2012年08月07日

順序について 〜オリンピックに関心はないが〜

順序は全順序と半順序に分けられる。 全順序は線形順序ともいい、一直線上に並べられるから、どちらが上かすぐわかる。 200は199より大きい。 10進数字で書いてるのでどちらも3桁だけど、1進数字なら200のほうが1の数が1つ多い。 1円玉を一直線に並べればわかる。

200のそれぞれの桁を 2, 0, 0 と区切って、金、銀、銅のメダルの数としてみよう、 200は金2個だけで残りはゼロだから、メダルの総数は2。 199は1, 9, 9 と区切ると金は1個だけど、銀9個、銅9個で、メダルの総数は19個になる。 こういうベクトルみたいな数字の大小比較は「半順序」になる。 強いて1列に並べようとすると、どうしても「辞書式順序」になる。 新聞では金の数でまず順序がつき、そのつぎに銀の数、・・・と並べられる。 だから、辞書式順序でも 2, 0, 0 は1, 9, 9 より上になる。

「メダルの総数では悪くない」と慰め合うのもいいだろう。

投稿者 tadashi : 06:41 | コメント (0)

2012年06月03日

「なしくずし」が得意な国 〜高2で卒業可〜

今朝の新聞によると、文科省は「高校2年で卒業可能」とする方針になったようだ。 すでに一部の大学では高2修了からの入学を認めている。 しかし、この場合は高校中退になるので、大学を中退したときの最終学歴は中卒になってしまう。 それに、どこの大学でも行けるわけではない。 そういう意味では一歩前進だけど、「優秀ならば」という条件はつくはずだから、中高一貫校のほうが有利になる。 

「大学秋入学」は、これでハズミがつくように思う。 高2修了で秋入学が一歩前進して、中高も秋入学にすればニ歩前進、小学校も秋入学にすれば「完了」という読みが出来る。 しかし、「読みの話」ではいけない。 「大学秋入学」の時点で、「グローバルな教育制度改革案」を出すべきだろう。 少なくとも「これからの教育構想」をしっかり出さないといけない。 当然「入試改革」も必要である。 「教育構想」をしっかり語れる教育者のいない現状には失望する。 文科省のなんとか委員会では、烏合の衆の集まりだから、無責任でロクな案は出てこない。

政治もそうだけど、教育も小手先の対策ばかりでは、「進歩」とは云えない。

投稿者 tadashi : 07:22 | コメント (0)

2012年04月06日

ポアンカレ予想の解決よりも人間として興味深い 〜ベレルマン〜

「平面グラフの彩色問題」なら問題自体はすぐわかる。 ところがポアンカレ予想「単連結な3次元多様体は3次元球面に同相である」となると、用語自体を理解するのに位相数学の本を読まないといけない。 しかし、この問題を証明したベレルマンという人間の話は、位相の本を読まなくてもいい。 週刊誌的に面白い話なので、TVで取り上げられたこともある。

ベレルマンは、その功績が認められて2006年のフィールズ賞を与えられたが、受賞を辞退した。 数学の世界では、ノーベル賞に相当する名誉ある賞であるにもかかわらず、である。 それどころが、研究所退職後は無職で人付き合いもやめ、サンクトペテルブルグの実家で母親の年金で暮らしているとか。 業績がなければ、ただの引きこもり人間である。 引きこもりを止めさせるのは、いかに難しいかというサンプルでもある。

この話を思い出したのは昨日、市立図書館の数学のコーナーで数冊ベレルマン関連の本を見かけたからである。

投稿者 tadashi : 07:20 | コメント (0)

2012年03月27日

真もあり得る 〜「必ずしも真ならず」ということは〜

「逆は必ずしも真ならず(2010.4.20)」でもすでに書いたが、一般法則としては「逆は真でない」といっている。 わかりやすい例では、「一円玉は1グラムである」が成り立っても、「1グラムは1円である」は一般的には成り立たない。 アルミはほぼグラム1円だけれど、金だと昔1000円の頃もあったが、いまや4000円近くまで上昇した。 それ以外にも「グラム1円でないもの」は山ほどある。 命題論理の世界では命題として表現するが、同じことを集合として表示することもできる。 集合の世界では量的な感覚が働くから、90%ぐらい正しければ「まぁ真でいいだろう」というのが、ふだんの生活感覚だろう。

「食べたら、わかる」と「食べないと、わからない」という2つは、生活感覚としては同じように使われる。 だから不思議に思わないのも当然かも知れない。 右脳のOSで聴いてるといいのだけrど、左脳のOSで聴くと気になるのである。 たぶん酒を飲むと右脳のOSだけになるので、TVのCMなんて面白いほうがいいのだと思う。

酒が飲めないので、左脳のOSがなかなか休んでくれないようである。

投稿者 tadashi : 07:39 | コメント (0)

2012年03月26日

論理的でない日常 〜爆問・太田のCMより〜

日本ハムのソーセージのCMで、爆笑問題の2人の掛け合いは、論理的に気になって仕方がない。
 田中「一度食べれば必ずわかります」に対して
 太田「食べなければ一生わからない」
この2人の話の論理としての要点は、つぎのようになる。
 田中:食べるなら、わかる。
 太田:食べなければ、わからない。
この2つは、一見「同じ」ように見えるが、「同じ」ではないのである。 田中の言うこと(命題)が正しい(真)とすると、「同じ内容」つまり「命題として真」になるのは、対偶となる「わからないのなら、食べないから」である。 太田の言ってることは裏命題で、真ではないのである。 どうしてかというと、「食べなくても、わかる」というケースがあるから。 メーカー名を聞いただけで、「わかる」というケースもよくある、というのに相当する。

離散数学の講義で論理の話をしていたとき、100人中3人ほどは理解してもらえなかった。 太田のような話が、世の中ではまかり通っているのは事実である。 それに、太田の話が「命題として正しいかどうか」を気にしても仕方がない。 太田に論理は不要なのだから。

   
〜定義を形式的に示す〜

命題 P -> Q に対して

逆命題  Q -> P
       
裏命題 ¬P -> ¬Q

対偶   ¬Q -> ¬P

命題が真であるとき、「対偶は真」となるが、逆命題と裏命題はともに偽である。

投稿者 tadashi : 07:32 | コメント (0)

2012年03月03日

入試制度の改革が必要 〜日本の未来のために〜

秋入学もさることながら、入試制度がこのままでは日本の未来は暗い。 持論はなんども書いてるように「入試廃止」であるが、高校卒業後の「検定試験」は必要。 無償化したからには「それなりの代償も必要」と実施時に書いた。 検定さえ通れば全員とにかく大学へ入れればいい。 クイズ番組みたいなセンター試験も資格試験なら許容できる。 競争試験に使うのは愚の骨頂である。

大学入学後の2年間はカレッジ並みとして、ここで半分ぐらいに絞られる。 大学に不適な人は1年終了とか2年終了でお終いにしていただく。 このカレッジは旧制高校のイメージに近い。 どうせ高校を無償化したのだから、中高一貫の5年制でいい。 そうすればカレッジ終了は今の大学1年終了と同じ年齢になる。 カレッジは地元で十分で、このあと専門は各地でホントに適したところへ行けばいい。 卒業時にはカレッジ入学時の1/3ぐらいになるだろう。

もちろん大学数も多すぎるから統合が必要で、世界レベルで通用する大学以外は不要である。 そして、もっと重要なことは大学の学費は、無償あるいは昔並みに安くしないといけない。 これからの日本では、親が援助できない学生の増えるのは目に見えている。 親の経済力と無関係に「優勝な人材」を育てないと日本の未来は暗い。

「入試制度の改革が必要」としたが「大学制度の改革が必要」なのである。

投稿者 tadashi : 06:04 | コメント (0)

2012年02月29日

論理のわからない国会議員のほうが問題 〜高屋は積雪5センチ〜

数日まえ「数学のできない大学生」という報道を見たが、平均がわからない大学生がいるらしい。 しかし、論理のわからない大学生のほうがもっと問題だと思う。 もっとも、国会議員の中に論理のわからないのがウジャウジャいるから、国会議員のほうを問題にするべきかも知れない。

論理は離散数学の中で教えていた。 といっても15回中の1回だけで、大した内容ではない。 プログラム演習は「うるう年」を列挙する簡単なもの。 今年2012年はうるう年なので、2月は29日すなわち今日まである。 

2月に1日多いのは、都合がいいのかわるいのか? それは人によるだろう。

Download file

 
        ***************

グレゴリオ暦でのうるう年は若干の論理式になるが、我々の生きている間くらいは「4で割り切れるかどうか」だけですむし、「オリンピック(夏季)のある年」と一致する。 2000年のシドニー五輪の年が、100で割り切れるのでダメなようにみえるが、400でも割り切れるのでOK. 1900年と2100年はダメというだけ。

まぁ、演習問題なので仕方がない。

投稿者 tadashi : 07:42 | コメント (0)

2012年01月23日

秋でも春でも大差ない 〜大学入学時期〜

秋なら10月開始だけど、準備も含めれると9月下旬くらいに始まる。 終わりは6月末で可能だから、7月中旬には働き始めることもできる。 4月入社と比べて、最短では3ヶ月半くらいしか違わない。 なんでこういう計算になるかというと、大学の休みが多すぎるから。 夏が1ヶ月半から2ヶ月に加え、春休みがやはり2ヶ月近い。 この春休みという「学期代わりの休み」が余分で、秋入学の場合は夏休みが「学期代わりの休み」を兼ねることができる。 

秋入学にすると、「余分な休みをなくす」という効果も出てくるはずである。

投稿者 tadashi : 06:39 | コメント (0)

2012年01月19日

大学の秋入学は実現するか 

東大では秋入学の実現をめざすという方向らしい。 大学院の秋入学はすでに多くの大学で行われている。 ただし、春入学がメインで、留学生向けに秋入学で9月修了もあり、という2本立てになっている。 大学院ではこういう便宜的な手が使えるけど、学部の場合は、高校が3月卒業のため「半年間どうするのか」という話になってしまう。

ならば、小学校からすべて秋入学にすればいいようなものだけど、そうなるとかなりややこしい話になり、実現性が薄くなる。 秋入学は大学の国際性から話は出発していて、東大がやればすべての大学は従うだろう。 しかし、3月卒業の高校生にとっては、「なして?」ということになる。 イーオンのCMで広島弁の「なして?」が使われてるが、これは全国放送なのかな? 公教育まで秋入学にするのは、つぎに負けてから、でいいだろう。

国際性ということになると、「公教育はすべて英語でやれ」ということになりかねない。 さすがのアメリカも、TPPでこういう要求を出すことはないだろうが、、、

              ***************

「なして?」と「じゃけん」は「Why,? 」と「Because」に対応する広島弁。 1980年代で研究室のKさん(現マツダ)から教えてもらった。 Kさんは、こないだ神楽の話をTVで見た美土里町出身だったように記憶しているが。
 

投稿者 tadashi : 06:22 | コメント (0)

2011年09月15日

情報科学関連特別講義4日目

本日の第3時限で合計15時限の集中講義は終了しました。
黒瀬先生にはお世話になりました(何かあれば黒瀬先生までどうぞ)。


投稿者 tadashi : 16:41 | コメント (0)

2011年09月14日

情報科学関連特別講義3日目

今日の演習「導出原理」の導出法(図)は2とおりあります。 
どちらでも可です。

投稿者 tadashi : 16:50 | コメント (0)

2011年09月13日

情報科学関連特別講義2日目

とくにお知らせすることはありません。

投稿者 tadashi : 16:52 | コメント (0)

2011年09月12日

情報科学関連特別講義1日目

初日(9/12)の5段階アンケート集計結果はつぎのとおりです。

1)ハードvsソフト 3.3   3が中間なので少しだけソフト寄り
2)基礎vs応用 2.4    少しだけ基礎寄り
3)英語による講義 1.8  希望は少ない

ほぼ想定内なので、予定どおりに続けます。

 

投稿者 tadashi : 17:56 | コメント (0)

2011年09月11日

情報科学関連特別講義(近畿大学大学院)

明日(9/12)から4日間、近大(東広島)大学院の集中講義をします。
講義中に必要なものは印刷物として、また資料全部をDVDとして、お渡しします。

メッセージがあれば、ここに書くことにします。

投稿者 tadashi : 16:41 | コメント (0)

2011年03月04日

試験問題 〜問題をつくる側から〜

入試でなく、大学の授業での試験の話にしよう。 受ける学生数によって微妙に違うが、採点する立場もある。 一番いいのは、細かい知識よりも「見識」を問うことだと思うが、面接するのは時間的にムリ。 だから、問題をつくって答を書いてもらうことになる。

問題はグローバルにして「・・・について述べよ」がいいようだけど、別の問題が起こる。 昔、「RISCにつて述べよ」という問題にしたら、カンニングをされた。 授業で渡した資料を持ち込んで、それを写した奴がいた。 発見してくれたのはSさんである。 それ以来、こういう形式の出題はヤメた。

「Core X のパソコンはいいですよ」というセリフなら、ジャパネットの高田社長もTVで云っている。 「Core X の中身について説明しないといけない」、とこないだまで担当した授業で云っていた。 しかし、こういう出題も難しいのである。

出題する側は、ウイキペディアにどう書いてるか、をチェックする。 単純な問題では、それを丸写しされるから、「AとBを比較しなさい」と変える。 もちろん、そういう比較論がWebでは簡単に見つからない、という調べも必要。 とにかく、出題する側も努力をしないといけない。

しかし、Webで「ヘルプ」をされる時代では、出題する問題如何でない次元の話になっている。 

投稿者 tadashi : 05:56 | コメント (0)

2011年01月18日

センター試験について〜択一式の欠陥〜

(ご存じの人も多いけれど、書いておきます。)

資格試験では択一式が当たり前だけど、競争試験なのに択一式だと、「勘が当たるかどうか」ですぐ5点ぐらいの差がついてしまう。 「問題を読まなくても解答をマークすればいい」というのが、最大の欠陥である。 長文の問題もけっこうあるので、ちゃんと読んでやってると、時間がなくなってくる人もいる。 そういう場合は「とにかく番号をマークしておきなさい」と受験生は教えられている。

全然問題を見ない場合の解答法は、「どれか1つに賭ける」のがいい。 今年の問題と解答が新聞に出た。 問題はいっさい見ていない。 けれど、たとえば英語のリスニングの場合、4拓なので
  全部1なら 14点      全部2なら 10点
  全部3なら 10点      全部4なら 16点
稼ぐことが出来る。 50点満点である(他教科との関係では4/5で評価されることが多い)。
最低20%ぐらいは、問題を聴かずに寝てても取れる、と云ってるのである。
 
「とにかくマークすればいい」という問題で競争するのは、TVのクイズ番組だけでいい。 

投稿者 tadashi : 03:34 | コメント (0)

2011年01月17日

センター試験について

冬の大変な時期にセンター試験を受けた人は、ご苦労さんである。 「センター試験廃止」をいう根底には「大学入試廃止」があるが、今の日本では「大学入試廃止」は受け入れ難い提案になろう。

「大学入試は仕方ない」という妥協をしても、「センター試験は廃止」すべきである。 センター試験発足時には、競争試験でなく「資格審査」としてならGO、という意見もあった。 じつは、「資格試験なら可かな」と思っていた。 大学入試センター自体は「利用方法は大学にお任せします」という立場をとっている。 だから、「うちの大学は資格審査に使います」といえば済む話にはなっている。

つまり、現制度のもとでも、「センター試験は競争試験としては不適」と判断し、ウェイトを減らしているところもある。 慶大ではもうセンターを使わない、とも耳にしている。 要は、現制度のセンター試験を使わない、か使うとしても「資格審査」にしてしまえばいい。 ところが、そういうマトモな大学は少ない。

文科省のお声をうかがう人や制度の変更に自信のない人の多いのが、大学の実情である。 もっと云えば、入試問題をよく見ていない人もいる。 入試の問題を「教養を専門とする先生任せにする」からである。 センター試験を大学の全教員に解かせてみればいいのである。 

共通一次から23年、その世代の教授が支配的になってきたので、制度の改廃はほとんど不可能な情勢になってるのは事実であるが、、、

  {入試廃止については追記参照)

   
(2006/01/09 少子化より抜粋)
・・・・・・・・・・・・・・・・・
いろいろ理由はあるが、日本の教育費は高い。 とくに、大学の授業料。 これもアメリカに倣っているから。 私学の高いのはもちろん、国立も値上げを続けて、いまや私学の半分くらい。 昔はタダみたいだった。 ヨーロッパは基本的にはタダ同然。 その代わり、適応する人以外は出て行ってもらう。

フランスの場合、バカロレアという高校終了試験(国家試験)を受かった人は、とりあえず、全部入学させる。 その代わり、1年、2年、・・・と毎年進級試験をして、不合格の人は上がれない。 この結果、4年卒業時には(高卒数の)30%ぐらいになる。 これが進学率になるから、適正値に落ちつく。

親は子供の教育費のことは、日本ほど考えなくていい。 フランスにも戦後しばらくは少子化問題があったが、今は解決している。

「育児手当」という小手先の対応では解決しない。

      *****************

日本の教育の特徴は予備校(塾ともいう)の多いこと。 大学入試は「なし」にして、予備校が1、2年生を吸収したらいい、と昔から思っている。 フランス流にいえば、広島地区の大学は全部「広島大学」。 だから、通うのに便利なとこへ行けばいい。

駅前のXXなんかは人気が高くなるだろう。

3年生まで生き残った人だけ本校へ行くので、数は今と同じくらいになるはず。

投稿者 tadashi : 08:35 | コメント (0)

2011年01月03日

日本の発展のために〜センター試験廃止〜

日本経済の衰退と反比例して、大学入試におけるセンター試験の伸びはすごい。 当初は国立大学だけだったが、今や私大を巻きこみ、一部大学では悪用されている。 問題は形骸化していて、ほぼパターンは同じ。 出る順序も変わらず、インスタンスだけが書きかえられている。 つまり、飽きずに訓練を続けたほうが点数が高くなる仕組みで、受験産業の思う壺になっている。 

フランスのようにエリート養成なら、独自試験を課して、入学生を選抜すればいい。 東大はじめ官僚養成の大学には入試は必要だろう。 しかし、(なんども書いているが)ユニバーシティには「入試は不要」なのである。 大学そのものが大衆迎合になること自体は悪くない。 これはユニバーシティの理論にも合致する。 問題は入学後にあるのであって、入学以前にクイズの達人になる必要はない。

独立行政法人の事業仕分けの対象に、「大学入試センター」を含めないといけないが、そうはならいないのが日本の現状である。 つまり、「センター試験は定着した」という「錦の御旗」を掲げるのは目に見えている。 それは、この独立行政法人は、官僚と学界(多くは東大)の天下り先だから、である。 多くの国立大は、センター試験導入後、問題作成の負担は減ったし、私大は、ほんのちょっとだけど、センター試験を借りることで、文科省との接点を持つ形をつくっている。 「持ちつ持たれつ」の関係をつくっているので、廃止は容易ではない。 「センター試験が日本の衰退の一因である」と国民が認識するには、どのくらい時間がかかるのか、見当もつかない。 だから、当分は茶化すことに努めたい。

センター試験は択一式なので、数学など一部を除いて、「オール1」にしても20点ぐらいは取れる。 「0点になる選択」をするには頭を使う必要がある。 (無解答でなく)完全に0点になる選択をしたなら、「ボーナス50点をあげる」というのも面白いのではないか?

