな会社で初めてのヒット商品が出た。しかしその商品には致命的な欠陥があった。  増えていくクレーム。そんな中、一人の
男性社員と部下の女性が送り込まれて来た……。

作者 土田英生

 劇作家・演出家・俳優/MONO代表。1967年 愛知県出身。
 '85年立命館大学入学と同時に演劇を始める。'89年に「B級プラクティス」(現MONO)結成。 張りつめた状況の中に身を置く普通の
人々の佇まいや認識のズレから生じる会話の可笑しさや哀しさを軽快なテンポで見せることで評価を得ている。  '99年「その鉄塔に男
たちはいるという」で第6回OMS戯曲賞大賞を受賞。'01年、「崩れた石垣、のぼる鮭たち」で第56回芸術祭優秀賞を受賞。
 日本劇作家協会理事。

公演案内公演写真

スタッフ 

 
演出 猪俣哲夫 舞台監督 金子さゆり
照明 牧岡 敏 音響 小林勇人
スタッフ 猪俣舞子・牧岡 潤

キャスト

 
稲本 充  (相談室長) 津軽正晴 後藤あづさ(室長の部下) 行田麻依子
三田村慎司  (副室長) 猪俣哲夫 永田理沙(地元採用社員) 池田晴美
新見律子   (副室長) 今井和代 片瀬英里(地元採用社員) 若月史子
藤原眞美(帰国子女社員) 山田亜矢子 田崎治雄(地元採用社員) 佐藤正徒

歴史のページの先頭へ
 

44.初級革命講座 飛龍伝 (2011.1.15-16)

会場:柏崎市産業文化会館 文化ホール
 60年代の学生運動に挫折した初老の男と長男の妻、そしてかつて闘争で対峙した女性警察官の物語。

作者 つかこうへい

 1948年、福岡県生まれ。慶応大学文学部中退。在学中から戯曲「戦争で死ねなかったお父さんのために」などを書き、別役実の方法論に影響を受ける。
1973年、文学座アトリエで上演した「熱海殺人事件」で第18回岸田戯曲賞を史上最年少で受賞。1974年劇団「つかこうへい事務所」を設立し、
「ストリッパー物語」「蒲田行進曲」などを上演。過剰な情熱とみじめな空洞感が同居する切ない苦い笑いの世界で共感を集め「つかブーム」
を巻き起こした。また、個性的で存在感のある、三浦洋一、風間杜夫、平田満、加藤健一などの実力俳優を育てた。1982年、小説「蒲田行進曲」
で直木賞を受け、以後小説に専念したが、1989年に演劇活動を再開し、その後も精力的に活動を続けた。1997年1月に柏崎演劇フェスティバルにて講演。
残念ながら2010年7月肺ガンのため死去した。 

公演案内公演写真

スタッフ 

     
演出 猪俣哲夫 舞台監督 林 浩子
音響 小林勇人 照明 牧岡 敏
スタッフ 若月史子・金子さゆり・津軽正晴・猪俣舞子

キャスト

 
父(熊田留吉) 猪俣哲夫 嫁(アイ子) 行田麻依子
女(山崎) 池田晴美 宮田 宮田貴子

歴史のページの先頭へ
 

45.幸せな男 (2012.2.18-19) / 特別公演【公演と作家によるトーク】 (2012.4.29)

会場:柏崎市産業文化会館 文化ホール   特別公演会場:游文舎

物語

 
 何もない空間に四人の女と一人の男が自然と集まってくる。初対面の人間たちに、いつのまにか何らかの関わりが生まれ、まるで親しい者同士
のようである。やがて、一つの家族のような関係へと発展していくのであった。 

作者 阿藤智恵

 1968年大阪生まれ。大阪大学文学部日本学科卒。加藤健一事務所俳優教室を経て、俳優業のかたわら間宮啓行、高見亮子、鐘下辰男らの
演出助手を努めたのち、劇作家に。「セゾン・ド・メゾン〜メゾン・ド・セゾン」で2001年度文化庁舞台芸術創作奨励賞佳作受賞。
「中二階な人々」で2002年度文化庁舞台芸術創作奨励賞特別賞受賞。不条理な作風で注目を集めている。 

公演案内公演写真

スタッフ 

     
演出 猪俣哲夫 舞台監督 林 浩子
音響 小林勇人 照明 牧岡 敏
スタッフ 若月史子・津軽正晴・猪俣舞子

キャスト

  
女1(買い物カゴの女) 池田晴美 女2(布袋の女) 金子さゆり
女3(サングラスの女) 行田麻依子 女4(若い女) 宮田貴子
猪俣哲夫

歴史のページの先頭へ
 

46.絢爛とか爛漫とか (2013.2.16-17)

会場:柏崎市産業文化会館 文化ホール

物語

 時は1920年代の昭和の初め。のちに「昭和モダン」と呼ばれる東京が舞台。山の手の閑静なお屋敷に住む野村文香は小説家をめざしている。
一年前「三日月の憂鬱」を書いて文壇デビューを果たしたのはいいものの二作目が書けずに悶々としていた。そこに、やはり小説家や批評家をめざす
友人のまや子、すえ、薫がやってきて、文香を励ましたり、批評したりする。 彼女たちはマイペースに生活を謳歌しながらも、それぞれ独自の世界観を
持った小説を書き、それらが文芸誌に取り上げられている。そのことを文香は複雑な思いで見つめている。

作者 飯島早苗

 1963年生まれ 東京都出身 日本女子大学国文学科卒。大学在学中の1982年に鈴木裕美と劇団自転車キンクリートを結成。以降ほとんどの作品
の脚本を執筆。映画、テレビの脚本も多い。

公演案内公演写真

スタッフ 

             
演出・舞台監督 猪俣哲夫 照明 牧岡 敏
音響 小林勇人 スタッフ 宮田貴子・津軽正晴・猪俣舞子

キャスト

  
野村文香 池田晴美 柳原まや子 行田麻依子
小林すえ 金子さゆり 正田 薫 若月史子

歴史のページの先頭へ
 

47.マッチ売りの少女 (2014.2.15-16)

会場:柏崎市産業文化会館 文化ホール

物語

 大晦日の晩、子どもを幼くして亡くした初老の夫婦が、「夜のお茶」の準備をしている。そこへ市役所から来たという見知らぬ女が訪れ、
夫婦の実の娘だと告げる。かつて彼女は、マッチを男達に擦らせ、その炎が消えるまでのつかの間、スカートの中を見せる「マッチ売り」をしていた
というのだ。そしているはずのない妹まで登場してくる。

作者 別役 実

 1937年満州生まれ。早稲田大学中退。鈴木忠志らと劇団「自由舞台」に参加。処女作は「AとBと一人の女」。土建一般労働組合の書記
としてサラリーマン生活を送りつつ、喫茶店で作品を書き続ける日々を送る1968年、「マッチ売りの少女」「赤い鳥の居る風景」で第13回岸田
國士戯曲賞を受賞。その後、数多くの戯曲を執筆。作風は独創的で不条理な物語が多い。日本を代表する劇作家の一人である。

公演案内公演写真

スタッフ 

         
演出 猪俣哲夫 舞台監督 若月史子
音響 小林勇人 照明 牧岡 敏
スタッフ 猪俣舞子

キャスト

  
行田麻依子 その妹 金子さゆり
初老の男 猪俣哲夫 その妻 池田晴美

歴史のページの先頭へ  
 

48.父と暮せば (2015.2.14-15)

会場:柏崎市産業文化会館 文化ホール

物語

 1948年(昭和23年)夏、広島。原爆によって父・竹造を亡くした美津江は、自分だけが生き残ったことに負い目を感じ、幸せになることを拒絶
しながら生きている。
 そんな娘の前に、竹造が幽霊となって現れた。美津江が青年・木下に思いを寄せていることを知る竹造は、ふたりの恋を成就させるべく、あの手
この手を使って娘の心を開かせようとするのだが、美津江は頑なにそれを拒み続けるのだった。

作者 井上ひさし

 1934年(昭和9年)生まれ。山形県出身。上智大学卒。在学中から数多くのラジオ・テレビドラマを手掛け、64年、NHKの連続人形劇『ひょっこり
ひょうたん島』を5年間にわたって共同執筆。
 69年、劇団テアトル・エコーに書き下ろした戯曲『日本人のへそ』で演劇界にデビュー。72年に戯曲『道元の冒険』で岸田戯曲賞と芸術選奨新人賞を、
小説『手鎖心中』で直木賞を受賞。
 84年に劇団こまつ座を旗揚げ。以後、次々に新作を書き下ろし、生涯にわたって70本の戯曲を残した。2010年75歳で死去。

公演案内公演写真

スタッフ 

         
演出 猪俣哲夫 舞台監督 金子さゆり
音響 小林勇人 照明 牧岡 敏
スタッフ 池田晴美、若月史子、猪俣舞子

キャスト

  
美津江 行田麻依子 竹造 猪俣哲夫

歴史のページの先頭へ  
 

49.片づけたい女たち (2016.2.13-14)

会場:柏崎市産業文化会館 文化ホール

物語

 あるデザイナーズ・マンションの一室。そこに住むのは会社員のツンコだが、誰とも連絡がとれなくなっていた。そこで親友のおチョビとバツミが
ツンコの部屋にやってきた。
 すると部屋中に物が散乱し、あるいは積み上げられ、もはやそこは部屋と呼べるほどの秩序さえなかった。
 ようやく表れたツンコと部屋の片づけを始めた3人だが、いくつかの苦い思い出がよみがえる…。