投稿者 tadashi : 06:18 | コメント (0)

2010年12月22日

シラバス

もとは講義要目という冊子があったが、時代の流れで web に載りだすと「シラバス」という表現が主流になった。 冊子はほとんど読まれなかったので、ゴミだけが増えた。 しかし、web になったので「見てる?」と聴いても「見てない」という答え。 そこで、PowerPoint の最初に必ず1回から15回までの見出しは載せるようにした。 ただし、15回全部を1ページでは多すぎるので、中間試験の前と後で2分割にした。 効果があったかどうかは別にして「摺り込み」のつもりで。

日頃から興味のある講義ならともかく、知らない分野の講義で毎回の項目を見せられても、「そう?」とぐらいしか云えないだろう。 講義題目とは2単位分のIDみたいなもので、内容は初回を聴いてからでないと判断できない講義もある。 教養関係の講義には、題目が内容と一致してないケースもある。 学生さんからみれば、冊子であれ web であれ、見る値打ちがあるとは思えないのだろう。

先生のほうは「書かないといけない」といわれるので書くが、管理職のほうは、大学評価機構との関係で「書いてもらわないと困る」のである。 しかし、大学院の講義では、15回に分けて書くのはどうか、という意見もあるだろう。

もちろん、大学院でも書くのは簡単です。 

投稿者 tadashi : 06:39 | コメント (0)

2010年09月17日

例題から汎化をしてほしい

長いこと授業をしてきて、「根底にあるもの」を伝えられるのは、学生さん全体の1/3くらいのような気がする。 研究室に入れば時間をかけられるから、2/3くらいにアップする。 あと、1/3はムリかな、と思う。

例で教えるのは簡単だから、「このタイプの問題はこうやって解く」という教え方になる。 試験前にこの勉強をしてくれれば、単位は取れる。 しかし、それだけではホントにわかったことにはならない。 「ホントにわかった」という感覚は持てないはず。 ホントにわかるためには本人の自覚しかないが、これが問題である。 

ニューラルネットの学習は「汎化」であるが、人間の場合、「汎化がすぐ出来る」から、授業の5倍くらい時間がかかる、10倍以上時間がかかる、までバラつく。 そして、10倍以上時間のかかる人は、あきらめて考えようとはしない。 一番の原因は「興味」がないからである。

この話は、世の中の話すべて、に当てはまるような気がする。

投稿者 tadashi : 08:32 | コメント (0)

2010年09月16日

補足資料削除(情報科学関連特別講義)

このTeblogをダウンロードのために使用しましたが、資料のファイルは削除しました。

投稿者 tadashi : 08:33 | コメント (0)

2010年09月09日

情報科学関連特別講義終了

4日間の講義は無事終了しました。 黒瀬先生にはお世話になりました。
このTeblogに載せたファイルのダウンロード期限は9月15日とします。

投稿者 tadashi : 17:22 | コメント (0)

2010年09月08日

情報科学関連特別講義4日目

補助的にアップする資料はありません。 もし、印刷配布のないpptファイルで希望するものがあれば、メールまたはこのTebolgのコメントで連絡してください。

投稿者 tadashi : 16:48 | コメント (0)

2010年09月07日

情報科学関連特別講義3日目

補助的にアップする資料はありません。

投稿者 tadashi : 16:47 | コメント (0)

2010年09月06日

情報科学関連特別講義2日目

正規集合と逆ポーランド電卓のプログラム(calc.awk)についてのpptファイルです。

Download file

投稿者 tadashi : 17:19 | コメント (0)

calk.awk の説明

Download file

scalk.awkと書いていますが、同じです。

投稿者 tadashi : 17:15 | コメント (0)

calc.awk

Download file

Linuxのhomeにダウンロード後、awk -f calc.awk を入力すれば、逆ポーランド電卓が起動します。

投稿者 tadashi : 17:08 | コメント (0)

2010年09月05日

情報科学関連特別講義(近畿大学大学院)

明日(9/6)から4日間、近大(東広島)大学院の集中講義をします。
ほとんどの資料は印刷物としてお渡ししますが、例外をここにアップします。

Download file

イントロのpptファイルです。

投稿者 tadashi : 12:55 | コメント (0)

2010年08月25日

リーマンショック余波

リーマンショック以来の景気低迷から抜け出せない企業は多いため、学生さんへの求人は回復していない。 今年の春の就職をあきらめて、大学院へ行った人も多い。 

大学院重点化した大学では、もう8割くらいは院進学を前提にしているので、院生数はちょっとした学科なみになっている。 私大は、早慶を別にすれば、そこまで増えてはいないが、この春は軒並み院進学が増えたようである。

広島工大も2倍ぐらいに増えたし、3倍になった私大もある。 家の近くにある近大の大学院の1科目を非常勤で担当しているが、今年の聴講届は17名とか。 今まで多くても10人程度。 去年は5名だったから、3倍増になる。

9月に4日間、集中で講義するけど、資料の準備も去年の3倍必要になる。

投稿者 tadashi : 07:50 | コメント (0)

2010年07月30日

「こより」は風で飛んでしまう

こより(紙縒り)と云っても、若い人に通用するかどうか? 紙を縒って(撚って?)ひも状にしたもので、和紙を綴るのに使う。 今では、七夕飾りの短冊を竹につるすのに使われる程度でないかと思うが、この日本文化の名残りみたいな「こより」を依然使用しているのが、広島工大である。
試験期間に行われる試験には統一用紙があって、これがB4の縦長。 一番上に「こより」を通す穴が2つ開いている。 集めた解答用紙に、短い「こより」を通して担当者に渡す仕組みになっている。

試験監督のとき、たくさん用紙があると、つい「こより」のことは後回しになる。 そして試験終了後、綴じようと「こより」を探すとなかったりする。 初めに封筒に入ってたのは確かめてるから周りを探すが、見つからないこともあった。 エアコンの風で飛ばされ、そのあと蹴飛ばされてどこかに行ってしまったのだろう。

今回は一週早く授業が終了したので、統一試験の枠外で期末試験を実施できた。 「こより」のお世話にならずにすんだのは、「なにより」であった。

投稿者 tadashi : 07:50 | コメント (0)

2010年07月28日

啓蒙書は大切

一昨日は森毅さん死去のニュースもあった。 森さんは教養担当(京大)だったので、啓蒙書をたくさん出している。 大学に入った学生に「ε-δ を教える」のが数学だから、その真意(?)を解説したりしていた。 「ε-δ はメシの種」と数学の先生の本音も云っていたが、ε-δ こそ「離散と連続」の接点である。 しかし、こういう解析的なアプローチには苦手な学生さんが多い。

これよりは、デデキンド流に「離散と連続」の関係を説明したほうが直観的である。 つまり、ε-δ は連続の立場からの表現なので、解析のわかる人にはいいが、そうでない人には意義が理解できないだろう。 まぁ、便宜的になるが、デデキンド流に説明すれば離散の立場からの理解はできるだろう。 普遍的には「コンパクト」という概念なので、もし、数学をきちんと勉強する機会があれば、「コンパクトの概念」の重要性がわかるはず。

最近、物理や電気ではマンガ風の解説書も多い。 量子力学なんかはそれなりにイミがあるだろう。 しかし、昔の啓蒙書よりどこか薄っぺら。 昨今は、コクのある啓蒙書は読んでもらえない。 啓蒙書といえども、10回くらい繰り返し読まないと理解できない。 遠山啓さんの「無限と連続」は文庫版スタイルだけど、名著。 大学入学当初ではよくわからないが、卒業ごろにはわかってくる。

どっちにしても「じっくり読む」のは苦手な学生さんが多い。 how だけでなく why を考えるようにしないと、「新しいこと」に挑戦するのは難しいと思う。

投稿者 tadashi : 08:17 | コメント (0)

2010年07月27日

今年 200本は難しいのでは?

日本人でただ一人MLBで活躍してるイチロー選手だけど、やはり下り坂は否めない。 この場合、打率は大して問題にしないのもアメリカ的。 首位打者は打率1位で別評価してるからだろうけど、10年連続首位打者はまずは存在しないから、200本以上10年連続はあり得る(けれど素晴らしい)。

打数、ヒット数ともに(正の)整数、つまり、カウント可能な数。 これが打率となると、3打数1安打のように小数、つまり、有理数になる。 このへんはまだ「離散数学」の範疇である。 

最近のTVやディスプレイの 16:9 も有理数の範疇で、「黄金比」と云われるが、黄金比そのものではない。 黄金比の式には√ が入ってきて、有理数の範囲を超えてしまう。 16:9 は近似表現にすぎない。 離散の範囲を超えると「連続」の世界に入る。 イチロー選手のめざす10年連続は、数学的には「連続」ではない。

MLBのこのほかの日本人選手は、並か並以下。 ゴジラ松井も、MLBでは「並みの選手」になる。


 

投稿者 tadashi : 11:57 | コメント (0)

2010年07月24日

もう少しのところまで来た

今日は一日、昨日の試験の採点をしていた。 明日の午前中には終わるだろう。 午後出かける予定もあるので、、、

投稿者 tadashi : 18:23 | コメント (0)

2010年07月21日

期末試験

7月も下旬になると「期末試験のシーズン」になる。 金曜日の2コマを受け持ってるが、1つは「設計」なので、「設計レポート」を期末試験の代わりにしている。 だから、先週15回目で終了した(けれど、あと2人未提出)。 結局、期末試験を実施するのは1つだけで、それが離散数学。 あさって7/23に実施される。

そのため、今週は離散数学の話しか書いていない。 しかも、中間試験後のメイン・テーマは「グラフ理論」。 どうしても、グラフ理論の話題になってしまう。

投稿者 tadashi : 12:17 | コメント (0)

2010年07月19日

グラフ理論というといかめしいが

マル○で頂点、頂点どおしを線で結ぶと、グラフは直観点な図で表現できる。 情報の場合は、まずはデータ構造の表現だと思えばいい。 最短路を求める問題の場合は、線に辺(枝)の数値が記入されるから、数値の和が一番小さい経路(パス)が最短路になる。 ホントの長さで図を表現すると地図のようにぐじゃぐじゃになるので、数値が違ってもどれも等距離の辺の図で表現している。 これは難しく云うと「位相同型」という理論を使っているが、直観的に見やすくしてるから、と思ってもらえばいい。

プログラム演習の場合は、この数値はどの辺も1として扱った。 理由は数値を扱うと、どうしてもポインタが必要になり、100人の演習をTAなしでやるのはムリだし、こうなると離散数学でなく、プログラムの授業になってしまう。 そういう理由で辺の数値は1としていたが、期末演習は紙の上での演習なので、DPで解く場合は数値を入れている。 徳山さんのテキストもせっかくダイクストラ法に触れながら、図のグラフでは数値が入っていない。 (これではアルゴリズムの説明には向いていない。)

データ構造だけでなく、プログラム構造もグラフで表現できるが、離散数学ではとりあえず「データ構造」の表現にグラフが利用されている、という理解で十分。 ハフマン木も、頻度の違う記号相互の関係をグラフ表現したものと思えばいい。

投稿者 tadashi : 06:14 | コメント (0)

2010年07月17日

なぜ「動的計画法」というか?

DP、すなわち、Dynamic Programming (動的計画法)は古典的アルゴリズムの代表で、現在でも広く使われている。 最短パス(最短路)を求めるアルゴリズムとして知られるダイクストラ法も、原点はDPなので、DPを理解してもらうために、毎年重要な演習課題の1つとして課している。

ステージごとにベストな途中解をまとめていくので、計算手数は(最悪) n の2乗で抑えられるという「アルゴリズム上の特徴」に、どうしても力点をおく話し方になってしまう。 まぎらわしいのは Dynamic Programming の programming であるが、昔から英語の発音どおりのプログラミングでなく「計画法」という訳語が使われるので、Cプログラミングなどの programming とは区別してもらえると思っている。 「計画法」と訳されるように、これは「アルゴリズム」を意味するからである。

何故「動的計画法」と云うか? 演習では、通常グラフの辺(枝)に数値が与えられるため「静的計画法」のように見てしまうが、この数値は動的に与えられることを前提にしているのである。 「はやぶさ」などロケットを考えてみればいい。 刻々データは変わるので、各ステージで最新のデータを得て、つぎのステージの最適解を求めて、つぎのステージへ行く。 もちろん、つぎのステージでも最新をデータを使う。 こうして、いつも「その時点ではベストな解」を得るアルゴリズムになっている。

「正解を求める方法」に集中すると、背後にある話をしている時間がなくなるので、ここに書いた次第。

投稿者 tadashi : 08:41 | コメント (0)

2010年07月08日

Paris や New York は簡単だけど

何が簡単かというとスペル、Paris はフランス語だけど、そのまま英語になっていて、パリスと読む。 パリス・ヒルトンなんてお騒がせタレントもいる。 しかし、地名の中にはスペルを間違いやすい地名もけっこうある。

面倒な地名の例は、フランスならマルセイユ、アメリカなら(州名だけど)マサチューセッツ、どちらも、Mで始まる。 マルセイユは Marseille だけど、フランス語を知ってても Marceille だったかな?とか、最後に s が必要かな?とか思ってしまう。 

マサチューセッツの問題は、まずはスペルが長い(13字)。 そして、間違いやすいのは子音がダブルところで、2か所もある。 Massachusetts が正解だけど、Massachussets だったかな?と思ってしまう。 90年代にJournal of Real-Time Systems のEditorをしていたときのボスは、(MITではないが)Boston郊外にあるUniversity of Massachusetts の教授だった。 だから、フォーマルな文章ではいつもこのスペルに気をつけていた。

離散数学で、編集距離(レーベンシュタイン距離)をDP(Dynamic Programming)で求める演習課題にMassachusettsを選んだのは、こういう背景がある。

投稿者 tadashi : 07:45 | コメント (0)

2010年06月24日

簡単に「出来る」のに証明が難しいこともある

地図の領域を(隣と同じ色にならないように)塗り分けるには、「4色」あればできる。 昔から「出来ない例はない」というのは周知だったが、証明はできていなかった。 Appel & Haken(1976) は、コンピュータを使って「どんな地図でも塗り分けられること」を示した。 

プログラムの完全性には疑義もあるが、一応「証明できた」というのが定説である。 しかし、数学の証明としては、全然エレガントではない。 もっとエレガントな証明が出来るなら、それは評価されるはずだけど、そういう挑戦は最近流行らないみたいである。

地図の色分けアルゴリズムは「グリーディ」で十分なので、昔から「できるなら、証明はどうでもいい」という人も居る。 それで「色分けられた地図」が作成できるから。

            **********

グラフ理論的にいうと、3色で色分けできる特別な地図もある。 これは「直並列グラフ」というやつで、すべてネストした構造である。 この証明は、演習問題レベルなので、時折学生さんにやってもらったこともある。

ところが、ブリッジ構造になると「4色」必要になる。 こんな簡単なグラフなのに、と思うが、これがブリッジのいいところ。 1970年代はこの手の論文が花盛りだった。 (じつは、いくつか論文も書いたことがある。)

 

投稿者 tadashi : 14:47 | コメント (0)

2010年06月13日

「出来ないこと」を証明するのは難しい

「出来ること」を証明するには、うまくいく方法を1つ示せばいい。 しかし、「出来ないこと」を示すのは、それほど簡単ではない。 下手なやりかたで「出来ない」と云っても、「もっとうまい方法を探せば?」ということになる。 どんなやり方をしても出来ない、という必要がある。 難しい問題は、それが難しいのである。

計算の理論の世界では、問題を解くアルゴリズムに2つの計算時間のタイプがある。 P(決定的多項式時間)とNP(非決定的多項式時間)の2つであるが、長年の課題は「P≠NP問題」を証明するという問題である。 1970年代、計算の理論の研究者のうちの一部はこの証明に躍起だったし、現在でも未解決な難解問題の一つである。

計算の理論にも興味を持っていたが、マイクロプロセッサ誕生の時期でもあり、研究対象のメインはそれに移行していた。 日本にいるときは、「P≠NP問題」は他山の石だったが、外国での研究機会を得たときちょっと色気が出た。 フランスで実験装置を手配するのは面倒だし、理論なら業者に電話をかけたりする手間が要らなかった、という背景もあった。

この問題解決のため、朝から晩まで研究室内をクマみたいに歩き廻った。 「証明できた!」と思って書き始めたら、どうどうめぐりの論法になるのに気づいた。 つまり、ほかの研究者と同じ落とし穴に落ちたのである。 1週間これに没頭した結果であるが、あっさりあきらめて、別の問題解決に切り替えたが、少なくとも「自分は証明できない」ということを示すことはできた。

離散数学の講義で、TSP(巡回セールスマン問題)が出てきたので、ちょっとした思い出話を書いた次第。


投稿者 tadashi : 17:11 | コメント (0)

2010年06月05日

胸突き八丁

「デジタルシステム設計」の第1回提出(チェックのための提出)は6月25日。 こういう問題の得意な人は、今までどおりで大丈夫だけど、苦手な人は「努力に努力を重ねないと」ゴールに到達できない。

得意な人でも、甘くみてると、提出前日は「徹夜」を覚悟しないといけない。

投稿者 tadashi : 05:39 | コメント (0)

2010年06月03日

「グラフ」の話が始まります

グラフと云っても、かつての女子テニスプレイヤー(当時、西独)の話ではないし、GBAでつくる棒グラフとかExcelで描く折線グラフでもない。 正確に云えば、「グラフ理論」におけるグラフ。 ただし、すでに束グラフとして、中間試験にも登場している。

半順序集合が前提にあって、上限(最小上界)と下限(最大下界)をつけると、束になる。 上界と下界(「げかい」でなく「かかい」と読む)は、連続値(実数)の場合に必要な概念。 いくら追っかけてもキリがないので、こう呼ばざるを得ない。 しかし、離散な数、とりわけ有限を対象にする場合は、「最大」と「最小」に置き換えられる。 だから、授業では上界とか下界の話はしていない。

現実のデータ構造のほとんどは「グラフ」で表現できる。 このグラフの上で「アルゴリズム」を考えることが重要であるが、アルゴリズムはほんの少しだけ触れる。 アルゴリズムは離散数学の範囲外だから。

「たかがグラフ」ではすまされない奥深い領域だけど、考えようによっては見やすい話。 「見やすい」という広島弁には、なかなか慣れないけれど。

投稿者 tadashi : 08:20 | コメント (0)

2010年05月23日

中間試験のシーズン

講義も7回とか8回目になると「中間試験」のシーズンになる。 情報工学科の専任の先生は、金曜日の講義の第一週は宮島(オリゼミ)なので一週間遅れる。 しかし、宮島行きのない場合は、最初の週から開始してるので、この5月下旬は中間試験のシーズンになる。

すでに1つ(デジタルシステム設計)は先週(5/21)に終了し、昨日(5/22)は採点をしていた。 採点する側から云えば、万一「私は出来てるはず」という人への反論を揃えるために、けっこう気を使う。 「採点ミス」があってはならないからである。 それと別のイミで気になるのは、試験近くから出て来るには来たけど、さっぱり出来ていない学生さんが居ることである。

3年生のデジタルシステム設計は、「ついて来ない人はダメ」というサバイバルな授業をしてるので、そういう人は居なかった。 しかし、来週(5/28)の2年生の試験では、どうなるかはわからない。

投稿者 tadashi : 16:01 | コメント (0)

2010年05月09日

Back to the drawing board

1週間くらいまえに、「アメリカでは今Fordがよく売れてる」というNHK(もとはABCニュース)で見た表現である。 4年まえは日本車の評判のほうが高かったけど、「初心に帰って」一からすべてをやり直した今、アメ車のほうが評判がよくなったらしい。 大変けっこうな話である。

直訳は「設計図に戻って」である、と云ってたけど「製図板に戻って」のほうがいい。 もっとも、製図板は今は見かけなくなった。 機械系の学生さんもPC-CADあたりで、ディスプレイとにらっめっこしている。 プリンタだけは超デカイのを使っているところが、情報の学生さんとは違う。

デジタルシステム設計でも Back to the drawing board をモットーにして欲しい。

投稿者 tadashi : 02:24 | コメント (0)

2010年05月07日

たかがカルノー

と云いながら、やってる講義「デジタルシステム設計」もある。 金曜日の1コマがこの講義で2コマが「離散数学」、続けて2コマはやや疲れるが、1回ですむので遠距離を出かける身にはいい。

しかし、一夜漬けの利かない講義なので「サバイバルだよ」とも云っている。 もっとも、最初の設計はカルノーで7セグ点火の「定番の問題」。 5人はその場でやってくれたが、2週間経過してやっと30人ほど。

まだまだ「序の口」です!

投稿者 tadashi : 18:06 | コメント (0)

2010年04月25日

recursion vs incursion

ベルギー(リエージュ大学)のDubois先生の話は incursion の先の hyper incursion にまで行ってしまう。 未来予測のための数学モデルの話であるが、そういう視点から見ると、recursion(再帰)は古典的な数学モデルになる。

離散数学は「コンピュータのための数学」と位置づけて、PC演習を入れるようにしているが、プログラミングの授業ではないので、PC演習は30分以内にしないとまずい。 そういう制約もあって、Cプログラムは再帰プログラムを中心にしている。

リエージュの国際会議は「recursion vs incursion」の議論ですむが、ベルギーという国家となると「オランダ vs フランス」という対立になる。 この対立については過去に何回か書いてるので省略するが、つい数日まえにもベルギーの首相がこの対立で辞任してしまった。 

ベルギーはややこしい国である。

     ********

shellのプログラムをTeblogに載せた理由は、「renandiにたくさん載せるとややこしくなる」という理由と、もう1つは、エラーが出てしまう、という理由。 CプログラムはOKだけど、shellの場合、最初にdirectoryを書いてるのがまずいみたいである。 このへん管理者(か提供先のUnisys)に聞いてみないとわからないが、renandiにあえて載せる必要もないだろう。

投稿者 tadashi : 05:36 | コメント (0)

2010年04月24日

shellプログラム(階乗関数)

Download file

  〜余裕のある人向けのオプション〜

投稿者 tadashi : 07:24 | コメント (0)

再起してほしい

昨日の離散数学、ちょうど再帰式の出てくるところなので、階乗(!)関数のプログラムを書いてもらった。 1*2*・・・*n をループで処理するプログラムを与えて、これを再帰式 f(1)=1, f(n)=n*f(n-1) に書き換えるもの。 再帰(リカージョン)の第一歩だけど、「わかりません」という学生さんは毎年1割くらいいる。 演習結果を見ると、今年も同程度だった。

ループとリカージョンの相互変換は、1970年代にすでに「理論的には可能」が証明されている。 しかし、現実的にはそれぞれスマートな表現が要求されるため、複雑な問題では頭を痛める場合も多い。 離散数学の学生さんの場合は、「時間内にCプログラムを書く」という環境なので、30分程度で書ける短い問題にしている。

QuickSortを理解するのは大変だと思うけど、離散数学では簡単な問題ばかりなので、早く再起(再帰)してほしい。

投稿者 tadashi : 05:55 | コメント (0)

2010年04月20日

逆は必ずしも真ならず

「AならばB」が真であるとき、「BならばA」は真ではない。 命題が真であるとき、逆命題は真ではない。 この「真ではない」というイミは「必ずしも成立しない」というイミであるため、多くの場合は「BならばA」も成立することが多い。 「1円アルミ貨は1円である」が真のとき、逆命題の「1円なら・・・」は他にもあるから「1円は1円アルミ貨である」は真ではない。 「逆は必ずしも真ならず」という意味だけど、論理数学では「真でない」あるいは「偽である」と決めつけてしまう。

ここを出発点にしないと「対偶は真なり」も成立しないし、「背理法」という証明手段も使えない。 しかし、現実の社会はこういう堅い論理で動いてはいないので、にわかに信じられないという人もいる。 離散数学における「論理数学」は15回中の1回だけなので、「論理数学ではこうですよ」という以外にない。

先週の講義のあとの演習結果を見たら、100人中4人はまだ信じられなかったみたい。 4%だから仕方ないかな、、、

投稿者 tadashi : 05:01 | コメント (0)

2010年04月15日

離散vs連続

「離散数学」を始めるまえに、これまでの数学との違いを簡単に説明したpptファイルです。
離散は途切れ途切れの数ですから、連続な数である実数とは違います。 離散な数は順番にカウントできる数(「可算な数」という)ですが、実数は可算な数ではありません。 この証明には「背理法」(結論を否定して矛盾を導く方法)を用います。 

コンピュータ内部の数は「離散」ですから、「実数」を表現するために「近似」を用います。
数学の世界では、離散な数1づつに「近傍」という広げた範囲をつくり、連続のように見せかけます。 これを「コンパクト化」と云います。 数学的には「コンパクト」の概念が「デジタルとアナログ」を結ぶ基本です。

Download file

投稿者 tadashi : 11:21 | コメント (0)

2010年04月09日

金曜は非常勤で勤務の日

2010年度も広島工大(非常勤)で講義をしますが、
今日(4/9)は大学のLMS(Renandi)に手違いがありました。
学生さんのほうが「資料のダウンロード不可」だったため、
急遽Teblogをファイル転送のために使用しました(が、すべて削除ずみ)。

投稿者 tadashi : 14:57 | コメント (0)

2010年04月04日

教育について2

学生さんの授業に対する姿勢として、(1)好きな分野だから勉強しよう、というのが最適だけど、(2)好きではないけど勉強しよう、なら十分である。 「勉強しよう」という姿勢があれば、教えるほうとしては十分やりがいがある。 

問題は、(3)好きでないし勉強する気もない、というタイプである。 初めから「勉強したくない」のではないかも知れない。 「わからない」から「勉強したくても勉強できない」というのもいる。 「難しすぎる」のである。 まぁ、こういう授業科目をもった先生は大変であるが、授業科目として設定したら仕方ない。 こういう科目は基礎科目に多い。

教員は、専門基礎科目ぐらいまでは、どんな科目でも担当できないといけない。 とくに必修科目とするなら、「教員にも必修」でないとオカシイ。 自分がわからない科目をひとに勉強しなさい、というのはオカシイからである。 

便宜的は解決法は「すべて選択科目にする」しかないだろう。

投稿者 tadashi : 00:47 | コメント (1)

2010年04月02日

教育について1

5年間長距離通勤が出来たもっとも大きい要因は、「教育好き」だから、と格好いい表現をしてしまった。 もう少し正確な表現をすると、「いろんな目線から教育をするよう試みる」ということに大いに関心を持つようになり、それを実践したいという気持ちが大きくなった。

これは1995年ごろから、前大学ですでにその兆候はあった。 コンピュータの授業を2,3回したところで、ある学生さんからメールが来た。 内容は「さっぱりわかりません。」というものだった。 いわく、「マイコンとは?」とか「メモリとは?」だった。 メールが普及し始めた時期だったけど、それぞれ数行で回答をして「それでもよくわからないなら、直接質問しなさい。」とも書いた。

しかしそれは、「次回から出席しなくなった」という残念な結果だった。 前大学には5課程あって、その学生にとっては選択の授業だったので、「もうやめた」と解釈できたが、「いままでどおりに授業はできない」ということを考える第一歩だった。

投稿者 tadashi : 03:07 | コメント (0)

2010年03月22日

消えたHP(Koblog)

大学で教育的見地からたててたKoblogが3/11にあっけなく消えた。
電子のサーバーが新しくできたので、「古いほうのサーバーは年度末でおしまいです。」という話は去年の11月ごろ聞いていた。 「新しいサーバーへどうぞ」とも云われたけど、年度末終了で十分だと思ってた。 ところが、3/11に電子の建物のネットワーク変更があり、古いサーバーがオフになってしまったのである。

Koblogは2年でディスククラッシュ、再立ち上げして2年半、一応教育上の目的は果たした。 年度末終了として、卒研生向けと思って時々は書いてたけど、予定より20日ほど早く終焉したことになる。 

再立ち上げ時の残骸は、http://www.eleph.it-hiroshima.ac.jp/ae/ にありますが、、、

投稿者 tadashi : 13:41 | コメント (0)

2010年03月05日

ジムノペディが流れていたアルパーク

午後8時の閉館時に流れていたメロディがエリック・サティのジムノペディ、ピアノの単音が主体のメロディなのですぐにわかった。 なんでアルパークに行ったか、というと研究室の学生さんの「追い出しパーティ」のため。 例年は五日市駅前の笑笑だったけど、要望にこたえて場所を変えてみた。

もっとも、この場所をすすめて予約してくれてた肝心のゼミ長G君は、残念ながら風邪で欠席だった。

投稿者 tadashi : 22:07 | コメント (0)

2010年02月21日

最後のツメが甘かったかな

卒論の締切は2月末というのが学科の決まりだった。 しかし、研究室では早く出すようにさせたので、先週末で終了した。 少なくとも去年までの電子と同じように、紙でファイルをつくらせた。 「これで終わり」と学生さんも私もそう思っていた。

ところが、今年初めての情報工学科では、「PDF提出を最終版とする」旨のメールが先週金曜日の夕方届いた。 PDFは2ページの概要で終わり、と思っていたのが甘かったみたい。 来週学生さんに再度PDF作成をつくらせてもいいけど、Wordファイルは出させてたので、まぁいいか、と思って昨日情報10人分の卒論をPDFに変換した。 

もっとも、卒論のファイルを2分割しているのと、ひどいのは3分割しているのもいた。 附録を分割ファイルにしてるのは許せるけど、表紙を別にしているのはツメが甘い、としかいいようがないが、提出したファイルのこちらのチェックが甘かった、という反省もしている。

投稿者 tadashi : 19:32 | コメント (0)

2010年02月17日

今日は修論の発表会

ちょうど1週間まえは卒論発表会だった。 学部の学生さんは一息ついてるけど、大学院の学生さんも今日が終われば楽になるだろう。

投稿者 tadashi : 07:36 | コメント (0)

2010年02月10日

なんとか卒研発表会は終了

情報も電子も同じ今日2月10日だった。 情報10人、電子1人の計11人。 去年の5人と比べると倍。 少し疲れたけど、終わってよかった。

だけど、まだ山が残ってる人もいるし、、、

投稿者 tadashi : 20:12 | コメント (0)

2010年01月22日

限界を教える

「甘い教育」が氾濫しているが、現大学もそう。 授業料が高いせいもあって、なんとか単位を与えよう、という空気がつよい。 それ自体は悪くないけど、下手すると「不公平だ!」という学生も出るだろう。 だから匙加減が難しい。 

ここ数日、そういうことを感じさせる学生さんに出くわしている。 昨日は見えすいた言い訳をしに来たA君、今日は真偽不明な言い訳に来たB君。 「客観的になにか示してよ」と云っておいた。

「物事には限界がある!」という教育の必要性を痛感している。

投稿者 tadashi : 20:26 | コメント (0)

2009年12月25日

年末なりに多忙

昨日1日は学生実験の補講で、今日は研究室の学生さんの発表会と大掃除。 なんとかすんだので、明日は残った仕事を片付けるつもり。 

そう云えば、昨日の補講対象は5人だったのに、来たのは3人。 あとの2人はどうするつもりなんだろう。 救いの手を出してるの「甘えている」としか云いようがない。

ところで、Koblogに中国語の書き込みあったので、即座に削除した。

投稿者 tadashi : 19:45 | コメント (0)

2009年10月29日

気のゆるみが事故になる

どこにでもある話だけど、学生実験での事故の話。 100人ほどの学生さん全員にクロス開発ツールもつくらせている。 問題はスーパーユーザでコピーコマンドを使うところで、書いたとおりにやってくれればいいのに、ミスってしまう学生さんがいる。 そのミスり方が悪くて、x86のgccの一部破損(?)をしてしまう。 すぐ治る破損はその場で修復するが、時間のかかる破損もある。 なんせ一度に30人ほど面倒をみているので、こういう破損事故の場合は、バックアップをM先生にお願いしている。

こういう事故が、最初の2007年には3件起こった。 これで警戒して「慎重にやるように」と注意した昨年(2008年)は、すぐ治る軽微な事故はあったけど、大事故はなかった。 それで安心したわけではなかったけど、今年はまた1件起こってしまった。

当初、100人もいれば、うまく行かない学生さんが何割か居るだろう、と予想はしていた。 そのことを考慮して5人に1台づつ予備のPCも用意した。 ただノートPCを全員持参してくるので、できるだけ自分のPCで出来るように頑張らせることにした。 だから、「事故の起こること」も想定内の作業ではある。

今年はインストール・マニュアルもカラー印刷にして渡したけど、もう一つ注意喚起をしないといけない。 あと3グループ残っているが、無事故であることを祈りたい。

投稿者 tadashi : 05:34 | コメント (0)

2009年10月23日

3年目ともなると

情報工学科が出来てから4年目に入ったけど、授業担当は2年生からなので、3回目の講義をしている。 ちょうど今日で後期の必修の講義が5回経過したので、出欠調査をまとめてみた。 

その結果、1年目、2年目と比べて非常に悪い結果が出た。 出席状況のよくない人の割合が、一挙に3.5倍跳ね上がってしまったのである。 こちらは3年目なので、前2回より改善して「わかりよくしよう」としているのに、来てくれないと話にならない。

来週月曜日に掲示をして、反応をみることにする。

投稿者 tadashi : 18:50 | コメント (0)

2009年09月30日

綱渡り?

後期も始まった。 講義にはとくに問題はないが、学生実験はやや気がかりである。 伝送コードの抜き差しや電源スイッチのオン/オフなど、3年目に入るからである。 去年あたりでも少しガタのきていたようなものもある。 うまくやればまだ使えるのだけど、こういう「モノの扱い方」を知らない学生も多い。 いずれにせよ、何とか乗り切るようにしないといけない。

もっとも、車もほぼ11万キロになったし、体もこれから寒くなると神経痛(?)も出る。 こっちも、何とか乗り切るようにしないといけない。

投稿者 tadashi : 07:29 | コメント (0)

2009年07月12日

初めからわかりません

昨日締め切りのレポートの課題。 前日に来た4人組。 「どこがわかりませんか?」と聞くと「初めからわかりません」、まさしく「開いた口が閉まらない」という表現がピッタリ。 いくつかのやりとりのあと、「では、もう1度教科書、資料(pptファイル)をよく読んでから1時間後に来なさい」といったけど、誰も来なかった。

意欲のない人にはムリ、と始から宣言している授業。 ほかの授業は「知識のテスト」をしてるので、前日の丸暗記でもいいように配慮(?)している。 それがホントの授業ではない、というフラストレーションもあるし、設計目的の選択科目なのでマジにやらないと単位を出さないようにしている。

ちゃんとやる人は徹夜してでも、昨日(土曜日)の朝レポートを持って来ている。

投稿者 tadashi : 08:25 | コメント (0)

2009年07月10日

初年次教育

数年来「初年次教育」を競って導入する私大が増えた。 「それを誇るのはどうか?」という正論はあるが、多数はやむなし、でとうとう来年度から始まることになった。 もっとも名前を変えただけ、の部分もあるので、半分くらいが新しい。 

文科省の役人に近い先生はいろいろ考えるようで、「リメディアル教育」というのもある(というのを先日知った)。 大体、「教育」という名のつくものは、もともと胡散臭いと思ってるけど、立場上仕方なくいろんなものを調べてはいる。

自然科学から範囲を広げて、社会科学へ目を向けると、世の中「胡散臭いもの」ばかり。 最近の話題で云えば、エコポイント。 これはエセ(似非)ポイントでしかない。 こういうものを初年次教育でとりあげ、先生方の不見識を話題にするのも一案ではないか、と思っている。

「役人の悪知恵」というテーマでもいい。

投稿者 tadashi : 07:22 | コメント (0)

2009年06月30日

付け払い

先週休講した分の付けを、今週払わないといけない。 2コマが正規の講義、午後からの3コマを補講とした。 ところが、3コマ、4コマも選択だけど時間割にはほかの授業があった。

そのため、3コマ駄目な人は4コマ、4コマ駄目な人は5コマとするつもり。 1日中講義の日になって、最後は6時すぎまで。 まるで集中講義である。

本来火曜日は会議の日だけど、第5火曜日なので、ここに「付け払い」を突っ込んだため。

投稿者 tadashi : 07:53 | コメント (0)

2009年06月29日

調子が上がらない?