作者 永井 愛

 1951年生まれ。桐朋学園芸術短期大学演劇専攻科卒。春秋団に研究生として参加し、そこで出会った大石静と1981年、二兎社を結成。脚本、演出、
出演を二人で行い、1991年以後単独で主宰。
 言語や習慣、ジェンダー、家族、町など、身辺や意識下に潜む問題をすくい上げ、現実の生活に直結した、ライブ感覚あふれる劇作を続けている。
 日本の演劇界を代表する劇作家の一人として海外でも注目を集め、『萩家の三姉妹』『片付けたい女たち』『こんにちは、母さん』など多くの作品が
外国語に翻訳・リーディング上演されている。
 第1回鶴屋南北戯曲賞(「ら抜きの殺意」)、第44回岸田國史戯曲賞(「兄帰る」)、第8回読売演劇大賞・優秀演出家賞(「萩家の三姉妹」)など、
受賞作品多数。

公演案内公演写真

スタッフ 

         
演出 猪俣哲夫 舞台監督 金子さゆり
音響 小林勇人 照明 牧岡 敏
スタッフ 若月史子、猪俣舞子

キャスト

    
ツンコ 行田麻依子 おチョビ 池田晴美 バツミ 五十川直子

歴史のページの先頭へ  
 

50.あの大鴉、さえも (2018.2.10)

会場:柏崎市産業文化会館 文化ホール

物語

 独身者3人が大きなガラスを運んでいる。運び先は雇主から白壁のある山田家と言われたが、どこにも見当たらない。
 白壁にあるドアには「三条家勝手口」と書かれているだけだ。男たちは無事に大ガラスを届けられるのだろうか。

作者 竹内銃一郎

 1947年生まれ、早稲田大学第一文学部中退。76年、木場勝己らと斜光社を結成し、『少年巨人』、『Z』などを上演する。80年、劇団秘法零番館を
結成。翌年、『あの大鴉、さえも』で第25回岸田國士戯曲賞を受賞する。解散後、いくつかのユニットで作品を発表し、96年『月の光』で、読売文学賞、
紀伊國屋演劇賞・個人賞、読売演劇大賞優秀演出賞を受賞した。2000年4月から14年3月まで、近畿大学文芸学部教授。その後も演劇活動を続けている。

公演案内公演写真

スタッフ 

         
演出 猪俣哲夫 舞台監督 金子さゆり
音響 小林勇人 照明 牧岡 敏
スタッフ 若月史子、猪俣舞子

キャスト

    
独身者1 池田晴美 独身者2 行田麻依子
独身者3 猪俣哲夫 前説の男 広川健二

歴史のページの先頭へ
 

51.寿歌・U (2019.2.9)

会場:柏崎市産業文化会館 文化ホール

物語

 核戦争の起こるちょっと前。九重五郎吉一座宣伝隊であるゲサク、キョウコ、カリオ(女形)の3人が、イステの町にやってきた。
  いろいろ芸をやってようやく門は開いたが、人が集まってこない。そこで町の人々を集めるため、ひと芝居を打つ。

作者 北村 想

 1952年生まれ。滋賀県大津市出身。劇団「プロジェクト・ナビ」として活動を続け、現在はユニットで新作を上演している。
80年代初頭から、終末的かつ幻想的なその作風が注目され、これまでに様々な作品を発表している。79年『寿歌』を発表。84年
には、『十一人の少年』で第28回岸田戯曲賞受賞。90年、『雪をわたって…第二稿・月の明るさ』で第24回紀伊國屋演劇賞個人賞、
2014年、『グッドバイ』で第17回鶴屋南北戯曲賞を受賞している。
    
公演案内公演写真

スタッフ 

         
演出 猪俣哲夫 舞台監督 金子さゆり
音響 小林勇人 照明 牧岡 敏
スタッフ 若月史子、猪俣舞子、池田春奈

キャスト

    
ゲサク 猪俣哲夫 キョウコ 池田晴美
カリオ 行田麻依子 クマ 広川健二

歴史のページの先頭へ  
 

52.表に出ろいっ! (2020.2.8-9)

会場:柏崎市産業文化会館 文化ホール

物語

 能楽師の男は妻と娘の3人家族。外出の予定が重なり、だれが留守番をするかで大きくもめる。やがて3人の外出の理由が明らかになると、
それぞれ自分の用事の正当性を主張し、他の2人の理由を否定し始めた。家族の壮絶ないさかいが始まり、その結果、とんでもない事態におちいる。
 

作者 野田秀樹

 1955年、長崎県生まれ。劇作家、演出家。東京大学在学中の1976年、劇団夢の遊民社を結成し、83年「野獣降臨(のけものきたりて)」で岸田戯曲賞。
92年劇団解散後、ロンドンに留学。帰国後、演劇企画製作会社「NODA・MAP」を設立し、「キル」「パンドラの鐘」など次々と話題作を発表した。
99年「Right Eye」で第2回鶴屋南北戯曲賞受賞、2000年「パンドラの鐘」で第34回紀伊国屋演劇賞個人賞。
  