朝9時に約束した学生さんが来たのは、なんと12時すぎ。 いろいろ準備して待ってたけど、朝起きれなかったとか。 今後どうなることか、、、

こちらは期末試験に備えて、気をつかってあげてるけど、その気になれない学生さんも居るのが現実。

そう云えば、4年生のミーティングで怒ってしまった。 こっちは就職しようと云う気概が見れないからで、「それじゃ会社はつとまらない!」と云ってしまった。

投稿者 tadashi : 18:54 | コメント (0)

2009年06月13日

ホワイトボックス

ブラックボックスの対義語だけど、コンピュータ関係ではあちこちに出てくる。 学生さんが考えているコンピュータのハードなんて「ハードさ」は知れている。 MOSトランジスタの動作原理を、フェルミレベルから解きほぐすと「ハードかな」と思う。 電子物理のないのは本当はハードではない。

うちの大学の情報系には「情報工学科」と「知的システム工学科」があり、この2つを区別するとき、情報工学科はハードも教える点が違う、という表現も使う。 しかし、(私が兼任している)電子情報のほうが、本当のイミでのハードを教えている。

正確には、コンピュータを教えるとき、知的システム工学科ではコンピュータをブラックボックス的に教えるのに対し、情報工学科ではホワイトボックス的に教えている。 もっと正確に云うと、教えようとしている。

それにしても、コンピュータの中味を知らない学生さんの多いのにはガッカリする。


         **************


コメントが1つあります(1行削除しています)。


投稿者 tadashi : 05:15 | コメント (1)

2009年06月05日

教室で爪を切るわけには

先週は中間試験だったので、2週間ぶりにノートPCを立ち上げ、つぎの講義の準備をした。 シャットダウンのときに、例によって勝手に更新モードに入ってしまった。 仕方がないので、爪を切りながら待つことにした。 ところが、爪を切り終わっても Kuso Vista 様はまだ終了していなかった。

教室でこういう事態になっても、爪を切るわけには行かないので困るのである。

投稿者 tadashi : 08:29 | コメント (0)

2009年06月02日

中間試験のシーズン

先週金曜日に1つと今日これから1つ中間試験がある。 先週のは100人を超えたので、週末は採点に追われてた。 昨日発表したのでチラホラ結果を見に来ている。
ちょうど2005年に現大学に来た年に「個人情報保護法案」が施行された。 それに合わせて、「試験結果を掲示していいか?」をyes/noで書かせている。 といっても、答案の名前の下に○をつけさせるだけであるが、、、

no の数が年によって微妙に違う。 初めはやや多目だけど、3年生にもなるとぐっと減る。 隠しても大したことはない、と思うのだろう。 もっとも、番号と成績だけで氏名は出していない。 どうも氏名が出るのはイヤな人が多いようだ。 それと掲示場所が自室のまえなので、第3者の目にはふれない。 今回のは2年生対象だけど、102人中3人だけが no だった。

今朝来る途中で10万キロを超えてしまった。

投稿者 tadashi : 07:16 | コメント (0)

2009年05月14日

特権放棄?

学生のうちは授業料を払ってるから、アドバンテージは学生さんのほうにある。 だから、その特権を活かせばいい。 少なくとも、3年生まではそうであろう。 教員のアドバンテージは、唯一、「単位を出すか出さない」ということだけ。 だけど、この点で「弱み」のある学生さんもけっこういる。 割り切ってしまえば、こういう力関係になり、鞍部点が存在するゲーム理論として解析できる。

しかし、こんなことは考えないで、「興味が沸くと一生懸命努力する」というのが、学生時代の特権ではないか。 最近駐車場が変わり環境デザイン学科の横を通るけど、朝7時まえなのに電気がついたまま。 中にごく少数だけど学生さんが居て、製図をしてるみたい。 毎日そういう状況を目にしている。 締め切りがあってやむを得ずやってるのか、どうかはわからないが、、、

もちろん、部活でもいいしなんでもいいから、学生さんは熱中時代(?)を過ごさないとつまらない、と思うが、どうもそうでない学生さんが多いような気がしてならない。

投稿者 tadashi : 00:31 | コメント (0)

2009年04月28日

携帯使えますか?

不躾なことを聞いてきた奴がいた。 今月10日に宮島へ行ったときの1年生A君の質問だった。 「使えるけど、使わない」と答えた。 「使えるけど」いうのは強がりかも知れない。 文字盤の大きい年寄り専用機でも持ってると面白い、と思ったかも知れない。

まぁ、去年機種変更後すぐにワンセグを見たりもしたけど、ふだんは使わない。 というか、大学に来ても机の上に置きっぱなしで携帯しない。 携帯ではなく「不携帯」である。 必要なら「卓上電話にかけて」と云ってるし、自分から携帯でかけるのはめったにない。 ポータルサイトを見る興味もないので、これも最初に確かめただけ。 メールはタダトモだけで、かろうじて片手で打っている。

この情報氾濫時代に使える情報はごくわずか。 必要ならPCを使えばいい。
人の情報をあてにするより、「自分から情報発信しなさい」と云っている。


投稿者 tadashi : 07:32 | コメント (0)

2009年04月26日

閉店ガラガラ

一発ギャグみたいだけど、閉店は一時的で開店休業というべき。 なんのことか、というとオプションで毎年開いている「基本情報セミナー」と「English Hour」という2つのセミナー。 ぐっと厳しくなった就活のため、めぼしい学生さんもそれどころでない状態。 そのため1ヶ月ぐらいの延期を余儀なくされている。

まぁ、基本情報も受かる人は、少々延期してスタートしても大丈夫だろう。

投稿者 tadashi : 06:14 | コメント (0)

2009年04月23日

理解してたら

「応用」も思いつくはず、だけど書いてることを鵜呑みにしてるだけでは無理。 逆に云うと、原理よりまず応用例を考えてみたほうがいい。 原理は、多くの応用例から導かれたものだから。 原理、すなわち、モデルをつくる思考練習をやってないから、つい書かれたものを鵜呑み(丸暗記?)して、わかったつもりになっている。 まぁ、卒研指導の難しさ、で毎年感じてることを書いただけ。

「応用例」は過去の卒論に書いてるから、「自分で考えて!」というのは自然だと思ってるが、今年はどうも勝手が違う。 「プログラムをつくれ」に変更したほうがいいような気もしてきた。

「SSDにはデフラグ不要」というより「消耗するからやめとけ」という時代になったが、原理まで説明しないといけない?

投稿者 tadashi : 06:25 | コメント (0)

2009年04月21日

速読術

「10分で本が読める方法」なんて宣伝を見ると、アホか!と思う。 推理小説のように「犯人当て」ならシンタックス・パージングをすればいいので、それだけの話。 「あらすじ」に最後が書いてないから、それを当てるクイズでしかない。 

「書き手の考えていること」を理解するのは難しいが、これこそが究極の目的である。 しょうもない書き手のものは読むに値しない。 学生さんの論文(卒論、修士論文、博士論文)、、、となると差しさわりもあるのでカットするが、本屋には沢山の本がある。 興味のある分野に限っても、手に取るに値しない本が多い。 題名と著者名で中身の見当がつくことが多い。 となると、「0分で本が読める」ということになる。

学生さんの場合、「10分で論文が読める」でなく、じっくり読んで欲しい。


投稿者 tadashi : 07:23 | コメント (0)

2009年04月17日

視点の違い

今年の就職戦線は、やはり一転して厳しくなった。 だけど、学生さんに去年までの実感があるわけではないし、急に成長するわけには行かない。 院志望の割合は少ないので、苦労するだろう。 面接でも「相手が何を求めているか」が読めていない。 コミュニケーション力以前の問題で、話が続かない。 この点では、電子と情報の違いを感じてしまう。

「相手が読めない」という点は、先生でも同じ。 いろんな書類が氾濫しているが、要求にピッタリのものは少ない。 先生も苦労せざるを得なくなっている。

投稿者 tadashi : 07:15 | コメント (0)

2009年04月04日

入学式

今日土曜日が本学の入学式である。 新入生は今日から稼働開始となる。 在校生の場合、来週火曜日がガイダンスになるから、それまでは春休みと思っているらしい。 研究生の学生さんは昨日(4/3)を召集日としてたが、11名中3名の欠席者が出た。 どういうつもりか?は聞いてみないとわからないが、「来年社会人になろう」という気概に欠けると云わざるを得ない。

今年から研究室の学生さんが、電子から情報に変わった。 卒研そのものへの姿勢は今のところ違いはないように見えるが、就職活動についてはかなり違う。 電子は歴史があり、それなりにすんなりと製造業へ行く。 今年は苦戦するだろうけど、方向づけはハッキリしている。 それに比べ、多角的(?)と云えば聞こえはいいが、情報の学生さんの場合、どうも腰の座りがよくない。 当然、文系の人とバッティングもするし、非常に困難な場合もある。

来週は少し厳しいことを云わないといけない。

投稿者 tadashi : 07:20 | コメント (0)

2009年03月31日

やはりゼロは気にかかる

日中は春らしいけど、朝晩は冷えるし内陸部に住んでるから、朝は気温がマイナスにもなる。 先日空港から県道59号線に入ったところにある河内町の温度表示が、-0℃、つまり、0のまえにマイナスがついていた。 -0,2℃ぐらいの気温が四捨五入のためについたマイナスだと思うが、数学的には気になるのである。

いったん整数値になってしまうと、0(ゼロ)はあっても 0 のまえに+や - がつくことはない。 もし、+0,2 ℃なら 0℃となり、+ は省略されるだろう。 それは数学的には自然である。

もっとも℃がついた時点で、数学の世界から、温度感覚に世界の話になる。 だから、別になんの問題もない話と云うべきであるが。

投稿者 tadashi : 07:22 | コメント (0)

2009年03月25日

年中行事の1つ

年度末になると成績不振者には3者面談をするという業務もある。 初めのうちは「高校みたいなことまでしなくてもよいのでは?」という感が強かったが、続けているうちに慣れてしまった。 確かに1,2年のうちに退学か続行か、という迷いを少しでも続行に向ける効果はある。 が、3,4年になるとあっさり方向転換したほうが本人のためにいいのだけど、日本の卒業率向上のために努力しているのである。

かたや大学院進学の割合が少ないのが、工科系大学としてお恥ずかしい。 一流の私立工科系大学なら、早慶の3割はムリとしても、2割は進学しないといけない。 ところが、この課題はとてつもなく大きいのが現大学である。

「教育重視」とは、学部だけでなく「大学院の教育重視」でないと大学の発展はないのだが、、、

投稿者 tadashi : 08:03 | コメント (0)

2009年03月22日

卒業式

昨日3/21(土)が卒業式だった。 卒業生もそうだけど、スケジュールがいろいろ入り組んでた。 と云っても、あちこちで挨拶をするだけなので、適当にやっていた。

本当は「これからが大変」なのだけど、月並みな言葉で云えば「切磋琢磨しよう」と云うことになる。 だけど切磋琢磨ではピンと来ないだろうから、激励のイミを込めると「ゲンキガアレバ・ナンデモデキル」のほうが分かりいい。 もっぱら、最近はアントキノ猪木さんのを借用している。

今日は骨休めをすることにしよう。

投稿者 tadashi : 05:31 | コメント (0)

2009年03月17日

猫も杓子も

スパゲッティ、うどん、そばなどNoodleはけっこう好きなほうだけど、Moodleには腰が引けてしまう。 RenandiなるLMS(学習管理システム)を情報系2学科で使い始めたのが2年前。 まぁほどほどに使うコツは会得したが、それ以上に使う気はしない。 何故かというと教育に管理(Manegement)は本来不要だから。 また、学生さんを管理するのと同時に、教員を管理しているのに気付かないといけない。

こういうものを進めたいのは「管理者」の発想で、イヤなものを無理やり働かせるのと似ている。 LMSを受け入れるのは、大学が幼稚園化しているからである。 Moodleではイヤに三重大学という字が目に入るが、ご苦労さんなこと。 しかも、LMS万歳という連中が多すぎる。 まだ、表だっての反論はないが、作用、反作用という力学の原理は当然働くはず。 「LMS反対連盟」が出来てもおかしくない。

今日はそのMoodleがらみのFDの日だけど、別のお仕事の処理に専念する。

投稿者 tadashi : 07:06 | コメント (0)

2009年03月14日

相違は当然かも

年齢も昔は「数え年」で1歳から始まった。 今や西洋風に最初は0歳であり、1年経たないと1歳には成れない。 これは数直線上でものを見ている。 時間の勘定の仕方と同じであり、コンピュータの世界と合い通じている。 0から始まるのは結局裏に「連続の数」があり、そのサンプル点として0,1,2,・・・があるのだろう。

昨日コンピュータ屋は「数は0から始まる」と書いたのに、このTeblogのカテゴリー番号は1から始めているのに気づいた。 0からに変更してもいいのだけど、ここはやっぱり1からのほうが自然。

何故1からのほうが自然か、と云うと「離散の数」としてものを見ている。 集合の要素を勘定しているから、1,2,3,・・・となる。 この場合、0 は「空」を意味すると考えればいい。 0個と云うのは「なんにもない」場合を意味するから。 世の中の人も「自然さ」を尊んでいるし、それに合わせたほうがいい。

「離散と連続」という話になると、ブログに書き切れなくなる。


投稿者 tadashi : 06:07 | コメント (0)

2009年03月13日

ゼロは悩ましい

「奇数パリティの反転回路はどれか?」という問題を「0個又は偶数個の1が入力されたとき」という書き出しの基本情報の問題が昨秋出た。 せめて偶数個(0個を含む)と書いて欲しかった。 mod2という表現をすればなんの問題もないが、偶数と書くと「0は偶数でない(もちろん奇数でもない)」という「狭いイミでの偶数」を主張するヤツが居る。

世間の奴らがそういうのは許せるが、コンピュータを専門とする人は「偶数とはmod2がゼロになる数」としないといけない。 前大学でも「0は偶数でない」と書いてる本があります、という学生が居た。 素人みたいなことを云っちゃいけない。 もっとも、世間の人の目に触れる機会があるなら、「0又は偶数」という表現のほうが無難である(と勤務する大学の数学の先生もそうおっしゃってられた)。 基本情報の問題の書き方も仕方ない。

コンピュータの世界では、「数は0から始まる」のは常識である。 しかし、世間では1から始まるほうが自然。 だから、2000年は20世紀で、「21世紀は2001年から」というクイズ問題に使われることになる。 

ゼロは加法群の単位元なんていうシンタクティックな話はすっきりしているが、人間社会に入るとゼロの扱いはややこしい。

投稿者 tadashi : 18:51 | コメント (0)

2009年03月12日

昨日はダメな日だった

1つはネットに載せる仕事。 なんせ情報に移っても建物の関係もあり、電子のサーバーのお世話になっている。 メモリサイズを気にしてることと、教育用のブログ(Koblog)のファイルには1メガというサイズ制限をつけている。 そこでいつもは勘でファイル分割して1メガ以内に収めているが、昨日はその「勘」が悪くてホンの少しオーバーする。 いろいろやってみたけど、「帯に短し襷に長し」で気に入ったサイズ分割ができなかった。 単純な分割でなく、分割のたびにセリフ(表現)も変えるための手間がかかる。

もう1つはWindows XP Embedded。 某社の組み込みPCが到着したので使ってみたけど、LAN端子の設定がうまく行かなかった。 「Embeddedですが同じですよ」という言葉は「ほぼ同じです」、つまり、「少し違うところがあります」というほうが正確だろう。 セルフ開発型としてはいいが、IOが不足してるので、工夫が必要。

今日はなんとか解決できるだろう。

投稿者 tadashi : 07:47 | コメント (0)

2009年03月07日

中教審(答申)に異議あり

昨年の中教審(答申)に「学士課程教育の構築に向けて」というのがあるので、目を通した。 なんせ毎日研究科長室にはいろんなものが運ばれてくる。 長と名がつくと「判押し」という仕事は仕方ない。 一目で判押しをしないと時間がもったいないが、時には少し読もうかという書類もある。 「中教審はムダ」というのが持論であるので、目にとまったのである。

案の定、都合のいい議論を展開している。 大学などへの進学率は過多という見方もあるが、そんなことはない。 OECD先進国の統計によると、日本の進学率はまだ低いほうである。 だから、「もっと進学率を上げる」という前提から始まっている。

フランスの例をあげると、高校卒業試験に合格すると、大学進学の資格が得られる。 100%と云わないまでも、大学進学しようと思えばできる。 (日本の国立大学も昔はそうだったが)学費は驚くほど安いから、家庭のために働かないといけないという事情がなければ、大学進学しようと思えばできる。 そういう意味では一時的な進学率は日本より高くなる。

「しかし」である。 1,2年でほとんどやめて行き、最後卒業するのは25%程度になる。 別に「学士力向上」なんて云わなくても、「学士力のある学生さんだけが残る」という仕組みが完成している。

つまり、進学率なんてどうでもいい。 「卒業率」が異常に高いのが問題なのである!


投稿者 tadashi : 06:53 | コメント (0)

2009年03月06日

ホッとした!

研究室の5人の卒業と9人の3年から4年への昇格(?)が無事決まった。
去年の教授会では、心配してた卒業はなんとか全員無事だったけど、4年への昇格で1人引っかかった。 「甘いから」と云う以外はないが、当人はがっくりしていた。 今年はその点で「めでたい」のである。

来年もめでたくあって欲しい。 また「笑笑」で会いたいから。

投稿者 tadashi : 21:12 | コメント (0)

2009年02月28日

店長のお仕事

ネカフェの店長みたいなお仕事も年度末には必要になる。 去年までとの違いは、来年度からの卒研生はほとんど情報工学科になり、全員個人のPCを持っている。 10台あるディストップとあわせると学生さんの部屋のPCは全部で20台になる。 2箇所にハブを入れたり、電源のタップを入れたりしてとにかく間に合わせた。 もともとPC端子のある情報の建物と違うので、くもの巣状態になってしまった。

1人あたり2台PCが使えるようにしたけれど、有効利用されるのはほんの数人なのは確実。 1台でも持て余し気味なのもいるから、自分のPCは持参しなくなる可能性は大きい。 沢山使いたい人には、もう1つの部屋にごろごろしてるのを使えばいいようにもしている。

プログラム作成の時間より、ネットサーフィンの時間の多い学生さんにどう対応するかは永遠の課題である。

投稿者 tadashi : 05:14 | コメント (0)

2009年02月22日

年度末作業も開始

昨日の土曜日Fedoraのバージョンアップをしていた。 と云っても最新バージョンではない。 現1年生が4月から2年生になるので、それに合わせて去年のバージョンにあわせただけ。 なんせ授業は2年生からなので毎年こうなっている。

Core8にアップだけど、研究室のディスクトップではすでに2つほど昨秋にやっている。 ノートPCでは、すでに去年の春担当の教員からのトラブル報告がメーリングリストで流されていた。 講義用のノートPCでやはり同じ症状が出た。 応急手当も書いてたので、やってみたけど、まだ不満足。 

授業や実験ではいろんなバージョンが出てくる。 昨秋の授業ではCore9の学生さんもいて、「自分のではこうなるんですが、、」と云ってくる。 まぁ、アドリブで対応可能な範囲であったが、事前にチェックするに越したことはない。 こういう作業は年度末にやっておいたほうがいい。

もっとも、学内のセンターのPCのLinuxは(デュアルブートだけど)Ubuntuになるとか。 なんでも興味はあるので試してみようか、と思ったら、経験のある学生さんいわく「使い難いですよ」。

ヒマではないからヤメとこか、、、、

       **************

コメントが1つあります。


投稿者 tadashi : 05:24 | コメント (1)

2009年02月18日

修論発表会

朝9時から開始される。 去年までは電子工学専攻だったけど、今年度から情報システム科学専攻に移ったばかり。 つまり、情報の修論を初めて聴くことになる。

場所は情報のほうの建物だから、中休みで抜け出して学生実験室の後片付けでもしよう。

投稿者 tadashi : 07:34 | コメント (0)

2009年02月04日

レポートが遅れて何が悪い?

最近の学生さんも大学生だから善悪の判断はつく。 しかし、「盗み」の悪いことは知ってても、レポートのコピーには「盗み」の意識はない。 「著作権」の感覚のある学生さんには、改編をしてウイキペディアの丸写しがバレないようにして欲しい。 しかし、実際はそういう技術に長けていない学生さんがほとんでで、フォントまでそのままでバレバレになる。 輪をかけて悪いのは、そういう出来損ないの考察をデッドコピーする奴である。

もっとも、これは一昨日机をたたいた理由ではない。 第一まだレポートの提出もしていない学生さんだから。 テキスト紛失など話のいきがかりから、「反省文を書く」というところまで行ってしまったので、別室で書いてもらうことにした。 しかし、20分ほど経って行ってみたら、1文字も書けていない。 「文章を書くのが苦手です」という言い訳は、レポートを書いていない理由の1つでもあった。

しかし、ほんとの理由はそうではない。 レポートの遅延自体は何も悪いとは思っていない。 単位が出ないなら、それで代償を払ったことになる。 そこで、「XXまでにレポートを出します」という誓約書(?)に切り替えた。 自信がない、とかつぶやきながら、渋々書いてくれた。

さて、本当に約束どおり持参してくれるか、どうか、、、、、


投稿者 tadashi : 08:04 | コメント (0)

2009年02月03日

何年かぶりで

昨日、机をたたいてしまった。 前大学ではよく机をたたいていたが、現大学では自重(?)していた。
学生実験のレポートの提出がない学生さんに(成績提出期限も迫ってるので)最終期限を昨日の午後5時に設定してた。 そしてやって来た学生いわく、「テキストをなくしたので貸してください」。

こちらもあきれたけど、「じゃ今日の5時までに出せるの?」と聞くと「自信はありません」。
ということは、今日出す気のないのは明白。 「どこまでやってたの」とかいろいろ聞いてたら、ボロが続出したので、とうとう机をたたいてしまった。

そのあとも書くと長くなるので、別の機会に、ということにして、2日間の猶予を与えたうえで補講まですることにした。 あくまで救う方向で、というのは前大学と大いに違うところである。

投稿者 tadashi : 07:20 | コメント (0)

2009年01月09日

今日は月曜日

なんせ月曜の授業がよくつぶれるので、金曜日なのに今日は時間割上では「月曜日」なのである。
体のほうは月曜から始動して、金曜日は少しくたびれ状態なのに月曜日とは!

午後に学生実験があるので、ひとふんばりが必要。


投稿者 tadashi : 07:24 | コメント (0)

2008年12月21日

「ノートをとれ」とは云えない

前大学から現大学に来てから、「教育」に専念している。 研究はまったく個人的なこととして、毎夏の国際会議の論文を書くことくらい。 それが学生さんに波及(?)しないよう気を配っている。

全国的傾向であるが、年々意欲低下の学生さんの入学数が増えている。 そこで「初年次教育」の充実が大きな課題になってきた。 そのため、「ノートのとりかた」やら「文章の書き方」などをきっちり教える授業が(これまでの選択から)必修になる。 必然性もわかるし、おやりになる先生は大変だなぁ、と思う。

しかし、である。 こういう授業は大の苦手である。 第一ノートなんてとったことはない。
相手の云うことはしっかり聞いてやれば「要旨」は頭に入る。 あとで忘れることもしょっちゅうであるが、記憶に残らない発言やトークは忘れてもなんの支障もない。 
そんな値打ちのないものを「脳」にとどめておく必要はないのである。

一方、「優れたトーク」や「貴重な意見」はほっといても頭に残るし、「こんちくしょう」という発言も絶対忘れない。 何十年経っても「覚えてること」もけっこうある。

生まれてこのかた、こういう「ノートなし」の人生を過ごしてきたから、「ノートをとりなさい」という教育は出来ないのである。

投稿者 tadashi : 13:58 | コメント (0)

2008年11月23日

目線の違い

「教育の重視」とは「中身を充実させること」と思いきや、「いい教育をしていると書くこと」にあるらしい。
そういう記述も必要かも知れないが、目線は学生ではなく、お上を見ている。
「シラバスを真面目に読んでいる学生の少ないこと」をどう見ているのか、不思議でたまらない。
まぁそういうことはお好きな人に任せておきたい。

もっとも「中身を充実させること」は容易ではない。 中身を充実させたまま殆どの学生さんに理解させる、というのは不可能に近い。 120人ほどの必修科目の場合は、正直ジレンマに陥る。 「教科書はハイレベル」を現大学に来ても貫いている。 そして、できるだけ内容を減らすことなく、皆さんに単位をとってもらう工夫をしないといけない。

結局、難しいことを教えるけど、試験はやさしくする、という便法をとっている。 その結果、高得点に多くの学生さんが集中するのであるが、それでも低得点の学生さんが(少数ではあるが)存在する。
「好きでもないのに情報に来るなよ」と云いたいけど、入ってしまったから仕方ない。

ここが私大の最大のジレンマである。


投稿者 tadashi : 20:36 | コメント (1)

2008年11月06日

ハード離れ

どうも去年より情報の学生さんのハード離れが進んでいるみたい。 昨日の集積回路の中間試験の結果もよくないし、ソフトの出来る学生さんでも「ハードの感覚」が持てないみたい。

車でもそう。 外観とかなんとかには興味があっても、構造にはうとい学生さんが多い。
10万キロに近づくとアチコチ気になるのだけど、最近の若い人はそんなに乗らないで買い替えるのかな、、、
今朝も少しコトコトいう気がしたので、「ウォータポンプ? たしか車検で代えたはずだけど」なんて思ってしまう。

一般道に出たら音はしなくなったので、一安心した。


投稿者 tadashi : 07:44 | コメント (0)

2008年10月28日

大学教育の行く末は?

一般的に云って、塾の先生のほうが学校の先生より教え方が上手い。 だったら、塾の先生が学校の先生になったらいい、ということになるが、ことはそう簡単ではない。 塾に来る生徒は目的意識がハッキリしてるから、それに教えるほうが答えているだけ、の話である。

大学も学生さんが自分の好みの学科に入学しているうちは良かった。 目的がハッキリしてるから、それに答える教育をするだけ。 ところがいつごろからか、そういう意識のない学生が「自分の好みでもない学科」に来るようになった。 だから、順応できない学生も生じるが、「だったらヤメたほうがいい」と前大学では云えた。 別の道を選択したほうが本人の将来にいいからである。

基本的にはそうなのだが、私学ではそれほど簡単ではない。 やめる学生が多いと評判を落とすし、経営上も困る。 その結果、「何も考えずに大学へ来た学生さん」にどう教えるか、もっと云えば、「好んでもない学科に来た学生さん」にどう教えるか、という問題が生じるのである。

キャリア・デザインなんていう科目が私大では花盛りで、当大学でも導入されることになった。
大学教育も「世も末の事態」になりつつあるが、昨今の金融不安と妙に一致している。


投稿者 tadashi : 07:37 | コメント (0)

2008年10月23日

低迷は株価だけでなく

5千円割れも予想したけど8千円、9千円で株価は踏みとどまっている。 株はやらないので、経済指標として見てるだけ。 来年に向けて好材料はないが、学生さんが建築業界には行かない学科なので、倒産するような会社には就職しないだろう。

情報工学科は、それにしてもハードの関心は低い学科である。 集積回路という選択科目も担当しているが、去年は全体の1/2ほどで、まぁこんなものかな、と思ってた。 今年はなんと選択した学生さんは全体の1/4で30人弱に減った。 コンピュータ・アーキテクチャは必修なので120人。 それに比べると講義をするほうとしては、人数が少ないのでやりやすい。 しかし、ややがっかりしている。

「組み込みシステム」にはハードの知識も必要と云ってるが、これでは先はないのではないか。


投稿者 tadashi : 07:12 | コメント (0)

2008年10月13日

帯に短し襷に長し

何の話かと云うと教科書の話。 最初の2年は電子だったので、すでにあるカリキュラムで、30年ぶりに電気回路を教えた。 分布定数回路や過度現象までも担当したが、教科書もそれまでの電子の先生のを踏襲した。 基礎的な分野なので、教科書の選定に迷うことはなかった。

昨年から教える対象が情報工学科になった。 4科目それぞれベストな選択をしたつもりだった。 
1年半ほど経過して、さほど問題があるわけではない。 が、コンピュータ・アーキテクチャの場合、「どこまで教えるか」で少し考えさせられている。 これは前大学でもそうだった。 スーパスカラとVLIWまで書いている和書は、当時T先生(京大)の分厚い本だけ。 迷わず数年使ったけれど、まともに理解してくれたのは、いいとこ2割程度。 4単位から2単位の科目になったのを機会に、情報以外の課程の学生さんも居たので、トーンダウンした本に変えてしまった。

今回は、情報だけなので、その後発刊されていたS先生(東大)の本にした。 スーパスカラ&VLIWまで書いてあるし、ページ数も適当で2単位に向いている。
今年は2年目だけど、Pentiumを理解をさせるにはやはり苦労している。 何故なら「簡単なマイコン」を知らない学生さんに、いきなりPentiumと云ってもムリなところがある。 コンピュータ基礎という科目もあるにはあるが、ほんの基礎だけみたい(し、自分の担当ではない)。

今年度終了後には、テキスト作製をしないといけないかも知れない。

 

投稿者 tadashi : 07:28 | コメント (0)

2008年10月06日

ガイドはするが、、、

これまでの「電子」の学生さんから、「情報」の学生さんに卒研指導の対象学生が変わった。
正確に云えば、3年後期から配属になった学生さんであるので、卒研そのものではなく、その準備にすぎない。 

「電子」の場合もそうだったけど、まだ講義も沢山あるから、週2コマ程度しか時間はとれない。
だから「意識付け」と「基礎力向上」に重点が置かれるが、なかなか狙いどおりには行かない。
「受動から能動へ」の意識が出来ればいいのだけど、これが難しい。

でも電子の場合も、これが出来たのは数人だけだったことを考えるとやむを得ない。
やがて「こうしなさい」と云わざるを得なくなるのは必定。

投稿者 tadashi : 07:39 | コメント (0)

2008年10月03日

8/9

8月9日でなくて「9分の8」のつもり。 オプションで始めたCトレーニングに来た3年生の数で、研究室の3年生9人中8人だった。 去年までは強制(?)してたが、今年は「オプション」と明示した結果である。
オプションで「出来るだけ参加するように」と云った結果としては「まずまず」と云うべき?

力をつけるつもりがないなら、自分を売り込めるわけはない。
ハッキリ自覚を持ってもらう以外にない。


投稿者 tadashi : 06:58 | コメント (0)

2008年10月01日

今日から10月だけど、学期はもう始まってるから、特別な意味合いはない。
昨日までの異常な(?)寒さは和らいだようで、すがすがしい。
これまでは研究室(ゼミ)の学生さんは「電子」だったけど、今年の3年生は「情報」である。

これまでの3年後期の電子の学生さんには、輪講、Cトレーニングを必須として、まず、週2コマを確保した。 英語はオプションとし、通常のコマでは入れにくいので土曜日にしていた。

ところが、情報の学生さんは輪講、英語が時間割に正式な科目として入ってる。 Cトレーニングもなんとか時間割に入れてしまった。 ただ正式にはないから、変な話だけど、こっちはオプションと云わざるを得ない。 「情報」なのにプログラミングの出来ない学生さんも居る(のは困ったことだけど)。

10月中は土曜日の予定が入っている。 そのあとはどうしようかな?
電子の4年向きの英語を続けるのも、気が進まないし、、、

投稿者 tadashi : 07:44 | コメント (0)

2008年09月07日

腹が減っては

どっと疲れが出るかと思いきや、ふつうに起きた。 いつもの日曜日と(今のところは)変わらない。

昨日の土曜日、想定外だったのは、近大の食堂が閉まってたこと。 ふだんは土曜日でも開いてるので、近大の人も困っていたみたい。

なんせ高屋付近は、レストランはゼロに等しいので、K先生と昼食の買出しに出た。 
ついでに、もしかしたら受講の院生も困ってるかも知れないと思い、差し入れ分のおにぎりも少々買った。 案の定、昼食べてない人も居たようだった。

腹が減っては戦(いくさ)は出来ぬ!

投稿者 tadashi : 07:34 | コメント (0)

2008年09月06日

なんとか終了

さきほど集中講義が終わった。
明日どっと疲れが出るかも。

投稿者 tadashi : 18:47 | コメント (0)

2008年09月04日

ハードな日々

大学院入試関係は昨日で終わったけれど、今日からは近大の大学院の集中講義が始まる。
例年は4日間でやってたので、1日は4コマのペースだったけど、今回は(予定が組めなくて)3日間に詰め込んだ。

5コマ(9時から6時まで)が3日間続く。
土曜日の夕方6時まで持つかどうか?


投稿者 tadashi : 07:54 | コメント (0)

2008年08月26日

悩ましいこと

私大では、研究室の管理も自分でしないといけないが、3年半ですっかりそれも板(?)についた。
3年ぐらいもすると機器のあちこちにガタが来る。 マウスがそう、取り替えつつある。
ハードディスクは、初めから取替えを覚悟してたが、最近は丈夫になった。 今のところ大丈夫である。

問題は「レーザープリンタ」である。 安いのを随所に、という方針にした。 結局、使用頻度の高い自分のところの2台の調子が悪い。 1つはA3も可能なやつだけど、ほかにもいろいろ不都合があり、ダマしながら使うようにしている。 最初の年に使い過ぎたのも響いている。

A4専用の安物は気に入っている。 同じのは学生さんのところにも3台あるが、やはり自分のところのが最近おかしい。 紙を2枚一緒に飲み込む機械的なトラブルがよく発生する。
しかし、3年まえの製品はもう製造中止になっているので、同等品を買うしかない。

ところが案の定トナーがまた違うタイプになっている。 古いタイプも十分動いているから、トナーの種類がまた増えることになる。 トナーの値段はバカにならないというか、しばらく使うとトナー代のほうがもとの機器代をはるかにオーバーするので、ムダのないように備えたい。

この「悩ましい」という使い方は誤用であるが、「ちょっと悩んでいる」という代わりに最近よく使われる。
「悩む」というほど大げさでない表現に使いたいからで、そのうち認知(?)されるだろう。

投稿者 tadashi : 07:34 | コメント (0)

2008年08月20日

教育方法の良し悪し

まず、「教育方法の良し悪しはケースバイケース」という持論がある。

「ほっとしてくれ、自分でやる」という人にはそっと見守るのがベスト。 「やり方がわかりません、教えてください」というなら、わかるまで教えないといけない。 
演習のいいところは、ケースバイケースという方法がとれること。 90分授業でも20分、長いときは30分、演習を行っている。

問題は「やる気ゼロ」の学生である。 少数だけど居る。 授業で寝ている場合は、演習では起こしてやる。 寝てなくても「演習課題を理解する」という意欲に欠ける学生も居る。
パッシブな授業では身につかないから、多少なりともアクティブにしてあげよう、というのに。

最低クリア条件のために、意味はよくわからないけど「やり方」だけは覚えるためにやってみる、というレベルを用意している。 これは楽器の演奏方法を教えるのと似ている。

Utubeも見るだけでなく、自分でコンテンツをつくろう、という気になるならイミがあるが、ほとんどの人は無為に過ごしている。

投稿者 tadashi : 07:26 | コメント (0)

2008年08月11日

プログラミング教育

来年度の授業計画で、プログラミングなどの授業を「できるだけ少人数でやれないか」という話が浮上している。 私大だから学生数は多い。 だから、全教員でやろう、ということになる。

そこだけ見れば、それなりに妥当な話で、現実に3年後期に研究室へ来た学生さんにはCトレーニングをやっている。 それを入学したばかりの1年生からやろう、ということになると「ちょっと待てよ」という気になる。

これまでの3年間は電子の学生さんだったけど、情報の学生さんもそれほど違わない。
問題は、「プログラミングに不向きな学生さん」へどうするか、である。
「無理は身体に悪い」というのが持論。 ほどほどのところで「無理はしないでいいよ」と云っている。

プログラミングは出来なくても十分やっていける分野があるから、選択肢を変えればいい。
という同じ主張を情報でもしているが、学部長は「無理をさせよう、1年生には」と云っている。

無理は身体によくないよ!