公演案内公演写真

スタッフ 

         
演出 猪俣哲夫 舞台監督 金子さゆり
音響 小林勇人 照明 牧岡 敏
スタッフ 若月史子

キャスト

    
猪俣哲夫 池田晴美 行田麻依子

歴史のページの先頭へ

53.にしむくさむらい (2021.2.13-14)

会場:柏崎市産業文化会館 文化ホール

物語

 女がリヤカーを引いてきて、なにやらあやしい仕掛けを作り始める。そこに男が通りかかり作業を手伝う。男は会社に行けず、毎日、公園で時間を
つぶしていた。女の夫も会社をやめ発明家になったものの収入がなく、住む家もなかった。やがて女の夫、男の妻、そしてもう一人の男が現われる。

作者 別役 実

 1937年、満州新京生まれ。早稲田大学中退。鈴木忠志らと劇団「自由舞台」を結成する。処女作は「AとBと一人の女」。1968年、「マッチ売りの少女」
 「赤い鳥の居る風景」で第13回岸田國史戯曲賞を受賞し、その後も、多くの戯曲、エッセイを執筆してきた。作品は独創的で不条理なものが多い。
 144本の戯曲を残して、2020年死去した。

公演案内公演写真

スタッフ 

         
演出 猪俣哲夫 舞台監督 金子さゆり
音響 小林勇人 照明 牧岡 敏
スタッフ 池田春奈、若月史子

キャスト

      
男1 猪俣哲夫 男2 片桐岳次郎 男3 小林知明
女1 池田晴美 女2 行田麻依子

歴史のページの先頭へ
 

54.楽  屋 (2022.1.29-30)

会場:柏崎市産業文化会館 文化ホール

物語

  チェーホフの「かもめ」を上演している劇場の楽屋で二人の女優が舞台メイクを続けている。そこに主演女優のプロンプター
 だった若い女優が現われ、「かもめ」の台詞を語り始める。やがて主演女優が戻ってくると、なんと「主役を返せ」と言い始めた。

作者 清水邦夫

  1936年新潟県生まれ、早大卒。68年演出家蜷川幸雄と現代人劇場を結成し、「真情あふるる軽薄さ」、「鴉よ、おれたちは弾丸をこめる」
 などを上演する。74年「ぼくらが非情の大河をくだる時」で岸田戯曲賞受賞。76年、松本典子らと木冬社を旗揚げし、「とりあえず、ボレロ」
 「タンゴ・冬の終わりに」などを発表した。2021年4月死去。
    
公演案内公演写真

スタッフ 

         
演出 猪俣哲夫 舞台監督 金子さゆり
音響 小林勇人 照明 牧岡 敏
スタッフ 若月史子、池田春奈

キャスト

    
女優A 池田晴美 女優B 行田麻依子
女優C 五十川直子(劇団のあ) 女優D しんくまともこ(劇団のあ)

歴史のページの先頭へ

55.ドアを開ければいつも ――FOUR SISTERS―― (2023.1.28-29)

 会場:柏崎市産業文化会館 文化ホール

物語

 十二月のある夜、母の命日を前に実家に集まる四人の姉妹。久しぶりの四人そろっての一夜、にぎやかなおしゃべりが始まる。
二児を持つ専業主婦の長女、家に残って父との二人暮らしを続ける次女、 絵画教室を開きながら芸術の道を探る三女、一人暮らし
を始めたばかりの四女。それぞれの思いがやがてぶつかりあい、意外な過去が明かされる。

作者 阿藤智恵

 1968年大阪生まれ。大阪大学文学部日本学科卒。加藤健一事務所俳優教室を経て、劇作家に。「セゾン・ド・メゾン〜メゾン・ド・セゾン」で
2001年度文化庁舞台芸術創作奨励賞佳作受賞。「中二階な人々」で2002年度文化庁舞台芸術創作奨励賞特別賞受賞。不条理な作品を多く書いている。
戯曲集に『十六夜の月』『詩人の家』。

公演案内公演写真

スタッフ 

         
演出 猪俣哲夫 舞台監督 金子さゆり
音響 小林勇人 照明 牧岡 敏
スタッフ 池田春奈、若月史子

キャスト

      
長女 敬子 池田晴美 次女 真紀子 しんくまともこ(劇団のあ)
三女 裕美 五十川直子(劇団のあ) 四女 千恵 行田麻依子

歴史のページの先頭へ

以上の説明文は、各公演で配布された「演劇展望」各号より、抜粋したものです。



劇団THE風・FOUのホームページ

makkyのホームページ