投稿者 tadashi : 22:58 | コメント (0)

2008年07月19日

学期末処理

期末試験とその処理の季節になってきたが、なんせ7/25出発のため、1週間ほど前倒ししないといけない。 来週は期末試験も控えている。

土曜日は通常は勤務だけれど、今日は自宅で1科目の採点作業の予定。 
対象は、期末試験よりヘビーな「個人課題のレポート」。 今年から始まった科目だけど、前大学でもやっていたスタイル。 内容の基本は同じだけど、全員PC所持なので形式は一新している。

明日は、日曜だけどオープンキャンパスなので出勤しないといけない。

投稿者 tadashi : 05:25 | コメント (1)

2008年07月14日

日本の少子化問題

という課題でレポートを求めてるらしい。 対象は情報の1年生という。 3年か4年ならともかく、1年生には無理だろう。 文系ならともかく理系はこういう問題には弱い。 しっかり書けるようご指導されてるはずなのに、レポートの集まりがよくないらしい。 問題の是非は棚上げしても、それはご指導された先生の問題である、と帰るまえにコメントした。

さて「問題の是非」について、2つの観点から書いておこう。

このブログでも時々書いてるが、少子化問題を引き起こしたのは今の大人の責任で、もっといえば日本の抱える大問題である。
その根底にある問題を、どのくらい正確かつ丁寧に説明してるのだろうか?
教えている先生自身は見解を示してるだろうが、それでは書けない、ということが何故わからないのだろうか、、、
模範解答なんかあるわけはない。 自然の成り行きと政府の無策が原因だから、「そんなの関係ない」も1つの解答たり得ると思う、しっかりディベートできるなら。

もう1つの観点は、どんな問題でも、「徹底的な分析」と「分析結果の合成」がなければ整理して書くことはできない。 分析と合成は、互いに作用しながら、進行していく。
古くて新しい手法としてKJ法は役に立つ、がこういう手法を教えているのだろうか、、、
「KJ法なんか知らない」と云うなら、先生にも勉強していただかないといけない。

新聞を聞きニュースに敏感に反応してるわけではない。 Uチューブには反応してるから「Perfumeについて書け」なら、教えなくっても書けるだろう。
この場合、先生は採点できるかどうか? は知らない。


投稿者 tadashi : 19:10 | コメント (0)

2008年07月05日

今日は別室

いつもの土曜日の午前は English Hour だけど、都合の悪い学生さんが出たので予定を変更。
ちょうど先日受け取ったレポート約50部をチェックする作業をすることにした。
これから別室にてその作業をする。 午前でうまく終われれば、つぎの仕事も控えている。

あれ! 別室ではなかった。
いつもの English Hour のセミナー室だった。

投稿者 tadashi : 08:05 | コメント (0)

2008年06月27日

試験のほうが楽

というような授業をしている。 前の大学でもやっていたが、全員がPCを持ってるという前提なので、もっと洗練(?)された形で実施できる。 おかげで学生さんも大変だけれど、こっちも大変。 なんせよく質問にも来てくれる。 

ヒートアップしてくれた人は問題がない。 いくらやっても冷めてるタイプで、しかも理解してない人が問題。 これまでと違って、「この講義は基準に達しないと落とすよ!」と云っている。

問題外は落とすとしても、ギリギリのレベルの場合に頭を悩ますのは必死!

投稿者 tadashi : 01:33 | コメント (0)

2008年06月24日

寝てたから

「わかりませんでした」という正直な(?)学生さんが1人いた。 離散数学という講義だけど、60分講義+30分演習。 演習になるとグルグル廻り、寝ていても起こすことにしている。

PC演習だけど、基本問題は空白をわずか残しただけなので、打ち込めば動く。 応用のほうは、自分で考えてつくらないと動かない。 毎年、時々PCを持参しないのも居る。 昨日も注意したら、なにか言い訳をしていた。 

講義名が「数学」なので、試験がよければ「演習はダメでも良し」としている。
試験がダメな学生さんには、演習がよく出来れば、その分プラスしてあげるつもり。
ところが去年の例では、出来る学生さんはどちらもよく出来て、ダメな学生さんはどちらもダメだった。

さて、今年はどうなるか、、、、

投稿者 tadashi : 01:53 | コメント (0)

2008年06月20日

無手勝流

プログラムがダメでも、コンテンツに強ければよい、と云っているが、「コンテンツも弱い」となるとどうしようもない。 旅行、音楽、自動車、、、とくれば絵画でも、という発想自体は悪くはないが、絵画に関心を持ったこともない、となると「絵画のイロハ」を勉強してもらう以外にない。

宗教画、ルネサンス時代、印象派、フランドル派、抽象画ぐらいの「ヨーロッパ絵画の大きな流れと特色」を知っていないと話にならない。

無手勝流で勝とうというのか?

投稿者 tadashi : 07:34 | コメント (0)

2008年06月06日

200年くらい早い?

裁判員制度なるものが始まる。 が、この日本という国の面白いところは「大衆が要求したから実現する」のではないことである。 天下り式に降りてきた制度だから、右往左往する。 戦争に負けて、アメリカから与えられた「民主主義」に右往左往した、のと似ている。

130年くらいまえまでは、「侍の国だった」のである。 そこでは「君主制」だったし、明治政府も基本的にはそれを継承した。 普通選挙なるものは導入されたが、民衆の意識はマダマダだった。 ヨーロッパでは「共和国」が主流であるが、日本人は「共和国」を知らないのである。

国の制度と話は違うが、「自主性」のない学生さんが沢山居る、のが日本の現状である。 
だから「教育」が盛んなのである。 ここで云う「教育」とは、天下り式に教えること、で授業は通常このスタイルをとる。 先生は一生懸命教え、学生さんも一生懸命覚える。 「考える人」はほんの1,2割がどこの大学でもいいところである。

つまり、日本という国の歴史から見れば、自主性が育つには200年くらいかかるような気がする。

投稿者 tadashi : 23:47 | コメント (0)

2008年05月30日

その気にならないと

「難しいこと」は沢山ある。 うわっぺらの知識なら「一夜漬け」ですむが、システム設計的なものとなると本気にならないとムリ。 「本気にならないと難しい」という科目を、現大学で初めて教えている。
数学の先生は、役に立つかどうかは別にして本気にさせようとしてるが、こっちは「役に立つ科目」としてマジなのである。

まぁ皆さんそれなりに努力してるけど、1,2割の人はダメ。 一夜漬けですまないということを理解していないから、7月下旬には「悪い結果」になるかも知れない。

そういえば、この春の基本情報技術者の情報工学科の学生さんの試験結果が出たが、燦燦たる結果。 これには直接関与していないけど、担当の先生のご苦労もよくわかる。 「本気でない人」は除外しないと、合格率の上がらないことは自明。

資格の試験なんて所詮は「知識の試験」にすぎないけど、その気にならない人にはムリなのである。

投稿者 tadashi : 03:08 | コメント (0)

2008年05月25日

Vistaはイヤ(その3)

と云っても、これはVistaの話ではなく、Office2007の話。 
相変わらず Word, Excel,PowerPoint は2003でつくってるけど、Vistaのマシンで処理することもある。 メールで受けた人のファイルの場合もあるが、自作のファイルでも然り。 そうなると Office2007を使ってしまうのである。

現時点では、2003の作品を2007で処理する、という冴えないことをやることが多いが、渋々やっている。 慣れないせいもあってイヤなのである。

ライセンス代は払ってるが、学生さんは「いらない」というので使っていない。
そのうち2007全盛になるのだろうか?

投稿者 tadashi : 14:36 | コメント (0)

2008年05月22日

新講義棟の建築状況(その2)

!0thStory.jpg

基礎工事のすんだのが2月の初めですから、3ヶ月少しで10階までの骨組が出来上がりました。
工事開始からは約8ヶ月半を要しました。 「地上10階建て」と聞いていますので、建物全体の枠組み完了ということになります。

投稿者 tadashi : 23:37 | コメント (0)

2008年05月16日

Vistaはイヤ(その2)

去年入学の学生さんのPCから Vista(Business) になったので、1年まえに購入はしていた。 そのとき、LinuxとDual Bootするための作業だけはしていた。 とまどったのはシャットダウンの仕方が?で、若い先生に電話で終わり方を聞いた。 それ以降は1,2度スイッチを入れたくらいで、今年の4月までは使わずにいた。 今年になってから週1だけ講義で使うようになったけど、事前にpptファイルを載せる作業と講義での操作だから、やっと10回ぐらい使った程度である。

感覚的にはXPでなく、Mac Tigerかな、と思うけど、まだ慣れていない。 教室では遅いのに加えて、画面の変わるたびにスクリーンのプロジェクタから「PCが入力されてません」という表示が出るのがイヤ。 ほっとけばいい、というのがわかったけど、初めはそのたびF5を押していた。 

壁紙が購入時のままだったので、変更しようとXPのようにやってみたけどうまくいかない。 周りに聞いても知ってたのがいなかった。 また電話で聞くほどでもないのでほっていた。 4月の終わり頃、うちの近くのダイソーでなにげなく手にとった「ダイソー出版」の Vista入門を見て、右クリックから個人設定に入ったらいいのが判明した。 

それ以外の情報はないブックレットだったけど、立ち見で出るのも悪いような気がして百円払った。 
Windowを何枚も開いて3D表示しても、Macの真似してるようなので、そうしないよう気をつけている。

投稿者 tadashi : 02:45 | コメント (0)

2008年05月13日

Vistaはイヤ(その1)

今日いや昨日の講義でのこと。 立ち上げたら、更新プログラムの構成とやらで5分ほど待たされた。
じつはほぼ1年ほどほったらかしにしてたノートPCなので、授業に行くまえにチェックしてたら、50個ほどの更新で20分以上もやっていた(ので勝手にやらせていた)。 もういいだろう、と持っていったら、その続きをやられたわけ。 XPみたいに都合を聞くのならいいけど、人の都合も聞かずにするイヤな奴である。

周りにVistaに精通したのが居ない、というのも一因。 文句をいう奴のほうが多い。
「メモリ2メガの Duo なら速いですよ」という同僚も居る、が去年の入学生に合わせて買ったのを今講義で使い始めたので、また買うには早すぎる。 これは2年生の講義だけど、3年生と院の講義には相変わらずXPを使っている。 Linuxも彼らの入学時のバージョンに合わせたものを動かすようにしているので、マシンも古いのを持って行くよう、講義によって使い分けてるのである。

以下、(その2)へ続く。

投稿者 tadashi : 00:17 | コメント (0)

2008年04月20日

たかがカルノー、されどカルノー

今週の(先週の?)さる講義ではカルノーが出てきた。 3年生の講義だし、1年生のときに必修の「論理回路」で勉強ずみのはず。 演習問題で理解度をチェックしてみた。
殆どの人は問題なし、なのだけど1割くらいは「なんのために」という理解が怪しい。 
もっと具合の悪いのは1割ほど。 理解そのものが怪しい。

いまさらカルノーというのが現実であるが、1つは「脳トレ」のため、もう1つは現場的に「チェックに便利」だから、知ってて損はない。 院入試に出たりもする。

じつはカルノー図を見ると、(ハミング距離1での)コードの並べ方の話は「グレイコード」の特殊な例なのだよ、といいたくなる(ので云っている)。 n 変数のグレイコードの定義は、関数の定義例としての「脳トレ」にもなる。

このグレイコードのグレイは gray。 最近はさっぱり聴かなくなったけど、J-POPのグレイは glay。
いまだに彼らのスペルが、何故 r でなくて l なのかはわからない。

10年くらい前は However なんて曲が流行っていたなぁ。

投稿者 tadashi : 00:26 | コメント (0)

2008年03月22日

新講義棟の建築状況(その1)

4thFloor.jpg

土台の完成(02/08)から1ヶ月半ほどで、4階までの骨組が出来ています。
この建築のために右手の体育館はだんだん見えなくなります。 その体育館で今日は卒業式です。

なんとか無事終了し、5時過ぎに帰宅しました。

   *********

高知工科大のほうはコメントをクリックしてください。


投稿者 tadashi : 00:33 | コメント (1)

2008年03月09日

達成目標?

2000年ごろから、初めに「達成目標」を書き、期限がくると「達成度」を書く、という官僚スタイルが大学にも蔓延している。
通産省(現経済産業省)の仕事の場合は、さらに進捗状況を描くという念の要り様である。

このスタイルが現大学にもあった。
H18年度の初めの達成目標が、この3月で2年経過したので「達成度」を書け、という。
じつは、現在の学科の発足した当初の「達成目標」なるものは知らない、し構成員も知ってるかどうか、怪しい。 
しかし、主任の最後の仕事として、この3月末までに「作文」をしないといけない。

教育の達成目標は、「各人ごとに個性を伸ばしてあげること」以外にはない。
「XX資格にYY人合格」のような定量化した教育は邪道だと思っている。
・・・という本心を隠して、作文でもするか、、、、


投稿者 tadashi : 13:09 | コメント (0)

2008年03月08日

機械学習

コンピュータ相手の学習というのは「うさんくさい話」であるが、けっこう学会では真面目に論じている。
「機械学習」という立派な用語もあるが、所詮は「裏に仕掛け」を持たせて、データを整理しているだけである。

コンピュータ相手の学習は、一般には「入力がないと何もしない」というパッシブなものである。
これをアクティブにしたいが、なかなか難しい。 NetOSみたいに決められたことをやる、のがいいところ。 「自分で考えるシステム」には、かなりのギャップがある。

一方、最近の学生さんの多くはこれに似ているなぁ、と思っている。
講義に1回抜けても自習できるようにスライドもつくっているが、まぁ見る人は皆無に等しい。
試験まえになっても、抜けたところは「放棄」しているみたいで、自ら補おうとはしない。

もっとも、そうしなくてもいいように心がけているのか、全出席という人が殆どである。
LMS(Learning Management System)を改めて見た感想であるが、授業料の高い私大だから「当然」なのかも知れない。


投稿者 tadashi : 07:51 | コメント (0)

2008年02月28日

中古PCショップ

昨日から中古PCショップの店長みたいなことをやっている。
今年の卒業生のPCを、来年度の卒研生へ3月1日から受け継がせるためである。
学生さんに任せてしまうという手もあるけれど、継続性も考えると少し注意も要るので、私がやっている。

9台のPCは3代目ユーザを迎えることになる。 CPUは1GHzなので今となっては速くはないが、
去年メモリを512Mから1Gに増やしたので、まだまだ使える。
Linux側の引継ぎは簡単だけど、Windows側はPCによってはファイルが溜まってるのがある。
OS全部を入れ替えれば簡単だけど、ファイルを整理したあと、Compaction(デフラグ)をやったら
昨日1日かかってしまった、といっても放ったらかしてただけであるが。

マイクロソフト系のソフトは、今年度から(電子から)情報工学科でのライセンス契約に変更したので、
Offcie2007はインストールできるのだけど、まだやっていない。
当面4月からの講義対象の2年生は Offcie2007 搭載のノートPCを持って授業に来るので
その対策のため、講義用のノート(OSは嫌いなVista)には近日中に載せるつもりである。
今度の4年生は2003世代なので、「どうしようか?」と思案中である。


投稿者 tadashi : 07:30 | コメント (0)

2008年02月23日

どっちでもいいようなものだけど

当大学では、情報工学科と知的情報システム学科の2つを「情報系」という。
この2学科の1年次の講義は同じにしているが、両学科あわせると200人を軽く超えるため、
授業は2つとか、多いときは5つとか6つに分けて、クラス編成している。 
このクラス編成は2学科を区別していない。 つまり、同じクラスの誰れがどっちの学科が
わからないのである。

教育的配慮としてはいいのだけど、2年次からは別々のカリキュラムになる。 
類似の講義も多いのだけど、少なくとも時間割は別々になる。 
そのため、2年の初めにガイダンスをするのだけど、「私はどっちの学科でしょう?」という
学生さんがいたり、違う学科のガイダンスへ出て「君はあっちでしょ」と云われる学生さんもいる。

転学科も認めてるので、年度末には「あっちへ移らせてください」という学生さんもけっこう居る。
学科主任はそのお話も聞いている。 去年は初めてなので丁寧にお話を聞いていた。 
今年も初めはそれなりに理由を聞いてあげていたが、最近は「もうこれ以上は変われませんよ」
というくらいで、切り上げるようにしている。

まぁ、どっちでも同じようなものである。 が、自分で足りない部分は補う気のない人には
「わずかの違い」も気になるのかも知れない。

そういえば、私の兼任している「電子」との転学科は(可能は可能であるが)講義科目が
まったく違うので、イージーな転学科の対象にはなっていない。

投稿者 tadashi : 00:04 | コメント (0)

2008年02月16日

「研究」とは云うが、、、

「卒業研究」なので、学生さんから見れば「研究」に違いない。
それはそうなのだけど、インターフェースの記事は Article であるが、Paper ではない。
Paper レベル、それもきっちりした査読つき、となると4年生の卒論の枠をはみ出してしまう。
だから、むしろインターフェースの記事のような課題をまず勧めることにしている。

が、しかし、である。 インターフェースの記事の技術レベルは低くはない。
ソフトでもハードでも、すぐ読んで理解できる人は少ない。
だから、多くの学生さんには、自分の研究の一部を「わかりやすい問題」にして提示することになる。
それはそれでいいし、学生さんも「1つの課題」としてやってくれてはいる。

ただし、それは「1点」にすぎないから、点だけではとても研究とは云えない。
点と点を結ぶと「線」になり、幾つかの線をつなぐと「面」になる。
そして、全貌が明らかになる。 点を結んでいくと見えてくるパズルみたいなものである。
しかし、そういう研究の全貌を教えることは難しい。
もちろん、全貌を理解できない学生さんが前大学にもいたし、そもそも世界レベルの研究は学部では
ムリなのである。

結局は、教育的見地からの「研究」を提示する以外にない。
今年度はこれで終了したし、来年度もそうおなると思う。


投稿者 tadashi : 21:18 | コメント (0)

2008年02月15日

卒研発表会(電子・光システム工学科)

Sotsuken.jpg

2月15日は卒研発表会(3会場並列)でした。 
昨年同様トップバッターでしたので、10時半には研究室の分は終了しました。
しかし、4年生は最後まで居ることが義務付けられました。
昨年みたいにお昼で終わりでなく、午後4時までかかりました。

投稿者 tadashi : 19:30 | コメント (0)

2008年02月08日

新しい講義棟

広島工大で建築中で、やっと土台が出来たところ。 ここまで約5ヶ月かかりました。 
10階建てくらいのかなり大きい建物になる予定です。

2008-02-04.jpg

自分のオフィスから、定点観測的に月に2枚ほど撮影しています。

投稿者 tadashi : 20:21 | コメント (0)

2008年02月01日

早や2月

いつの間にか2月1日。 年が変わってアッという間のような気がする。 こっちも忙しいけど、学生さんも追い込みで多忙。 とくに「単位不足」の人は、卒研をやりながら、まだ試験があったりもする。 

卒研着手の条件が(4年の始めに)100単位というのも、それなりの条件ではあるが、やや甘目。 卒業のために124単位必要だから、124-20=104、つまり、4年で20単位を限度として104単位がいいところだけど、100というきりのいい数字にしてるみたい。

数字はともかく、「単位を与える条件」、つまり「到達度」となると判断は難しい。 真面目に来てたらなんとかしてあげたいのだけど、「レポートを持って来ない」となると、単位なし、も仕方ない。 という旨を昨日掲示した。

投稿者 tadashi : 01:12 | コメント (0)

2008年01月23日

ウイキペディア

確かに便利であるが、「XXについて述べなさい」というと、こちらが用意したpptのスライドとか教科書とかを無視して 、「Wikipedia へまっしぐら」でそれを写すのが居る。 なんせ全員ノートPCをネットにつないだ状態で授業をやってるから、「これは便利」と思うのだろう。

対抗策として、出題したこちらも一応見ておくように心がけるようになった。 そして、ここはいいけどここはダメ、というようにしている。 教科書も高いのだから、できるだけ活用させないといけないし、多くの学生さんはそうしてくれてる(と思っている)。 「教科書を汚す」ようにしないと意味がない。

じつは英語教育には、本家アメリカのWikipediaは悪くない、と思っている。 しかし、この場合も日本のWikipediaに「そのままの訳」がないことを確かめてる。 もし、機械翻訳されたら「そのまずさ」を指摘する以外はないし、これはWikipediaでなくても起こること。 来年度から始まる「情報英語」でも同じことが起こるだろう。

「IT時代の教育」は、教員もいろいろ考えないといけない、のである。

投稿者 tadashi : 01:30 | コメント (0)

2008年01月18日

もうすぐ卒業予定

この3月に卒業する方々です。

AeLabo.jpg

4月に写真を撮る予定が延び延びになっていました。
先日アルバム撮影に写真屋さんが来たときに、ついでにシャッターを押してもらいました。

卒研の発表会が2月15日ですので、追い込みの最中です。

投稿者 tadashi : 01:06 | コメント (0)

2007年12月08日

ジレンマ

2つのレンマ(補題あるいは命題)のハザマのこと。 数学の先生は真面目だから、単位を落とす学生さんが出る。 これは前大学でも同じだったが、現大学ではその数が桁違いに多い。 ほどほどにしたら、と思っていた。

ところが、専門を教えると「ウーン、ここは教えておいてくれないと、、、」という現象に出くわした。 しかし、それを数学の先生に云うと逆効果になるので、自分で教えることにした。 物理も同じようなところがあるが、最低限はこちらで教える以外にない。

「理科離れ」が話題になることが多いが、子供だましみたいなことをやっても効果はないだろう。
なんでもいいから「自発的にやる対象」を見つけさせることのほうが重要なはず。

それにしても「自分で考える」という習慣が身についていない学生さんの多いこと。
中教審の議論と現実のギャップは大きい。

投稿者 tadashi : 03:10 | コメント (0)

2007年11月18日

工事中

先週ディスククラッシュした大学のほうのKoblog、昨日の夕方からの復旧工事でなんとか形だけは回復したけど、まだ工事中。 今日(11/18)中にはなんとかなるだろう。 アドレスは前と同じだけど、ディレクトリを少し変えたりもしているが、、、

タイミングの悪いことに中間試験(2科目)とカブってしまった。 学生さんも忙しいが、こちらもその採点や発表(学生さんへの対応)などで忙しい。 それに追試の準備もしているが、追試のまえに補講もする。 とにかく最近は親切(?)なのである。 

ブログの復旧工事も土曜の夕方からしか開始できなかったのである。

投稿者 tadashi : 02:27 | コメント (0)

2007年11月15日

ハードはハードかな?

ハードの嫌いな人は「物理を知らないから」という。 「物理」というほどの物理ではない、と思うのだけどそうは行かないみたい。 ただ「電流が流れる」という実感のない人に「電荷」を教えるのは難しい。

コンピュータのハードは「ロジック」でしかないし、これは物理というより「数学」の話である。 しかし、集積回路は「物理なし」では実感できない。 でも、「回路」だけなら「電子ブロック」でも実感できるが、、、

「どうしても知りたい」というより「単位がもらえればいい」という本音が見える。
これが一番難しい点である。

投稿者 tadashi : 00:26 | コメント (1)

2007年11月13日

短期記憶と長期記憶

脳の記憶モデルにはこの2つが含まれるが、問題は「短期記憶」である。 時間が経つと無くなってしまう記憶なので、一時的には重要なこともあるが、どうでもいいことが多い。

「・・・について述べよ」という問題の場合、きちんと理解していない場合、短期記憶に頼ってしまうから試験がすむと忘れてしまう。 なんか勉強したかな、というだけで殆ど意味が無い。 だけど深い理解を求めると「理解不能」となる学生さんも多いから、なんとか単位を出そうとすると「ここは覚えなさい」と云ってしまうことになる。

さらには「短期記憶」の領域の少ない学生さんの中には、アンフェアなことをたくらむのも出る可能性がある。 本当は試験はしないで「オリジナルなレポート」を提出させたいのだが、それには「深い理解」が必要になり、せいぜい2割か3割程度しか出来ない。 「長期記憶」をつくるのは、「短期記憶」をつくる努力の10倍以上の努力は必要である。

こういうジレンマがあるので、結局「ありきたりの試験」をしてしまうのである。

投稿者 tadashi : 02:00 | コメント (0)

2007年11月09日

スループット

集積回路もコンピュータアーキテクチャの講義も、学生さんはみんなネットにつながったPCを見ている。 先生(私)も大きな画面に教材を写して講義する。 しかし、学生さんが何を見てるかは、先生にはわからない。 

さすが演習のときは私が教室内を動き回るので、Utubeなんかは見てないが、教材以外を見ている学生さんも居る。 何を見てるかと覗くと Wikipedia なのである。 「・・・について説明しなさい」という問題では、教科書の内容をまとめるより手っ取り早い、というわけである。

IT時代では、いろいろこれまでにはなかった問題が生じる。 結局ケースバイケースで問題解決を図る以外にない。 できるだけ教科書でないと困る問題をつくるようにしているが、、、

それにしても後期は空いてる時間が少ない。 昨日の講義で、「スループットが高い」という例に使ったら、分かってくれたみたいだった。

投稿者 tadashi : 05:01 | コメント (0)

2007年11月07日

情報に集積回路は向かない?

もと同僚の I 先生の本を使って後期から始めた講義。 中間試験をやってみてガックリしている。 情報工学科の学生さんなので電子とは違うが、白紙の多い答案には「これからどうしようか?」と採点する前に考え込んでしまった。

前期の離散数学とあまりにも違う。 「高校で物理を取っていません」という学生さんも多い。 それを意識て極力物理的なところはカットしたのに。

「補講+追試」でもしないといけないか、、、、

投稿者 tadashi : 22:52 | コメント (0)

2007年11月03日

ボードコンピュータGBA

GBAPhoto.jpg

学生実験でも使い始めた「組み込み教育用プラットフォーム」です。


投稿者 tadashi : 09:57 | コメント (0)

2007年10月08日

何を目指すか

大学の目標は、学生さんの「個人の目標」と一致しているべきだけど、学生さんもバラバラである。 しっかりしている人は少数であるが、ボンヤリとしてものは持ってるのがふつう。 工科系では修士ぐらいまでは、という一般論の通用しない大学でもあるし。 

何回か書いたが頑強は地元企業であり、電子とか情報のトップ企業はない、に等しい。 だから院進学はムダということになる。 大学で勉強したことは通用しない、ということはよくあることだけど、「困難を自力で解決する」という経験は役に立つはず。 学部3年、院1年なら合計4年ですむ計算だけど、それを前提にするのは一般の学生にはきつい。

「発展トラック」なるものが走り出しているが、目標は「早期卒業+院進学」というものではないみたい。 

投稿者 tadashi : 06:53 | コメント (0)

2007年10月07日

まだ暑い

日中はまだ暑い。 昨日の土曜日午後3時ごろは、八本松での温度は33度を示していた。 世間は3連休だけど通常勤務(半日)なので、2時すぎまで大学に居た。 近ければ月曜も行きたいところだけど、家でやるために資料など持ち帰った。

「家でもLinux」という環境にしているので、その点は便利。 後期の講義では学生実験だけでなく、アーキテクチャの講義でもLinuxを使う。 たとえば、PCの命令列、つまり、アセンブラのコードは適当なCのプログラムからはき出させる。 GCCはやたらとスタックを多用したコードを出すので、手加減が必要。 試行錯誤で「10分程度で分かる程度のもの」を発見しないといけないので、こっちも予習(?)している。

x86のコードやGCCのオプションにもだいぶ慣れた。 最適化が出来過ぎていて、簡単なCプログラムだと跡形もないコードを出すので、教育上はよくない。 こうなるとコンパイラの問題になり、「昔取った杵柄」が有効になる。 まぁ、学生さん(情報の2年生)の中にもこういうのが好きな人も居るみたい。 もっとも1割程度だから、残りの人にもなんとかついてきてもらいたい。

投稿者 tadashi : 00:40 | コメント (1)

2007年09月22日

修士3年とは!

中教審が「3年以上の修士課程もあり」との答申を出す予定とは! 世界の流れに逆行しているし、まともな大学はとりあわないだろう。 「1年で早期修了」のほうが当を得ているのに。 前大学で「博士後期の学生を増やすには?」という対策としては、いつも「学部3年、博士前後期で3年」つまり「大学入学から6年で博士を出すようにするべき」と主張していた。

いい年まで授業料や生活費を払ってられない、のが普通。 修士は入学後5年で十分。 まともな教育体制もないのに金を取ることばかり考えている。

もっとも前大学では、時々2年で修士が修了できず、中退とか3年かかった人も居た。 院には適していなかったのだが、修論制度があると仕方がない。 修論なしで講義と演習だけで修了、という「やさしい制度」をつくらないと対応できない。 そういう大学院まで程度を下げるかどうか、が「大学の質」としての分かれ目になる。

投稿者 tadashi : 07:39 | コメント (0)

2007年09月17日

Linuxしたっていいじゃない

という表現はどうみてもギター侍を真似してる、と思って手にとってみたら、去年の3月に刊行した本。 昨日ジュンク堂での話。 本の頭には「iPod で」 がつく。 iPod nano にLinuxを載せるのがしばらく前から流行っていたが、本まで出ていたとは!

Game Boy だとメモリ不足で苦労するけど iPod ならその心配はない。 podzilla (mozillaを連想する)を使うと表示は便利。 お遊びにはいいが、プラットフォームとしては(GBAよりはいいけど)どうか、、、

教育用プラットフォームを探してるけど「帯に短し襷に長し」。 長いほうはほとんどノートPCそのもの。 それならクロス開発でなくて「セルフ開発」になってしまう。 開き直って「セルフでもいいじゃない」としてしまうか?

投稿者 tadashi : 04:41 | コメント (0)

2007年09月12日

学士力

工科系では4年になると研究室に配属になる。 現在勤めている大学では3年(後期)からとやや早い。 前の大学に居るときから(大学院の)非常勤で来ていたので、知っていた。 大変なことをしているように思っていたが、「教育重視」ならそのほうがいい、と感じている。 なんせ前の大学では「院生重視」で、3年はおろか4年生でも面倒は見ていられなかった。 それでも院志望が多いから、自然に「どうしたらいいか」を知ろうとする雰囲気はできていく。

院志望が少ない現大学の最大の原因は地元企業にある。 「学士力」なんて言葉が中教審から出てきたが、「修士力」を求める企業は少ない。 だから「学士力」を高めるべきであろうが、それは難しい。 学部だけでは、専門の入り口の意味での「教養力養成」にすぎない。 もっとも、それゆえ専門性を問わないで、どういう企業でもいけるという長所もある。 地元ならどういう企業でもいい、という学生さんには適合しているかも知れない。

投稿者 tadashi : 03:21 | コメント (0)

2007年09月07日

集中講義最終日

今日で終わるが、それにしても暑い日が続く。 9月にしては記録を更新する暑さらしい。
講義と講義の合間につい自動販売機のコーラを飲んでしまうし、近大のレストランの昼食が立派で、つい食べ過ぎる始末。

暑くなると体重が増えるわけ。

投稿者 tadashi : 01:20 | コメント (0)

2007年09月06日

集中講義再開

今日は1日中断した集中講義の後半を始める。 途中で中断するのも悪くないが、天気予報では広島は35度ぐらいになるという。 東日本には台風が来るというのとは大違い。


投稿者 tadashi : 05:08 | コメント (0)

2007年09月05日

タイムシェアリング

昨日集中講義の2日目を終了したが、今日は本来の勤務をしている。
月曜日、火曜日の仕事はなんとか回避したけど、本日(水曜日)の仕事は回避不能なので、五日市まで出勤。

明日とあさって、また集中講義をしないといけない。

投稿者 tadashi : 07:49 | コメント (0)

2007年09月03日

集中講義開始

慣例になった近大(大学院)の集中講義が始まった。
例年より10日ほど早いのと、今年は9月になっても昼間の温度が下がらない、のが少し気がかり。
だけど初日は無事終了。

投稿者 tadashi : 21:07 | コメント (0)

2007年07月20日

ジレンマ

ジ(2つの)レンマ(命題)とは、その名のごとく、2つの相反する命題のはざ間で悩むことをさす。 私学の経営上、学生数は確保しないといけない。 今までの基準で学生を取ると数が確保できないから、基準を下げる。 そうすると「教育のレベル」も下げないといけない。 もちろん、そうならないよう努力はするが、限界があるのは自明。

教育の現場で当惑するのは、教育のレベルを下げることに不満な学生、つまり、「優秀な学生も居る」というjことである。 基礎教育では、習熟度別クラスをつくって、この対応をしている。 専門のほうはそういう余裕はない。 個人的には、勝手に(資格のための)セミナーをやってるが、ハイレベル教育のセミナーを勝手にやっても学生さんも抵抗があるだろう。

だから、ジレンマなのである。

投稿者 tadashi : 05:57 | コメント (0)

2007年06月24日

なんといってもコミュニケーション

いろいろ云えばきりがない、ので「何かひとつ」となると「コミュニケーション」。 能力は高いけど「孤高を保つ」というか、そういうタイプも一般的にはいないわけではない。 しかし、コミュニケーションが成り立てば、それは望みあり、と思わないと授業も進まない。

問題はコミュニケーションが成り立たないタイプである。 それは学生vs教員だけでなく、学生どおしでも、コミュニケーションが不十分なのである。 授業をやっていても、そう。 話をちゃんと聞いていないだけでなく、同じ教室にいてもお互いの情報伝達に欠けてるタイプがいる。

LinuxでGCCまでは1年生でやってるはずが、「さっぱり」というのが、まだ僅かだけど居る。 「わからない人、手を挙げて」と云っても、手を挙げない。 先週は一人、無理やり(隠し持った)フラッシュでCプログラムをロードして駆動させてあげる、という奥の手を使った。 そうでもしないと無為に時間を過ごすことになるので。

PC演習をやる月曜日が近づくと、「さて明日はどうしよう」と思ってしまう。

投稿者 tadashi : 13:38 | コメント (0)

2007年06月12日

母集団は違うが、、、

情報工学科は昨年発足したばかりで、今年で2年目。 2年生以上の授業を担当するため、この4月に初めて情報工学科の学生さんとつきあい始めた。 これまでの電子の学生さんより、「プログラミング好き」が多くいることを期待したし、確かに一部にそれは感じられる。

マクロに見た場合、平均的にはそうかも知れないが、どうも1/3くらいは「これで情報としてやっていけるか?」という疑問を持ち始めた。 プログラミングに要する「論理的思考」という問題だけではない。 キーボード操作は速いのだけど、コンピュータシステムというものを理解していないのか、行き詰ってしまうと「お手上げ」になるみたい。

実験でもプログラムの授業でもない「普通の講義」のため、20分(から長くて30分)程度で出来る問題を用意していくのだけれど、こちらが思ったより上手く行かない人が多い。 というか、エンジンのかかりの悪い人が多い。

月曜の朝イチ、つまり9時からの講義なので、「まだ目が覚めていない」のかな、、、


      ************


コメントがあります。


投稿者 tadashi : 00:52 | コメント (1)

2007年06月06日

アルゴリズム+データ構造+?

N.Wirthさんの名著: 「Algorithm + Data Strucure = Program」をもじった表現は時々見られる。 「アルゴリズム+データ構造+インターフェース」なんていうのも見たことがある。 プログラムの講義をしているわけではないが、プログラムを教える機会が増えてきて、学生さんには「アルゴリズム+データ構造=プログラム」の等式がなかなか成立しないことに気がついた。 左辺に何か足りないのである。

なかなかプログラムができないのはEfforts(努力)が足りないのである。 「Algorithm + Data Strucure + Efforts = Program」が正確な言い方のように見える。 しかし、これまでプログラムの好きな学生さんも沢山見てきた。 そういう学生さんはもう社会人になってるが、「努力しなさい」なんて云ったことはない。 プログラム作成は Unconscious Efforts (無意識の努力)でできるのである。

イチローとまで行かなくても、オタクを見ればわかる。 本人は一生懸命じゃなく自然にやっている。 「+努力」と書く必要はない。 N.Wirthさん自身、「そんなことを書く必要はない」と云うだろう。

「好き」も才能のひとつ、なんてことを云う人もいるが、ちょっとしたきっかけで「プログラムが好き」になってくれる学生さんが増えればうれしい。


     ****************


Serious Comment があります。

投稿者 tadashi : 02:45 | コメント (1)

2007年06月01日

論理は難しい

「論理」を教えるのは難しい。 まず、「論理的な考え方」に慣れていないタイプに、急に「論理的に成れ」といっても無理。 つぎに、論理を進めるには「記号」が必要になるが、記号表現に慣れないタイプも多い。 プログラムも記号だけれど、数理論理の記号はプログラムの記号列とはまた違う。 大げさに云えば述語論理なので、命題論理とは「複雑さ」が日常的ではない。

だから、論理記号的な説明も一応はするが、それは「必須」とはしない。 つまり、文系的に教えるしかない。 ただし、情報工学科だから、プログラムは書けるようになって欲しい。 否、プログラムがバリバリ書けるなら、それで十分。

しかし、どっちもダメ、というタイプがいる。 これには困るのである。

投稿者 tadashi : 06:00 | コメント (0)

2007年05月03日

オイラー生誕300年

今朝(5/3)の毎日新聞で知った。 数学者だから、去年のモーツアルト生誕250年ほどインパクトはない。 写真は風景写真のつもりで、読めない程度に圧縮している。

Euler.JPG

「離散数学」を教えていると、登場する数学者の1人。 「ラテン方陣」にはずっと昔に興味を持ったことがあるが、「数独」には全然関心はない。 数独が流行ってるので、こういう新聞記事にまでオイラーが登場したのだけど、、、


投稿者 tadashi : 06:54 | コメント (0)

2007年04月23日

数学と物理

「数学」と「物理」とは密接に関係してる、と先生は思っている。 それに間違いはないのだけれど、物理の先生が数学について語ることはあっても、数学の先生が物理について語ることは少ない。 「そっちのことはお任せしますよ」という人が多い。 どうも(多くの)数学先生と付き合い難いのはここに原因がある。 離散数学と付き合ってくれた数学の先生は数えるほどだった(過去形)。

離散数学の根底にある「実数と有理数の関係」を考えてみよう。 実数を濃度で論じるカントール流の話は「光の量子性」に通じるし、連続性で論じるデデキンド流の話は「光の波動性」に通じる、と思っている。

こういう「数学の考え方」を「物理の世界」でとらえると、学問の世界を見る目は拡がると思うのだが、、、

投稿者 tadashi : 07:30 | コメント (0)

2007年04月18日

ノート代わりのダウンロード

やっと新学科(情報)の学生さんが2年生になったので、情報工学科の講義をするようになった。 のはいいのだけれど、講義室には黒板がなく、ホワイトボードも小さい補助用のがあるだけ。 ようするに「PowerPointでやれ」という部屋だった。 この情報系の建物内の教室は「すべてそうなっていた」というのを先週になって知った。

「まぁ手始めにPowerPointで」くらいに思って2回終えたが、「残りも全部そうしないといけない」と認識して、次週の準備にも追われるようになった。 あと3科目情報のほうの担当があるから、この夏は忙しくなりそう。

学生さんもPCがネットにつながってるので、「ノートをとる」なんてことはしない。 WebにのっけたPPファイルをあっという間に「セーブ」しておしまい。 なんか「どこかヘンだなぁ」と感じたので、来週からは、学生さんに「短いCプログラムを書かせよう」という筋書きにした。 

果たして上手く行くかどうか?

投稿者 tadashi : 20:10 | コメント (0)

2007年04月12日

助教なら先生

この4月から助教授は准教授になった。 とともに(これまでの助手は)助教になった。 いずれも「名が体を表すようになった」のでいいことだと思う。 助手を Assistantと書くと欧米では馬鹿にされるので、Assistant Professorと書いていた。 助教授はAssociate Professorで、今回の改正は英語名に正しい「訳語」を与えるようにした、といえよう。

昔助手を(1年少しであるが)勤めたことがある。 2チャン的にいうと地底であるが、格式の高い大学だった。 ふだんは助手は博士課程の学生並みの扱いだったし、勤めている本人もそういう意識だった。 周囲も「XXさん」と呼ぶだけで、先生とは呼ばなかった。

ところが大学紛争が激しくなって、様子が変わった。 「民生」と「三派」が棒を持って、衝突し出したのである。 両者がにらみ合う現場で、まさに衝突が始めるという段になると、教授連中の態度が変わった。 「XX先生、なんとか止めてください」というのである。 つまり、我々助手にヘルメットも棒も持たないまま、2つの軍団の中に割って入る仕事をさせるために、教授連中が「XX先生」というふだんは言わない表現を使ってくれた。

幸いケガをすることはなかったが、戦争の現場になると、通常社会とは違った構造になるのである。

投稿者 tadashi : 02:16 | コメント (0)

2007年04月09日

ところ変われば

2つの学科を兼任すると「違い」を認識せざるを得ない。 まずは、人的なもので、「会議」を通じて「その違い」を1年間経験してきた。 歴史ある学科ゆえ栄光をなんとか維持したいという学科(電子)と新学科をなんとかスムーズに発足させたいという共通認識のある学科(情報)。 後者にはゼロからの出発という「気楽さ」があるが、前者ではそうは行かない「重さ」を感じる。

もう1つは物理的なもの。 建物の違いは感じていたが、新学科(情報)の講義は(1年生の授業担当がないため)これまで受け持っていなかった。 この4月から新学科の学生さんが2年生になったため、やっと情報のほうの講義をするようになった。 そして、今日(4/9)初授業をした。

「講義室」、これは新しいのでなかなかよかった。 新しい、といっても5年ほど経過してるが、片方のが古すぎるので、そう感じる。 もっとも、受講してる学生さんの「違い」はまだよくわからない。 なんせ1回講義しただけだから、、、

投稿者 tadashi : 23:19 | コメント (0)

2007年04月07日

あっという間に1週間

慌しく1週間が過ぎた。 同業者はみんなこんな感じだろうが、そうでないところもあるみたい。 4/4には、バタバタしてるところに電話で割り込まれれた。 某外郭団体で、「メールの返事が欲しい」という。 「4/10まででないか?」というと「そうですが、、」という。 早く返事が欲しいならそう書けばいいし、電話するのは「期限切れの督促」だけにするべき。 「なんてヒマなところか」とあきれている。

明日、いや今日は来週からの講義の準備をしないといけない。 これまでの講義は電子・光システム工学科だけだったが、いよいよ情報工学科の講義と学生実験が始まる。 前期のしかも月曜の9時からは「離散数学」。 少しは準備しているが、毎回PowerPointとなるとけっこう大変。

この講義でも、Cでプログラムを4つほど書かせる予定。 となると、こっちも動かしてみておく必要がある。 まぁ、簡単なプログラムだけであるが、、、 「脳トレ」というか「ボケ防止」にプログラミングはいい、と思うのだけれど、Linux&GCC は任天堂DSではまだ無理。 10年くらいすると可能になるかな?

投稿者 tadashi : 00:14 | コメント (0)

2007年03月24日

論理vs非論理

推論をベースに話をすると「論理」は不可欠。 大学の講義の基本はココにある。 ・が、「面白くない」と感じる学生さんも多い。 講義対象に興味があればいいのだけれど、学部や学科に興味をもって入学する学生さんが減ってきたから、仕方がない。

「興味を持てる講義」とするにはどうしたらいいか? これは難問である。 結局は「深い推論」をしなくていい概論的な講義にする。 つまり、「やさしい講義」にするという方向になる。 これが全国的な傾向である。 多くの学生さんのために、本当に勉強したい学生さんは犠牲になってしまう。 ・が、もともと「講義に期待しない学生」には影響は少ない。

なにを隠そう「講義に期待なんかしなかった自分」がいうのだから、マチガイない。 本に書いてあることは読めばいい、ので先生は疑問点の質問に答えてくれればいい。 この「答え」で「先生の良し悪し」までわかる。 大学は友人をつくるところ、と割り切ればいい。

・が、非論理の面白いところも多い。 陽水民生はその点で一番のオススメである。 「論理なんてクソくらえ」という詞を書く。 「京の仰天祭」なんて、ありそうもないものを平気で書く。 「Qの5000番」からの(非論理的な)推論らしい。 ボビー・オロゴン的であり、原点は大橋巨泉というべき、、、

「・が」と3回も書いてのは、「アウトバーンの狼」のフレーズの代わりで使われてるのを真似してみた。
左脳だけで書くと疲れるので、右脳も使ってみた。


投稿者 tadashi : 06:27 | コメント (0)

2007年03月17日

卒業式

今日3月17日は卒業式だった。 去年は自分の研究室の学生さんがゼロだったが、今年は卒業式という行事に参加(?)することができた。 すでに書いたように、戸惑いながら学部生の卒研の指導をした。 「会社での厳しさ」とのギャップを案じているけど、なんとか乗り切って行くだろう。

実際、大学で勉強したこと自体は会社の仕事と無関係である。 大学で得た一番は「つき合った友人」である、と思う。 そういう意味では、サークルとかクラブとか、ゼミや研究室だけでなく、幅広くつきあっておいたほうがいい。

ここ2,3日は腰痛気味。 なんせ12月中旬から、電車を使わず車通勤ばかり。 今週も月曜から土曜日までずっと車ばかり。 1年半にならないのに、走行距離は4万キロの寸前。 初車検では8万キロを超えそうである。 タクシーの運転手さんの気持ちがわかるような気がする。


投稿者 tadashi : 23:45 | コメント (0)

2007年03月10日

少し眠たい

夜1時ごろから家のディスクのコンパクションを始めたら、6時半までかかった。 途中仮眠はしたけど、やはり眠たい。 1時間くらいで終わると思ってたが、散乱したファイルが13Gもあった。 もっとも、ブラウザが先週から遅くなった原因は別で、それは簡単に直った。

ここ1週間ほどはそれで Windows は使わず、Linux だけを使っていた。 Dual Boot のいいところかも知れない。 片方がおかしくても、なんとかなる。 

4月からも学生さんには、「WinよりLinux」を使わせるようにしないと、Dual Boot の意味がない。

投稿者 tadashi : 07:44 | コメント (0)

2007年02月27日

木馬でなくて虎

「トロイの木馬」と例えたのは誤りで、「張子の虎」というべきだった。 ブログは思ったまま書くので、推敲された文章でないのだけれど、ロジックもおかしい場合もあるので、要注意。

一応気をつけてるのは、このパーソナルなほうは勤務時間外に書いている。 真夜中、早朝、勤務開始前と週末。 しかも、短時間で思いつきを書く。 細かい誤りはしょっちゅうなので後で微修正している。

久しぶりの「風邪あがり」のため、月曜はまだ少しフラフラしたのと、声はまだおかしい。 あとしばらく続くかも知れない。

投稿者 tadashi : 00:01 | コメント (0)

2007年02月26日

木馬は「木馬」でも、、、

メリーゴーランドは、日本語では「回転木馬」である。 メリーゴーランドの直訳でなく、実体を見てつけた日本語名であるのがいい。 情緒たっぷりなので、唄にもよく登場する。 一方、同じ木馬でも「トロイの木馬」はキナ臭い。 ネットのウイルスに登場するが、唄の世界では登場することはない。 オペラでは出てくるかも知れないが、、、

学生さんの卒研(や修論)を指導してると、結局、奥の手は「トロイの木馬づくり」を指導することになる。 「よくわからなくていいから、こうしなさい」というやり方である。 「どこが新しいの?」と聴かれたら。「ここ」とまで教える。 云われた学生さんは、そういう表現があれば卒業できるのであれば、ということで従うことになるが、中味はカラッポである。

これまでも何度もそういう手を使ったし、今年も1人はそうせざるを得なかった。 具体的な結果が出ない場合は、そうしないと敵中突破ができないのである。 世の中敵だらけで、「どこに活路を見出すか」をいつも考えないと、研究とか開発はできない。

「世の中甘くはないよ」ということを、もっと教える必要があるのかも知れない。

投稿者 tadashi : 01:44 | コメント (0)

2007年02月23日

Google Earth(続き)

「アクティブになる教育」というのは難しい。 Utubeもいいが、いい加減他人の作品を聴いたら、「自分でもつくってみよう」と思わないか、と不思議に思ってる。 「いいもの」に感動して欲しいが、つぎは自分でつくる、という試みをして欲しい。 もちろん、初めは駄作しかできないが、それでいい。 そうしないと「作曲」はできないし、「作文」もそう。 「プログラム」もそうなのである。

次善の策として、いいソフトを使って欲しいし、コンテンツに感激して欲しい。
というわけで Google Earth の普及(?)を始めた。 大学では1年くらいまえに、何故かうまくダウンロードできなかった。 が、そのときは気にもしてなかった。 数日前にやってみたら、McAfeeに最後ブロックされてダウンロードできない。 ウイルス対策で防御も必要だから仕方ないが、教育的ソフトまでブロックされるのも困る。

そこで裏道(?)でダウンロードを試みた。 Linuxで Win のを落としてWinにロードしたら、うまくいった。 これで教育的効果を期待したいところ。 家でLinux版のGoogle Earthを試してみたら、動きがギクシャクして、Winのほうがスムーズ。 研究室の学生さんのもWin版にしたかったわけ。

  ***************

  Linux版へのコメントがありました。


投稿者 tadashi : 04:12 | コメント (1)

2007年01月28日

車名のはずが、、、

「Vista」はイタリア語で“眺望”を意味する。 トヨタの車名でデイーラー店もあったのに、マイクロソフトがだいぶまえからXP後継の名称で使い始めた。 販売延期もあったから、ずっと延期してくれればいいと思っていた。 しかし、とうとう現実のものになってしまった。

例によって、すでにMacのTigerで動いてる機能の真似もある。 Macが(アメリカでは評判らしいが)変なCMを流す気持ちもわかる。 「メインはLinuxでWindowsはサブ」でデュアルブートしているという手前、(学生実験用も含め)20台ほど管理している研究室のPCには「不変」という態度をとっている。 ゲーム機能が強力になってもゲーセンじゃあるまいし、勝手にすればいい。 まぁ、Office だけ互換性の問題もあるから、そのうち2007にするだろうが、それでおしまい。

ところが、新入生のノートPCが Vista Business バージョンになる。 授業で使う関係上仕方ないから、そのための1台だけノートを買うことになりそう。

うちの近くのスーパーの名前が Fuji Vesta 。 Fuji は松山本社のローカルスーパーのチェーン店だが、Vesta(小惑星)という控えめな名前がふさわしい。 マイクロソフトには、とてもVesta なんて控えめな名前を使う器量は期待できない。


投稿者 tadashi : 00:36 | コメント (0)

2007年01月21日

「考える人」になろう

人のいうことは鵜呑みにしない、でよく考えたほうがいい。 「先生の言うことでも鵜呑みにするな!」と前の大学でも言い続けてきた。 データを捏造するのは、学生から先生まで居るように、世の中どこにでも居る。 

マスメディアでも同じことで、報道内容がシンジラレナイこともあり得る。 「納豆で痩せる」なんて、ハナから信じられるわけがない。 その程度でダイエットできるなら、今までとっくにダイエットできていたはず。 納豆好きの私がいうのだから、マチガイない。 要するに「食べる量を減らせばダイエットできる」し、ダイエットするには食べないこと。 ダイエットするための「必要十分条件」である。 

肥える体質の人は食欲を抑えることが出来ない。 昔ダイエット用のチョコレートみたいなのを食べて、「気分が悪くなった」ことがある。 それ以来、変なダイエット薬品には手は出さない。 結局、食欲を抑えるのは不可能だから、α をプラスして食事の量を減らす以外にない。 α としては「こんにゃく」、「寒天」、・・・など。 毎日続けるには「ためして寒天」が一番。 試行錯誤の末たどり着いた結論である。

もっとも、個人の立場はこれでもいいが、捏造した側が厳しく批判されるのは当然であるが、、、
ロダンの作「考える人」のように、苦悩する人まではいかなくても、「考える人」になろう。

投稿者 tadashi : 00:17 | コメント (0)

2007年01月18日

KJセミナーといえば

能力開発(大げさにいえば創造性開発)の方法として有名なのはKJ法で、KJはKawakita Jirouさんの頭文字である。 じつを云えば、なんでこんな方法を珍重がるのか、昔から理解に苦しんでいる。 70年ごろ、「キャンプを張ってこれをやってると、はじめはボンヤリしていたことが、夜が白む頃にはハッキりしてくる」なんていう体験談も読んだことがある。 

ブレーンストーミングの好きな人にはいい、が個人的には全然興味がない。 こんなことをしないと「物事を整理できない人」とつきあうのは疲れるからである。 文系と理系の違い、みたいなものであるが、「やりたいことが沢山ある」ので、ヒマな人とつきあってはいられないのである。

ブレーンストーミングの好きな人が中間管理職だった場合、部下の中には辟易とするのも居るだろう。
自分が働く代わりに「人を働かせたい」という連中が多いからである。

今回大学で始める「基本情報セミナー」を、頭文字で略したら「KJセミナー」になった。 
「昔からあるKJセミナーとは違うよ」と念を押しているのである。

投稿者 tadashi : 07:31 | コメント (0)

2007年01月06日

意識のズレ

情報関係の産業は首都圏がメインで、サブが関西圏というのは常識。 もっとも、(今や落ち目の)大手電機メーカーもそう。 だから、全国どこの大学でも就職先は、1に首都圏、2に関西圏 だった。

これが、いつ頃からか「地元で就職」という奴が前の大学でも出始めた、しかも院に行ってまでも。 「院卒で新聞記者になった」のまで居るが、まぁ、それも例外的。 「地元で就職なんかするな」というのが口癖だった。 「大学は教養を身につけるところ」というのならそれでもいいが、それほどのフィロソフィーを持っているとは思えない。 工科系の大学では、「技術を身につけ、会社でその技術を活かす」というのが筋だろう。

ところが、今勤務している大学では、「地元で就職したい」という希望が多い(のに驚いた)。 片や、広島県始め中国地方は情報後進地域。 県自体が「情報産業の振興」と云ってはいるが、特効薬はない。 PCの出始めの頃に、徳島でジャストシステムなるベンチャーが誕生したように、自分で起業でもしないと無理。 

今の時代なら、ネットワークをベースに起業するしかない。 が、それに見合う力がついているか、といえばお寒い状態。 10年くらいは首都圏で働く覚悟を持ってくれないと、情報学部の将来も暗い。

投稿者 tadashi : 00:49 | コメント (0)